小渕優子さんの話をまとめ予定。<小渕優子の父小渕恵三も選挙違反 福田赳夫・中曽根康弘らも>、<冗談でしょ?ドリル優子が「女性初の総理」候補だとの報道>、<ドリル優子の由来!ハードディスクをドリルで破壊した証拠隠滅事件>などをまとめています。
2023/05/29追記:
●冗談でしょ?小渕優子議員が「女性初の総理」候補だとの報道
2023/09/04まとめ:
●ドリル優子の由来!ハードディスクをドリルで破壊した証拠隠滅事件 【NEW】
●小渕優子の父小渕恵三も選挙違反 福田赳夫・中曽根康弘らも
2014/10/22:最近、自民党の不祥事ラッシュだったんですが、あまり興味なくて特に書いていませんでした。でも、小渕優子さんってそういやお父さんも選挙違反やっていたよな…と思い出します。これはちょっとおもしろかもしれません。でも、書くのなら小渕優子さんが大臣辞める前でしたね。いつものように旬を外してしまいました…。
とりあえず、今小渕優子さん関連での新ネタはワイン問題です。
小渕氏の事務所からワイン…選挙区の男性が証言- 読売新聞(2014年10月22日07時13分)などの記事が出ていました。
<小渕優子・前経済産業相(40)(衆院群馬5区)の地元選挙区に住む70歳代の男性が、小渕氏の事務所から今年春、男性の慶事の祝い品として小渕氏の写真のラベルが貼られたワイン2本を贈られたと読売新聞の取材に証言した。
公職選挙法は、選挙区内の有権者への寄付行為を禁じており、同法に抵触する可能性がある。(中略)男性は取材に対し、「箱を開けてみて、これはまずいと思った。怖くて飲まなかった」と話した>
一方、小渕優子前経済産業大臣の父小渕恵三元首相の選挙違反については、以前
内閣総理大臣(首相)経験者が選挙で落選したのは戦後3人のみのときに初めて知って、そこでもちらっと書いた話です。小渕優子さんは群馬県第五選挙区が地盤ですが、中選挙区時代の旧群馬3区はすごかったんですよ。
小渕恵三元首相、中曽根康弘元首相、福田赳夫元首相(福田康夫元首相の父)、山口鶴男元社会党書記長・元総務庁長官という大物揃いの選挙区でした。別にそんなものは法律違反して良い理由にならないのですが、こういう激戦区に入っていたため選挙違反は日常茶飯事だったようです。
こうした争いを「上州戦争」あるいは、主に争っていた福田赳夫さんと中曽根康弘さんの名を取って「福中戦争」と呼ぶようです。「上州戦争」に詳しいのは
上州戦争のWikipedia。"群馬県で繰り広げられた政治闘争の俗称である"とされています。
旧群馬3区は4議席あり、前述の4人の指定席状態(
群馬県第3区 (中選挙区)のWikipediaより)。しかし、それでも苛烈な争いがありました。一番での当選にこだわっていたんですかね? 上州戦争のWikipediaでは、「2人の間でトップ当選をめぐる激しい争いが行われたことに端を発する」としていました。
"群馬県政は、基本的に福田派と中曽根派に分けられ、県議会も二派を形成"していたそうです。また、"福田赳夫と中曽根康弘の政治的地位の向上により、選挙区のみならず国政に関しても重要な争いとなった"ともありました。ここらへんの二つも過激な争いの原因となったのかもしれません。
あと、この関係で小渕恵三さんがどちらの派閥だったのか?と気になりましたが、よくわからず。とりあえず、小渕恵三さんがどちらと仲良くしていてかと関連しそうな記述は
小渕恵三のWikipediaの以下の部分です。どっちからも嫌われていたのかもしれません。
<1972年(昭和47年)、自民党総裁選で田中角栄と福田赳夫が対決した際、同郷の福田ではなく、同じ派閥の田中に投票した。そのため、福田首相を熱望していた群馬県民の怒りを買い、その年の暮れに行われた、第33回衆議院議員総選挙で苦戦を強いられたが、全国最低得票で辛くも当選した。
