<白鵬はプレーリードッグを食べる?ホットドッグじゃなくて…?>、<日本に留学していた別のモンゴル人も「プレーリードッグが秋の楽しみ>、<プレーリードッグではなくモンゴルマーモットのことか?>などの話をやっています。
2022/03/31追記:
●マーモットとモルモットは別種 そもそもモルモットは間違いだった 【NEW】
プレーリードッグ S 置物 ガーデン雑貨 オーナメント お庭に
●白鵬はプレーリードッグを食べる?ホットドッグじゃなくて…?
2019/09/10:
相撲の白鵬のWikipediaを見ていたら、「好物は焼肉と納豆、
プレーリードッグ(食材として)」と書いてあって目を疑いました。プレーリードッグを食べるの!? 驚いて今度は、
プレーリードッグのWikipediaを見てみました。しかし、Wikipediaには人間が食べるものだという記述は今のところ一切ありません。かなりマイナーなのかもしれませんね。
「食材として」という言い方をしている時点でほぼ確定ですが、「プレーリードッグ」という名前の動物とは無関係の食材という可能性も考えました。「ホットドッグ」というのがありますしね。犬自体は韓国や中国などでかなり食べます。ただし、プレーリードッグはネズミ目(齧歯類)リス科プレーリードッグ属であり、全然違う種類です。
なのになぜドッグなのか?と言うと、天敵が近づくと、「キャンキャン」というイヌのような鳴き声を発して仲間に警告することから、プレーリードッグ(草原のイヌ)という名がついたとのこと。「すべてが北米原産で、北米の草原地帯(プレーリー)に穴を掘って巣穴をつくり、群れで生活する」という記述があり、白鵬の出身地モンゴルとも無関係に見えます。
●日本に留学していた別のモンゴル人も「プレーリードッグが秋の楽しみ}
しかし、検索してみると、マジで動物のプレーリードッグを食べる模様。
食文化 その③ 秋の食べ物 - モンゴルのいろいろ by нэг モンゴル人というページがヒットしてしまいました。作者は日本に7年留学していたというモンゴル人の方です。
そして、この方もプレーリードッグが大好き。8月中旬から楽しみにする物の一つが「プレーリードッグ(?)を食べること」とされていました。ただ、この文章では「はてなマーク」がついていますので、ひょっとしたら違う動物の可能性も感じました。作者も確証が持てないのかもしれません。
ちなみに「臭いやネズミ類ということで苦手の人もいるが私はとても好きです。その独特の味は病みつきになります」とのことでした。白鵬も好物だと言っていましたし、モンゴルでは好きな人が多い食材なのかもしれませんね。
●プレーリードッグではなくモンゴルマーモットのことか?
検索ではそのまんま白鵬の話題も出ました。
草原の食、心技体鍛える 横綱白鵬翔さん 食の履歴書|旅行・レジャー|NIKKEI STYLE(2014/1/11 日本経済新聞 プラスワン)という記事。白鵬自身が書いたものっぽいですね。<腹が減れば狩りに出かけた。一番の獲物はプレーリードッグ。熱した石で、こんがり焼いて食べた。リスに似た小動物も草原では大切なタンパク源。「鶏の手羽先に似た味がしてね。大好物だった」>と書かれています。
ただし、Wikipediaを見ても、プレーリードッグが輸出されてアジアで繁殖したといった記述はなし。この点がどうしても気になります。不思議に思ってもう少し見てみると、モンゴルマーモット (タルバガン)と誤解しているのかもしれません。不慣れな言語への翻訳は難しいですからね。
<モンゴルマーモット (タルバガン)>
<齧歯目 リス科>
<分布域 モンゴルや中国東北部、ロシアなど>
<モンゴルマーモットは、モンゴルを中心として中国東北部、ロシアの一部などに分布しているマーモットの仲間で、別名をタルバガンとも呼ばれている。(マーモット属の仲間のことをタルバガンと呼ぶこともある)>
<体つきは北米に生息するプレーリードッグに似ているが、マーモット属はリス科の中ではもっとも体が大きく、モンゴルマーモットもプレーリードッグよりもひと回りほど大きく、全体に重たい感じがする>
(
動物図鑑/モンゴルマーモット(タルバガン)より)
●さらにより正確に言うとシベリアマーモットのことか?
