●突然眠るデートレイプドラッグ事件急増 記憶飛ばして合意を主張
2022/08/07:「デートレイプ(知人間の性暴力)ドラッグ」という性暴力に使われる薬物を使用する事件が多発する記事がいくつか出ています。以下は産経新聞からの引用ですが、読売新聞でも
酒に「レイプ・ドラッグ」混入、性被害後絶たず…泣き寝入り防ぐため毛髪鑑定活用進む 2022/02/28 13:13(王美慧、松崎翼)という記事を書いていました。
<性暴力に使われる薬物などは「デートレイプ(知人間の性暴力)ドラッグ」と呼ばれる。被害者が記憶を失うため、被告が「合意があった」と主張するケースも少なくない。全国の摘発件数は過去10年間で4倍になっており、捜査当局も毛髪鑑定を積極活用するなど、摘発を強化している>
<警察庁によると、睡眠薬を使った性犯罪の令和2年の摘発件数は全国で60件。平成23年から約4倍に増えている。被害者が泣き寝入りして申告のない場合も多く、「氷山の一角」とみられる>
典型的なデートレイプドラッグは睡眠薬。特に酒と組み合わせると、突然強烈な眠気に襲われ、一定期間の記憶が欠落します。被害者に記憶が無いことを利用して、加害者側が「合意があった」と主張することも少なくないといいます。画像であった「デートレイプドラッグ使用の疑われる状況」は以下の通りでした。
・普段は酔わない量で酔いの回りがかなり早い
・急に耐えきれないほどの眠気に襲われる
・意識がもうろうとし、体が思うように動かない
・記憶がない、途切れ途切れであいまい
捜査当局はこの対応を進めているものの、まだまだ…のようでした。
<覚醒剤などの薬物犯罪に使われることが多かった被害者の毛髪鑑定を活用し、被害から3年以上が経過した被害者の髪から睡眠薬の成分を検出。解決につながった事例もあるという。
デートレイプドラッグを使った犯罪に詳しい旭川医科大の清水恵子教授(法医学)は「普段は酔わない量の酒で記憶が飛んだ場合は睡眠薬を疑うべきだ。捜査機関は、こうした犯罪があることを周知しなくてはならない」と訴えている>
●デートレイプドラッグの事件の特徴と驚くほど一致する性的被害事件
ところで、この記事を読んだのは、
安倍首相に近い山口敬之氏の不起訴 指示した中村格刑事部長の経歴は?の関係でした。最高裁では伊藤詩織さんの性的被害認め、ジャーナリストの山口敬之さんに賠償を命じる一方、伊藤詩織さんによる「山口敬之さんがデートレイプドラッグを使用した」という主張も名誉毀損だとしています。
<山口さんは同意があったと主張して争っていましたが、2審の東京高等裁判所は「伊藤さんの供述は具体的で一貫しており、信用できる。同意がないのに性行為を行ったと認めるのが相当だ」と指摘し、1審に続いて伊藤さんの訴えを認め、330万円余りの賠償を命じました。
一方、事実と異なる内容を公表され名誉を傷つけられたという山口さんの訴えについては、1審は退けましたが、2審は「記者会見や著書の内容のうち、食事中にデートレイプドラッグを飲まされたという部分は的確な証拠がなく、真実とはいえない」と一部認め、伊藤さんにも55万円の賠償を命じました>
(最高裁 伊藤詩織さんの性的被害認め 賠償命じる判決確定 2022年7月8日 19時07分 NHKより)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220708/k10013708631000.html
山口敬之さんがデートレイプドラッグが使ったという証拠はなく、確かに伊藤詩織さんがこの主張をしたのは勇み足でした。ただ、伊藤詩織さんの事件は前述のデートレイプドラッグの事件の特徴と驚くほど一致しており、伊藤詩織さんが使用を疑ったこと自体はわからないでもありません。
また、一般論で言うと、そもそも被害者側がデートレイプドラッグを使ったことを証明するのは困難。前述のような捜査機関による捜査が必要でしょう。安倍首相(当時)に近かった中村格刑事部長(当時、その後は警察庁長官に出世)が不起訴を指示してしまったため、ここらへんが調査されたのかどうかもよくわからず残念なことになってしまいました。
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