STAP細胞問題で理研辞任の西川伸一元特別顧問 医療サイトに就職で、西川伸一さんが医療情報サイトで記事を書いている!って話を紹介しました。そのときに検索で見つけた中で一番おもしろそうだったのが
エジプトのミイラ76体の38%に動脈硬化、動脈硬化は本当に生活習慣病か(Medエッジ)2014年08月25日 16時00分 提供:ガジェット通信 という記事でした。
"メタボは飽食と運動不足が当たり前になった現代病の典型だとするのが大方のコンセンサス"です。しかし、"現在とは違っておそらく飽食など考えられなかった古代から中世までの人たちには動脈硬化がなかったのか?"というと、そうではないとのこと。
世界心臓連合が発行するグローバル・ハート誌6月号に掲載の「世界中に現存するミイラのCT解析で明らかになった動脈硬化の証拠」は、古代の人も動脈硬化になっていたことを示しているのです。
この論文によると、"エジプトのミイラ76体の38%、ペルーのミイラ51体のうち25%に動脈硬化が発見されてい"ます。当時においても動脈硬化は全く珍しくなかったわけです。
ただ、私がすぐに思ったように、"ミイラとして残っているのは高貴な人たちで、今と変わらない飽食を生活習慣とする人たち"である可能性があります。
しかし、論文では"大規模農業が発達せず、社会的不平等の大きくない社会を形成していたアメリカ大陸のプエブロ・インディアン、おび(引用者注:原文ママ。および、か?)アリューシャン列島で見つかったミイラ"についても触れています。
論文によると、これらのミイラの"40~60%に動脈硬化が確認され"ました。むしろエジプトのミイラより高い数字です。また、"チロルで発見され世界中を湧かせたミイラ、アイスマンにも動脈硬化が見られた"そうです。
ただ、農業中心じゃなかったとすると、肉をよく食べていた可能性もありそうですけどね。まあ、それにしても、現代人のように過食ではなかったでしょうが…。現代人が肉をたくさん食べられるのは、畜産の発達のおかげですしね。
あと、そもそもミイラの血管の状態って生きている人と同じ観察が可能なんですかね? ミイラになる過程とか、亡くなってからとかで、血管の状態は変化しないんでしょうか? つまり、今回の分析が正確なのか?という疑問です。
また、現在動脈硬化の危険性がある人に勧めている食事のアドバイスは、医学的な裏付けはないのでしょうか? たまにお医者さんが勧めていることの根拠が弱くて覆されたってのもあるのですが、動脈硬化の場合はどうなのか? また根拠が薄弱だったなんて話になると、罪づくりですよこれ…。
疑問は次々出てくるのですが、西川さんは最後にもう一つおもしろい話をしています。"シロクマは北極圏に適応する進化の過程で動脈硬化に関わる様々な遺伝子を変化させ、血液を寒さから守っている"そうです。動脈硬化が進化の過程で有利になることもあるんですね。
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