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東北大の井上明久前総長の研究不正疑惑 外部調査しないと幹部が決定


 当初の投稿は、"東北大の井上明久前総長の研究不正疑惑 外部調査しないと幹部が決定"というもので、2014/10/5のもの。

 その後、いろいろとあったのですが、まだ全く解決していません。そういった話について書いた"井上明久前総長の研究不正疑惑がくすぶり続ける理由"を、2017/05/28に追加しました。


●東北大の井上明久前総長の研究不正疑惑 外部調査しないと幹部が決定

2014/10/5:もう終わったのかと思っていた東北大の井上明久前総長がニュースになっていて、あれ?と思いました。研究不正疑惑、東北大が告発不受理 外部調査見送る:朝日新聞デジタル(小宮山亮磨 2014年10月5日05時45分)という記事が出ていたのです。ただ、まあ、終わっていてほしかったという意味ではなく、むしろたいへん不可解な不正疑惑ものでしたので、今さらでも蒸し返してくれるのは大歓迎です。

 記事によると、どうも"東北大の斎藤文良名誉教授と矢野雅文名誉教授の2人が、昨年11月に"告発書を提出していたみたいです。しかし、"大学幹部らによる調査で「不正ではない」と判断"。"外部識者のいる調査委員会にゆだね"て、調査することすら否定されました。

 理由は?というと、11年に別の人物から似た内容の告発があったときの調査で「研究不正にはあたらないと確認された」ため、「告発を受け付ける必要はないと判断した」という説明のようです。私が終わった話と思ったのは、たぶんこの以前の拒否があったせいだと思います。

 しかし、大学側は9月16日付の文書で、指摘については「表示の誤りである可能性が高い」としているんですよね。つまり、画像に問題があることを認めながら、「不正ではない」と結論しているのです。


●同じになることはあり得ない画像が同じに

 井上明久前総長は複数の問題が指摘されており、今回の告発でも複数の不正に触れています。ただ、前述の大学側の回答は「複数の論文で同じ画像が使い回されている疑い」についてだけだと思われます。

 "2001年に井上氏らが発表した論文"で"金属を電子顕微鏡で撮影するなどして得たとされる画像が、1999~00年発表の別の論文と同じだったり、極めて似ていたりする"という問題です。

 告発書では「論文全体が極めて不自然。写真を取り違えたなどの単純ミスというより、新しい実験データに基づいて書かれた論文を偽装した研究不正が強く疑われる」としていました。"論文に掲載された金属の作製条件は、それぞれ異なるため、同じ画像になることはあり得ない"ため、不正の疑いが濃厚なのです。

 しかし、その画像の問題を認めながら、なぜか不正ではないと断定。STAP細胞問題・小保方晴子さんの問題でもよく似た話が何度も出てきました。極めて不自然です。

 なお、"「誤り」を認めつつ「不正ではない」と判断した理由について"は、"東北大広報課は朝日新聞の取材に「秘密保持となっているため、お答えできない」としている"そうです。ひどいですね。


●内規では調査委員会を設置するだったはずなのに

 さらにひどい話の上塗りなのが、"東北大は内部規定で、研究不正の告発を受けた場合には、学外の識者らでつくる調査委を設けることになっている"という話です。

 それなのになぜ調査委設置が今回に限って見送られたのか?と言うと、"告発への「初期対応委員会」を理事や副学長らで設置"し、この委員会で告発の不受理を決めたためです。

 この規定がもともとあったのであればまだわかる話なのですが、何がひどいってこの初期対応委員会、"井上氏の疑惑が指摘され始めて以降の09年に決定"しているということです。

 STAP細胞問題やノバルティス・ディオバン問題以外でもひどい不正疑惑は多いですが、この問題はその中でもトップクラスだと思いますよ。今のところ朝日新聞しか報じておらず、例によってそのまま風化しそうなのですが、他紙も報じて火をつけてくれませんかね?


●井上明久前総長の研究不正疑惑がくすぶり続ける理由

2017/05/18:この後も何度かこの問題には書いているので、どこに追記しても良かったのですが、適当にこの投稿に決めました。すると、ちょうど同じ朝日新聞の記事を取り上げたものでした。今回のものは、くすぶる東北大の論文不正 前総長の研究めぐる疑惑:朝日新聞デジタル(小宮山亮磨、嘉幡久敬 2017年5月18日07時34分)というタイトルです。

 2016年12月に東北大がまとめた報告書によると、同じ画像を複数の論文に使い回したとする指摘について、井上前総長らは調査委に「外観が似ているためにミスをした」と弁明しました。その一方で、故意ではないことを裏付けるデータについては、「海難事故で失われたので提出できない」と主張しました。

 調査委は「故意が疑われるという(委員の)少数意見もあったが、それを証明できる証拠もなかった」とし、大学の調査委員会は報告書で「意図的とは言えない」と不正を否定しました。

 しかし、東北大は以前の調査でも、その他の疑惑について「誤りの可能性」は認めつつ、不正はなかったとの立場を示しています。偶然起きる都合の良い「ミス」が多すぎます。そのため、疑惑を告発してきた大村泉・名誉教授は、「総長まで務めた一流研究者が『ミス』を何度も繰り返すとは、とても信じられない」と話していました。

 あと、そもそも調査委の「故意が疑われるという(委員の)少数意見もあったが、それを証明できる証拠もなかった」がおかしいような? 他でも繰り返し書いているように、文部科学省のルールでは、証拠を出せなかった時点で不正。今回の場合も、正しいデータを提出できなかった時点で不正確定だと思われます。

 また、07年の論文の名誉毀損訴訟では、当時の部下が「科学的に不適切だった」「井上氏に辞任を促されて精神的に追い詰められていた頃に、井上氏の強い指示で研究を始めた。決して逆らえないと感じていた」という告白もしていました。

 記事が「くすぶる東北大の論文不正」としていたように、到底「これで納得」という結末ではありません。


 追加
  ■裁判で井上明久東北大前総長の主張否定の新証拠 横山嘉彦准教授の論文

 関連
  ■怪しい井上明久東北大前学長論文不正問題 損害賠償裁判では勝利
  ■文科省ガイドラインだとSTAP細胞論文は文句なしで不正 証拠不足のせい
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  ■アニリール・セルカン事件と東大と11次元 日本の論文不正続発の口火を切る
  ■研究不正疑惑についての投稿まとめ

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