2014/10/10:
●ドラえもんは日本の政治道具!との批判を掲載…中国人の反応は?
●中国共産党の公式機関紙も「ドラえもんは日本の政治道具」説に反応
●子供に悪い影響がある!ドラえもん批判はバングラデシュでも
●中国よりヤバいバングラデシュ、政治的な問題が影響した可能性
●ドラえもんは日本の政治道具!との批判を掲載…中国人の反応は?
2014/10/10:
中国紙が「ドラえもんの背後には政治的意図」と報道=「どれ...:レコードチャイナ(2014年9月26日 21時10分)という記事によると、2014年9月26日、成都日報が「ドラえもんの目くらましに警戒せよ」という記事を書いたそうです。主張は以下の通り。
・ドラえもんが2008年に日本外務省のアニメ文化大使に任命されたことや、2013年に東京五輪招致の特別大使となったことから、「ドラえもんは日本が国家の価値観を輸出し、文化戦略を実現するための要素であることは疑いようのない事実」
・「近年、ドラえもんは中国の各都市に現れ、日本のいわゆる核心的な価値である“尊重と友情”を示しているが、この文化普及活動の背後には極めて強い政治的意図がある」
しかし、中国の人がこの論説をまともに扱っているか?と言うと、そうではありません。「これ書いたやつ、被害妄想症だろう」 「ははは、中国はドラえもんすら恐ろしくなったのか?」「なんでも政治化するのか?じゃあ、日本文化を全部締め出せば?」「頭がおかしいか、心が狭いかのどちらか」 といった反応でした。
●中国共産党の公式機関紙も「ドラえもんは日本の政治道具」説に反応
しかも、
“ドラえもんは中国侵略の道具” 地元紙のトンデモ報道に、中国人も呆れる- NewSphere(2014年10月6日11時30分)によれば、中国共産党の公式機関紙である人民日報すらこれに批判的です。
人民日報はこの記事について「過剰反応」と報じ、ドラえもんが中国に悪影響を及ぼす、という考えは被害妄想に過ぎるし、帝国侵略のイデオロギーと結びつけるのも突飛だとしていました。中国の一般人と似たような反応です。
さらに、中国がドラえもんから学ぶべきは、日本政府によるプロモーションの巧みさだとして、日本に学ぶべき点があるとすら言及しています。かなり大人な反応ですね。
●子供に悪い影響がある!ドラえもん批判はバングラデシュでも
上記のように大部分の中国人は、大人な反応。ただ、最初の部分だけを読んで、「やっぱ中国人は頭おかしい」とご満悦な人もいたでしょう。ただ、海外でドラえもんが思わぬ理由で批判された…というのは、今回だけではありません。私はバングラデシュの例をすぐに思い出しました。
2012/07/02に翻訳掲載された
バングラデシュ:ドラえもんは子供の教育に悪いのか? · Global Voices 日本語によると、ある母親は「私の8歳の息子は、学校の宿題をひとりで解けないと言います。ドラえもんみたいに一緒にいて問題を全部解決してくれるロボットを欲しがっているんですよ」と嘆いていました。
これだけだと一部の人の意見に過ぎないと思うでしょう。ところが、ドラえもんがのび太に与えるひみつ道具には、ごまかしとウソをつくことが含まれることが多いとされていました。これを問題視する人は決して少数ではないみたいな書き方をしています。
前述のような話のせいで、主人公のび太のように勉強をサボることや嘘をつくことを覚えてきている、と主張している人が大勢いると。そこには書かれていました。また、ディズニーチャンネルの放映を中止すべきだと訴えている人も多いと言います。すごいですね。
しかも、これで終わりではありません。この論争は、主要メディアからお茶の間まで拡がっていると書かれていますので、中国よりもずっと広範にドラえもんの教育への悪影響が懸念されていたようです。
そう言えば、日本のドラえもんの悪い点については、アメリカでも言われていましたね。
不人気予想を覆したアメリカのドラえもん、人気の意外な理由は?で書いています。
●中国よりヤバいバングラデシュ、政治的な問題が影響した可能性
ただ、バングラデシュのドラえもんの場合は、政治的な問題が絡んできている可能性があります。というのも、バングラデシュのドラえもんがベンガル語ではなく、「ヒンディー語吹き替え」であったため。バングラデシュはイスラム教の人が多く、公用語はベンガル語。ヒンドゥー教絡みのヒンディー語がまずかったのかもしれません。
「ヒンディー語吹き替え」絡みで、アニメが、子供たちに隣国インドのヒンディー語を話せるようになることを押しつけているという批判が出ていました。
<このアニメの放送が長期にわたるため、大勢の子どもたちがヒンディー語を話すようになった。彼らは家族と話す時でさえ、母国語であるベンガル語でなくヒンディー語を使う。そしてこのことが、長い論争を引き起こしてきた>
政治的な問題というのは先述の中国の例と同じだと言えます。ただ、内容を比べるとむしろバングラデシュの方が強く危機感を持っていたようですので、私はドラえもんの内容そのものよりもこちらの政治的な影響の方が強かったのでは?と疑っています。
【本文中でリンクした投稿】
■
不人気予想を覆したアメリカのドラえもん、人気の意外な理由は?【関連投稿】
■
のび太の父野比のび助、母片岡玉子と画家の片岡球子の微妙な繋がり ■
漫画天才バカボンの怖い話がすごい 「だるま」「電話好きの後輩」など ■
アングレーム国際漫画祭で出展中止の日本の団体、幸福の科学関連だった ■
アニメーター首藤武夫「原作者はアニメ制作で石ころより役に立たない」 ■
海外・世界・国際についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|