1995年(平成7年)、自由民主党群馬県支部連合会の会長選挙に際し、衆院選での小選挙区の候補者選考をめぐって小渕に不満を持っていた中曽根康弘が小渕の県連会長続投に異議を唱え、それに同調した福田康夫らにより小渕は自民党群馬県連会長の座を退任に追い込まれた(後任は尾身幸次元経済企画庁長官)。
山崎派が推挙した保岡興治の入閣も拒否し、深谷隆司を通産相に起用した。これは総裁選後の報復人事とささやかれた。
(^ 深谷の前任者である与謝野馨は深谷と同じ中曽根派→渡辺派の出身でもあり、2人の政界の師匠である中曽根に配慮したとも言われている)
地元の群馬県から福田赳夫の娘婿の越智通雄金融再生委員長(森派)、中曽根康弘の息子・中曽根弘文文部大臣(江藤・亀井派)、山本富雄の息子・山本一太外務政務次官(森派)といった上州戦争の関係者を起用した。
(^ ただし、福田の息子で越智の義弟にあたる福田康夫は入閣しなかった)
なお、上州戦争の以下の部分で小渕恵三さんは「佐藤派」となっています。ここらへんが最初よくわかりませんでしたが、1972年5月に佐藤派の派内派として田中派が誕生→総理大臣就任で独立した田中派となったようです。
・田中総理大臣をめぐって
<1972年(昭和47年)の自民党総裁選を巡り、福田が有力候補に上がった。かなり当選は濃厚と見られたが、最後の鍵を握っていた中曽根が最後の最後で田中角栄に付いたため、福田は負けてしまった。当時のニュース映像に、福田の地元で選挙を見守っていた福田の母親が「中曽根が憎い…」と嗚咽しながら語るシーンが納められていることからも伺われるように、福田と中曽根の間の抗争は熾烈を極めた。また、佐藤派の小渕も、佐藤の意向に逆らって田中に投票した。これら一連の事柄に関して、当時TBS系列で放送されていた『時事放談』の中では、「中曽根は、福田おろしで金をもらっている」などという言葉が飛び出し、波紋を呼んだこともあった。
同年12月、第33回衆議院議員総選挙が行われた。この選挙で、福田は選挙民の大きな同情を受け、断然の大量得票でトップ当選。一方、中曽根は地盤を固め無難に当選したが、小渕は猛烈な反発を受け、全国最少得票で辛くも当選した。前回、庭山昌を立てた公明党が擁立を見送り、前職以外の立候補者が日本共産党の遠藤功のみであったことに救われた形だった>
肝心の選挙違反に関する話は以下のあたりです。
・福田料亭・中曽根レストラン・小渕飯場
<選挙時は、有権者に対してご馳走攻めが行われた。1905年(明治38年)生まれの福田は懐石料理を、1918年(大正7年)生まれの中曽根は小洒落た西洋料理を有権者に対して振る舞い、支持層の拡大を図った。これに対し、1937年(昭和12年)生まれの小渕は資金に余裕がなく、おにぎり程度しか出せなかった>
小渕恵三さんは他の二人に比べると軽いです。しかし、他のひどい二人と比べて軽いと言っても、選挙違反には変わりありません。ところが、"当時は実質的に野放しにされていた"とのこと。ひどい時代もあったものです。ただ、今の自民党で起きている一連の不祥事に関しても「大臣を辞めるほどのことではない」という声が挙がっていますので、現在でもそういう感覚は残されているのかもしれません。
一方で、
野々村竜太郎号泣会見・海外の反応 ブラジル・豪州など世界中で有名にの野々村竜太郎さんに関しては議員辞職が当然という感じで、擁護の声が全然聞こえなかったのは不思議ですけどね。ダブルスタンダードなところを感じます。自民党なら不正はOK、それ以外は許さん!ということなのでしょうか…。
●冗談でしょ?ドリル優子が「女性初の総理」候補だとの報道
2023/05/29追記:この前見つけて驚いたのが、
小渕優子氏が“女性初の総理”候補に急浮上 総理は幹事長の交代を検討 | デイリー新潮(2022年12月17日)という記事。小渕優子さんが首相候補というのは、自民党の人材いなすぎでしょう…。