「肉や毛皮を目的とした乱獲によって、モンゴルマーモットの生息数は激減している」ともあり、こちらには食べるという話もありました。また、プレーリードッグより大きいというのは、食材としての魅力を高めることになると考えられます。
さらに、
マーモットのWikipediaでは、ちゃんと食べるという話が出てきました。また、モンゴルにも分布するというシベリアマーモットのページにも同様の話が見られました。というか、Wikipediaではモンゴルマーモットという名前は出ておらず、シベリアマーモットと同種っぽい感じです。
<Marmota sibirica シベリアマーモット Tarbagan marmot – 中国、モンゴル、シベリア。モンゴルではボードグと呼ばれる伝統料理の材料として食用にされている>
<マルコ・ポーロも『東方見聞録』の中でタルタール人について「この辺り至る所の原野に数多いファラオ・ネズミも捕まえて食料に給する」とのべており、この「ファラオ・ネズミ」はおそらくシベリアマーモットだと考えられている[8][9]。
上記のマルコポーロの記述にもあるように、マーモット類は古くからアジアで食用として利用されてきた。しかし、近年はそうした習慣がペストなど人獣共通感染症の発生の原因となっており、問題化している>
結局、プレーリードッグではなかったっぽいのですけど、どちらにせよ驚き。で、こういう珍しい食材というのは気になるのですけど、マーモットを含むネズミ目は、ペストをはじめとした伝染病の媒介者となることがあるということで、食べるには向いていない感じでした。残念ですね。
●マーモットとモルモットは別種 そもそもモルモットが間違いだった
2022/03/31追記:
マーモット - Wikipediaによると、<日本にはマーモットは生息しておらず、それも一因となって長らくテンジクネズミ(モルモット)と混同されてきた>とのこと。また、そもそもモルモットという名称はマーモットが由来で、モルモットをマーモットと勘違いして呼んだことがきっかけのようです。
<オランダ語ではmarmotという語がかつてはマーモットとテンジクネズミの両方を指す言葉として用いられており、天保14年(1843年)にオランダ人がテンジクネズミを連れてきた際にも「モルモット」と呼んでいたようである。明治から大正期にかけては本来のマーモットを指す言葉としても「モルモット」が使われた例があり、両者が別個の生き物であることが当時まだ認識されていなかった可能性がある。戦後になって、『アルプスの少女ハイジ』や『山ねずみロッキーチャック』といったアニメで紹介されることでマーモット類の日本における認知度は若干高まったとは思われるが、なじみの薄い動物であることには変わりがない>(
マーモット - Wikipediaより)
<日本語で言う「モルモット」は、マーモットを意味するオランダ語「マルモット (marmot)」に由来する。1843年最初に長崎に天竺ネズミを持ち込んだオランダ商人がマーモットと勘違いしたことから生じた呼称である。オランダ語では普通 cavia と言うが、日本ではオランダ商人の誤謬が広まった>(
モルモット - Wikipediaより)
プレーリードッグ S 置物 ガーデン雑貨 オーナメント お庭に
【関連投稿】
■
食人・カニバリズムは人間の習性?なぜ人類は人肉を食べていたのか? ■
犬・猫・鹿・狐・コンドル・アライグマなど…人間を食べる動物たち ■
電車と鹿・猪の衝突事故多すぎ…2時間少しで4回当たった路線も ■
ライオンとトラの子は皆ライガーではない!タイゴンと呼ぶ場合も ■
信楽焼の狸の置物を豚に改造→怖すぎ! 本来の狸の意味や由来は? ■
動物・植物・生物についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|