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欧米人がイスラム国に惹かれる理由 アルカイダは人気低下で苦戦


 アメリカはなぜイスラエルを支持・支援する?事実上の同盟国関係などの理由は、米国はなぜイスラエルを擁護するのか:日経ビジネスオンライン(高濱賛 2014年8月6日(水))という記事が元ネタです。このときに紹介しなかった文面で、"ユダヤ系米国人の中には息子や娘をイスラエルのキブツで働かせたり、イスラエル軍に入隊させたりする者もいるくらいだ。今回のガザ戦闘では少なくとも2人のユダヤ系米国人が戦死している"という部分がありました。

 一方、今回はなぜ欧米の人がイスラム過激派のイスラム国に惹きつけられるのか?という話で、なぜ欧米人がイスラム過激派と共に戦うのか?(The Economist 2014年9月4日(木))という記事が元ネタです。こちらはイスラエルの話とは全く異なった理由が出てきています。


 まず、元記事のタイトルの件ですが、「なぜ欧米人がイスラム過激派と共に戦うのか?」です。うちのタイトルにしている「イスラム国」を使って「なぜ欧米人がイスラム国と共に戦うのか?」とは書かれていません。ただ、"欧米出身の戦闘員が加わる組織はイスラム国だけではないが、イスラム国は最も魅力的な志願先となっている"としていました。

 欧米人の話ではありませんが、アルカイダがインドで新部隊結成、「イスラム国」をけん制 | Reuters(2014年 09月 4日 10:13 JST)も、イスラム国の人気を裏付けています。"アルカイダの主導者は高齢化が進み、若者の信奉者を増やしている「イスラム国」への対抗に苦心している"そうです。

 そのためか、新たなビデオ映像でインドでの組織結成を明らかにし、"タリバンの最高指導者オマル師への忠誠を改めて表明"するだけでなく、"イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」をけん制し"ました。対抗心アリアリです。


 こんなイスラム国の人気について、エコノミスト誌は"「カリフ制のイスラム国家を世界に広げつつある」など地球規模で見た前途や、シャリーア(イスラム法)を早急に施行しようとする姿勢、そして軍事的な成功などが相まってのことだ"としていました。ただ、"戦闘員たちが戦闘に参加する動機は、出身国と同じくらい様々だ"とも言っています。"欧米人がなぜジハードに惹き付けられるのか"の答えを求めるのは、難しい問題です。

 たとえば、"貧困という理由では説明"がつきません。"シリアに赴く欧米人の多くは中産階級の出"であり、中には"4つの大学から医学部入学のオファーを受けていた"人もいます。

 "彼らが社会に適合できなかったという理由も考えにくい"ようです。最近殺害されたと思われるある英国人戦闘員は、大衆向けファッションブランドに勤務していた"洒落たスーツを着たスリックヘアの若者"でした。

 また、"宗教的な信心深さ"というのも答えにはなりません。"戦闘員の一部はイスラム教に関して全くの初心者"であると指摘されています。テロ攻撃の罪状を認めたある2人の若者は、アマゾンで「誰でも分かるイスラム教」と「誰でも分かるコーラン」を注文したばかりでした。

 これらを否定してエコノミスト誌の持ってきた答えは、"祖国での退屈な生活から抜け出し、自らのアイデンティティを見出したいという願望だ"としています。
兵士たちが玉突きをして遊んだり、甘いものを食べたり、プールで水遊びをしたりしている画像は、時に「ジハードは学生の休暇とさほど変わらない(酒は飲めないが)」という錯覚を引き起こす。さえない町で将来性のない職に就いている若者にとって、兄弟の絆や栄光、銃はゾクゾクするほど魅力的に映る。ベルギー出身の兵士の多くは面白みのない町から来ている。そして過激派たちはそうした場所で集中的に募集活動を行う。


 こうした若者たちを戦地から取り戻す方法はあるでしょうか? 記事によると、その"方法の1つは、イスラム国が戦闘で成功しているという評判に傷を付けることだ"としていました。"アサド大統領と戦うべくシリア入りした者の一部"は、"内部対立やイスラム教徒同士の殺し合いを気に病んでいる"そうです。

 また、ある戦闘員が、"英国に戻れて長期間の禁固刑を免れることができるなら、過激派思想の矯正プログラムも喜んで受けるし、保安局に付け回されてもいいと語った"こともヒントになります。そんな虫のいい話が…と思うかもしれませんが、間違いを認めた人間に対して政府が"逃げ道を用意"することが必要だとされていました。

 記事では、"紛争地から帰国し罰を受けた元戦闘員は、これから戦地に赴こうとする若者を思いとどまらせることのできるまたとない存在かもしれない"とも書いていました。彼らをむしろ活用した方が良いという意見です。

 "欧米政府はジハーディストの帰国を懸念して"いるようで、自国でのテロ攻撃を増やさないためにも、若者たちの過激派への参加を食い止める手段が必要とされています。


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