シャボン玉せっけんにEM菌版、歯磨きや食器洗いも 危険性は？

　EM菌って定期的に悪い話題がツイッターで盛り上がってしまいますね。今回は何と石鹸にEM菌を入れてしまったというこれまたヤバイ話。こんな汚いものを口に入れる可能性あるものに使っちゃまずいでしょ…。

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　というか、検索したら歯磨きや食器洗いというモロに口に入るものにまで使われていました。

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　小学校でEM菌を食べさせていたケースもあると判明 新潟市早通小の事例ほどではありませんが、かなり体内に入る可能性の高いケースです。

　何度も引用していますが、以下の注意情報を再び。

五藤博義 ‏@gotoledex
鳥取環境大教授：EM菌は雑菌です。都合のいい菌ばかりではありません。動物の直腸の細菌と同じことです。細菌(引用者注：最近)はEM菌を飲む人もいます。排泄物を薄めて飲むのと同じです。とんでもないことです。
https://twitter.com/gotoledex/status/352588829800144896

　今回は他の話も…ということで検索。以下はヤフー知恵袋で信頼性は高くありませんけど、恐ろしい話が載っていました。

恐ろしいＥＭ菌 - Yahoo!知恵袋（最終更新日時:2012/11/27）投稿日：2012/11/25

人間の介護施設でも使用しているＥＭ菌ですが、私は、獣医さんの
奥様に薦められ、当犬舎の運動場や建物の消臭や、コリー（ラフ）達の
毛の手入れの為に２００６年から２００７年頃に頻繁に使っていました。

ところが、２００７年の２月に生まれた子犬６頭の母犬のリズの乳首に
ＥＭ菌のサイトで薦めているような方法でＥＭ菌（正確には住居用の
ＥＭＷ）を手入れの為に 吹き付けていたのですが、それを舐めた
新生児は 消化器官がやられて６頭が次々に死亡、病院での治療は
全く効かず、白い便を出し、全く栄養が吸収できず、最後の子犬は
生後１５日過ぎまで苦しみながら生き伸びましたが、栄養失調で
眼球の水分まで失われていました。

その４か月後の６月に健康優良児で生まれたジュリアの子犬２頭が
目が開いてすぐの生後１４日に呼吸に奇妙な音が混じり始めました。
その２日前だったか子犬の傍で霧吹きでＥＭ菌をマットに吹きつけて、
便の処理をしていました。その時までは、この胎にはＥＭ菌は使用して
いませんでした。

病院で診てもらい、酸素吸入なども行いましたが、 奇妙な呼吸に
気付いた翌日には母乳を飲めなくなり、 呼吸困難でもがき苦しみ、
母乳を飲めなくなってから７時間ほどで２頭とも死亡しました。

この２胎８頭全滅の原因を獣医さんはなんらかの未知のウィルスの
せいではないかと言いましたが、私は友人ブリーダーのアドバイスで
ＥＭ菌を疑い、 犬舎中にビルコンを撒き、バーナーで土を焼いて消毒し、
ＥＭ菌を全て排除しました。

　EM菌は1種類の菌ではなく、雑多なものです。ですので、すべてのケースで必ず深刻な被害が出るか？と言うと、そうではないと思われます。しかし、何が入っているのかわからないので、悪い方に転べば危険な事態になる可能性も十分にあると思います。繰り返すように、上記の話が本当かどうかはわかりませんけどね。


　シャボン玉EMせっけんを発売している「シャボン玉石けん」という会社は初めて聞きましたが、環境に配慮した商品づくりでむしろ有名なところみたいです。ただ、環境に熱心な方は政治的な信条としてそれを支持しているだけで、科学的な理解力に乏しく、トンデモなことをやりがちです。

　石鹸のサイトである石鹸百科は、ニセ科学と石けんの諸問題 -洗浄の科学とシャボン玉石けん（ニセ科学的体質）-において、シャボン玉石けんの森田光德(光徳)代表(故人)に非科学的な傾向があると指摘しています。

　EM菌同様に有名な疑似科学(ニセ科学)である"『百匹目の猿―思いが世界を変える』などの著書のある経営コンサルタント船井幸雄氏と親交を深めてい"るというのが理由みたいです。

船井氏は以前よりアムウエイなどマルチ商法と紙一重の活動を行う組織を「これこそ未来のビジネス」と賛美し、ここ数年はそれに加えて波動やEM菌、チャネリング（宇宙意識との交信）や精神世界など、ニセ科学の見本のような世界に大きく傾倒しています。

石けんの製造販売には豊富な化学知識とそれを正しく運用する常識が必要です。森田氏が船井氏の考え方に共感しているということは、シャボン玉石けんが一般常識や正統科学とは無縁の企業であることを示しています。ＥＭ石けんの製造販売もそのように考えれば特に不思議ではありません。

　これだけだと根拠にならないんですが、どうもシャボン玉石けんはEM菌以外でも非科学的なことをやっているみたいですね。過去には科学的な根拠なく合成洗剤の「炭酸塩」が河川を汚すと攻撃しており、やはり批判されています。

　「炭酸塩」の件もニセ科学と石けんの諸問題 -洗浄の科学とシャボン玉石けん（生活と科学社からシャボン玉石けんへの質問状）-に載っていたものなのですが、他に疑似科学では本当に呆れるほど出てくる「波動」がどうこうもやっていたみたいです。

　本当、ここらへんの人たちは「波動」大好きですね。見事なくらいに皆さん、「波動」の話に言及しています。引きつけられるものがるのでしょうね。


　シャボン玉EMシリーズリニューアル｜シャボン玉石けんホームページでは、日本橋の橋洗いにシャボン玉EM石けんが使われていることを宣伝しています。「せっかく橋をきれいに洗っても、その排水が川を汚してしまっては意味がない」という理由だそうです。

　ところが、お腹に優しい乳酸菌も川に捨てればゴミです - なげなわぐも観察日記によると、"福島民友　県が初の見解「ＥＭ菌投入は河川の汚濁源」"という記事が出ている他、福島県の担当者が以下のように言っています。

『県の分析結果なんかもきっちり出ていますので、それらはお示してですね　そうすると高濃度の微生物資材を投げる（川に投入すると言う意味）ことは　どうなるかということは、やっぱり自らのですね中で考えていただければと思います』

　むしろEM菌が川を汚している可能性が高いのです。


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