レーシック難民に削除要請 架空の協会を捏造したステマサイトも作成か？

　レーシック難民のブログに削除要請した上に、損害賠償請求するので発信者情報を教えなさいとレーシックを実施している病院がやっているという話。しかも、1人だけじゃなくて、何人にも行われているみたいでした。

2014/10/20：
●レーシック難民のブログに削除要請・損害賠償請求で発信者情報開示
●本当に苦情を書いちゃいけないの？はてなブログは「問題なし」と判断
●他ブログでも…レーシック難民への恫喝が状態化しているレーシック業界
2017/09/15：
●架空の協会を捏造したレーシック宣伝ステマサイトも作成か？


●レーシック難民のブログに削除要請・損害賠償請求で発信者情報開示

2014/10/20：久々にレーシックの話…と検索かけていたら、えらい話が…。

嫁ができるまで淡々と更新するよ　2013-05-23
嫁ができるまで淡々と更新するよ　2013-05-27

　レーシック被害者のことを「レーシック難民」と呼びます。上記のサイトの方は、「嫁ができるまで淡々と更新する」という内容のブログだったのに「淡々と更新するつもりがレーシック難民になりまして…」ということですっかりブログの趣旨が変わってしまいました。

　で、上の投稿二つですが、作者に対して手術を行ったクリニックが「削除してね」それから「名誉毀損で損害賠償請求するから発信者情報を開示もしてね」と言われたという話。私も何度か企業・団体から訴えるぞとか、削除しろと言われたことあり、トラウマです。


●本当に苦情を書いちゃいけないの？はてなブログは「問題なし」と判断

　で、その後どうなったか？と言うと、"間に入るはてな経由であちらが主張する内容に対する反論を伝えたらその後は音沙汰がなくなってます"とのこと。良かったですね。上の2つ目のリンクによると、はてなブログも開示対象ではないと判断していたようです。

＜本件につきましては、弊社顧問弁護士との協議により、一旦は開示を不可としいただきました。（中略）今後、申し立て者より連絡がありましたら、あらためてご連絡をいたしますが、現時点では、弊社としては開示対象といたしておりません＞

　あら、何かと悪く言われることもあるはてなですが、良い対応です。私のやっているFC2ブログの場合は特に意見は入れずに、相手のメール内容をそのまま転送しているだけですね。で、異議があるなら反論を、期日までに反論なければ削除しますから…という形でした。

　でも、まあ、FC2的にはユーザーと企業の争いに巻き込まれたくないってのはわかります。当事者同士で解決してくださいというスタンスです。告知すらなしに黙ってブログを削除する運営もいると風の噂に聞きましたので、FC2も別に悪い方の対応というわけじゃないのでしょう。

　あと、よく考えてみたらうちに来たのはいずれも「発信者情報開示請求」ではありませんでした。「削除して」とか、「法的手段も辞さないよ」とかだけでした。「開示請求」うんぬんがあると、FC2でも「開示しました」「しませんでした」って書いていそうですね。


●他ブログでも…レーシック難民への恫喝が状態化しているレーシック業界

　話が逸れてきましたので、レーシックの話に戻ります。前述の"～その後は音沙汰がなくなってます"の部分は、嫁ができるまで淡々と更新するよ 2014-07-26からの引用でした。

　紹介し忘れていましたが、そもそも最初のリンクには、"同じように(中略)で過去に手術を受けられたコロコロ様（ハンドルネーム不明　URLより）も同様に代理弁護士が出てきて対応を迫られた"と記載があります。複数のサイトに開示請求していたんですね。

　最後のリンクには「こんなことばかりだなレーシック業界」とありました。本当、恐ろしい業界です。この調子だともう少し例がありそうだなと検索していたら、レーシック被害に関する書き込みへのクリニックからの恫喝について - lasikmutualjapan ページ！で、また驚くべき話が…。

　"レーシックのクリニックの中には、術前の同意書などに「もし被害が出たとしてもネットに書き込まないこと」と言う項目を入れ、被害者が実際に書き込むと脅してくるクリニック"もあるとのこと。いや、本当信じられないことしている業界です。


●架空の協会を捏造したレーシック宣伝ステマサイトも作成か？

2017/09/15：ヤフー知恵袋(2016/1/1021:42:21)で、あるレーシックの協会のサイトで紹介されている上位の優秀な病院の顔ぶれがおかしい気がする…という質問が出ていました。

　この質問に対するベストアンサーが正しいかどうかはわからないのですが、恐ろしい予測が書かれています。協会名を騙ったステマサイトではないかというのです。

　協会概要のページの住所などは、なぜか普通のテキストに見せかけた「画像」となっているとのこと。文字を画像にするのは検索エンジンに掛からないようにするための方法であり、不自然だと指摘。住所や自称代表理事の名前で検索した際に、検索結果に出ては困る理由があるのではないかとされていました。

　実際に代表者の名前で検索しても眼科医や医療関係者のページは見あたらず、架空の人物の疑いが濃厚としています。私も試しに検索してみたものの、同姓同名の別人ばかり出てきて、レーシックに関係あるような人は出てきませんでした。

　ネットでは都合の悪いページを削除しようとすると余計増えるという「消すと増えるの法則」があると言われているものの、これは「嘘」と言って良いと思われます。実際には火消しがかなりうまく行っている例があるのに、見えていないだけです。

　レーシックの場合も前述のような削除要請に加えて、宣伝のためのステマサイト量産で、未だにポジティブな内容のページがかなり上位で目立っているというのが現実。実際には、都合の悪い情報を潰す悪い企業がはびこる…ということが起きてしまっています。


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