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ベビーマッサージ、効果怪しいどころか危険も NPO法人で2人死亡


 何かまた怪しいのが流行っていますね。施術後に乳児が死亡…「免疫力高める」首ひねり : ニュース : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)(2014年09月06日)によると、"大阪市淀川区で6月、「赤ちゃんの免疫力を高める」などとうたうNPO法人代表の女性(56)(新潟県上越市)から、首を強くひねるなどの施術を受けた神戸市の男児(生後4か月)が途中で意識不明になり、その後死亡した"という事件が起きました。

 私はNPO法人も大概怪しいというイメージがあって嫌なのですが、このNPO法人は「赤ちゃんの免疫力を高める」以外にも乳幼児を対象に「背筋や首のゆがみを直す」などとしていたり、サイトで「病気になりにくい体になる」「便秘やアトピーも治る」などと宣伝していたようです。

 ここの場合「1時間1万円」と有料でした。高額だと感じますが、それでも「6000人以上に施術している」という実績を謳っていたようです。この数字が本当かどうかはわかりませんが、死の危険性のあるベビーマッサージをそれだけの赤ん坊にしていたのかと思うとゾッとする話です。さらに"代表は、子育てに悩む母親ら向けに著書も出版"という話まであり、恐ろしい話がいくつもあります。

↓代表の「姫川裕里」で検索して出るもの


 ここまででももう十分ひどい話ばかりだったのですが、呆れることが他に二点あります。

 一つが"病院から連絡を受けた大阪府警が関係者から事情を聞くなどしたところ、昨年にも新潟県で代表の施術を受けた幼児が死亡していたことがわかった"ということ。既に赤ちゃんが亡くなっているにも関わらず、次の犠牲者が出るのを防止することができなかったということです。

 そして、もう一つがさらに鬼畜です。この代表は"その後も東京都などで希望者を対象に施術を続けており、8月中旬、読売新聞の取材に対し、「亡くなったことは悲しいが、原因はよくわからない。今後も(施術を)続けていくつもりだ」と話してい"たことです。おかしいでしょ、これ!

 一応この取材は8月中旬の話であり、こうしてマスコミに晒され、警察が調査するような事態になっているので、今後はさすがに施術を行わないということもあるかもしれません。ただ、そもそも読売新聞がNPO法人の名前を伏せているところを見ると、2人の赤ん坊を死なせただけではそういった段階まで持って行けないのでは?と心配になります。おかしいですよね、これは。


 記事では"代表はマッサージなどの国家資格を持っておらず"として、"マッサージの定義は法的に曖昧で、無資格でも「人体に危害を及ぼすおそれ」がないと処罰対象にならない"という点を強調していました。しかし、資格うんぬんではなく、ベビーマッサージサービスそのものを警戒した方が良いと思います。

 記事によると、"近年、インターネット上で乳幼児向けの整体やマッサージの効果を宣伝する業者が目立っているが、医学的根拠に乏しいとみられる方法も少なくない"としていました。

 厚生労働省は「実態は全くわからない」と頼りになりませんが、"これまで大人向けに行っていた整体院などが始めているとみられ"ているようです。この大人向けですら危険なのです。"健康増進を目的に骨格を矯正する整体などは法的な資格がない"ので誰でもやれるのですけど、"大人でも骨折など健康被害を受けること"があるとのこと。乳児なんかもってのほかです。


 記事を読んだ人のコメントではカイロプラクティックじゃないの?という話もありました。整体は多種多様でカイロプラクティック系の整体もあります。

 Wikipediaによると、"世界保健機関 (WHO) は、カイロプラクティックを代替医療として位置付けて"おり、"2005年には、安全で有用なカイロプラクティックの教育を目的とした「カイロプラクティックの教育と安全性に関するWHOガイドライン(指針)」を発行し"ているそうです。

 しかし、日本ではカイロプラクティックの施術は玉石混交で、トラブルが多いようです。"国民生活センターは整体、カイロプラクティック、マッサージ等で重症事例が発生していることから、2012年には手技による医業類似行為の危害の報告書をまとめ"います。

 カイロプラクティックはベビーマッサージと同じく、誇大広告がセットで問題となっているという共通点もあります。こういったものの取り締まりが十分に機能していないというのは、たいへんな問題でしょう。


 追加
  ■キッズスタディオンのズンズン運動で乳児死亡に姫川裕里代表反論
  ■ズンズン運動キッズスタディオン姫川尚美逮捕 ベビーマッサージ乳児死亡で
  ■逮捕のキッズスタディオン姫川裕里(姫川尚美)、子育て本を出版
  ■姫川尚美代表、ベビーマッサージによる死亡認める 危険性も認識

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