<ドリル優子(引用者注:あだ名の由来は後半の引用部を参照)が初の女性総理候補に急浮上――。岸田内閣の支持率低迷を受けて取り沙汰される内閣改造・自民党の役員人事で、小渕優子元経産相(49)の要職任用が現実味を帯びている。
11月21日夜、岸田文雄総理(65)は母校・早稲田大学の大隈庭園内で、同窓生の森喜朗元総理(85)や青木幹雄元自民党参院議員会長(88)、そして小渕氏と2時間半にわたって会食した。
四人は今年8月3日にも、東京・虎ノ門のホテルオークラ内にある日本料理店で顔をそろえている>
<2014年、本誌(「週刊新潮」)は経産相だった小渕氏の公職選挙法違反疑惑を報じた。それらを受けて「議員として、政治家としての説明責任を果たしていきたい」と大臣の職を辞した小渕氏だが、その後も地元関係者が電動ドリルでパソコンのハードディスクに穴を開けて証拠隠滅を図っていたことが明るみに。明言したはずの説明責任は、いまも全うされないままにある>
自民党の関係者だという人は「いまも青木さんは平成研(茂木派)の、森さんは清和会(安倍派)の実質的なオーナー。青木さんの“推し”は小渕氏で、森氏は萩生田光一政調会長(59)。それぞれ自身のお気に入りの登用を求めたワケです」と解説。ちなみに平成研(茂木派)は、小渕優子議員の父・小渕恵三元総理(故人)は生前、平成研の第3代会長を務めたところ。うちでもともと書いていた小渕恵三首相ゆかりの派閥です。
また、政治デスクは「青木と森という重鎮が背後におり、さらに麻生の覚えもめでたいという事実は政治的に大きい。小渕が要職に就けば、小池百合子東京都知事(70)や、高市早苗経済安保担当相(61)を出し抜く形で初の女性総理に近づくことになる」と説明。これがタイトルのベースとなった発言のようでした。
ただし、そもそもこの報道の後、小渕優子議員は記事が報じたようには入閣せず、別案として記事で記されていた三役にも就任していないはずです。つまり、記事の予想は大外れでした。当てにならない話だと思っておいた方が良いでしょうね。
●ドリル優子の由来!ハードディスクをドリルで破壊した証拠隠滅事件
2023/09/04まとめ:小渕優子さん関連ということで、「ドリル優子」の由来となった事件のときの投稿をまとめ。<捜索前にパソコンをドリルで大胆破壊!小渕優子関係先が証拠隠滅か?>や<証拠隠滅疑惑の小渕優子議員の団体間の寄付、大半が架空か?>というタイトルで投稿していたものでした。
2014/12/19:あまりに大胆な証拠隠滅に見えるもので、笑いました。豪快ですね。
捜索前、PC機器を破壊 資金問題で小渕氏の関係先:朝日新聞デジタル(2014年12月19日05時05分)などの記事が出ています。
<小渕優子・前経済産業相の政治団体をめぐる不明朗な資金処理問題で、東京地検特捜部が10月に関係先を家宅捜索する以前に、パソコンのデータを保存する複数のハードディスクがドリルで破壊されていたことが関係者への取材で分かった。ハードディスクは群馬県内の小渕氏の関係先にあったもので、特捜部はこの経緯についても慎重に調べているとみられる>
そんな小渕優子さんですが、選挙では大勝しています。その理由には、選挙前にはこの件が報道されていなかったということもあるでしょう。選挙に影響のないように、マスコミが報じるのを控えていたものか、特捜部が人知れず家宅捜索をして選挙後まで公表していなかったかだと思われます。
以下に引用する記事
小渕優子は大勝、松島は楽勝で渡辺は落選…“特捜3案件”捜査の行方 - DMMニュース(2014.12.18 11:30 伊藤博敏)では、渡辺喜美さんも登場。渡辺喜美さんの事務所への捜索も選挙前には報じられておらず、選挙終了後間髪入れずに伝えられました。
<「特捜3案件」の候補者たちの明暗は分かれた。2014年後半以降、相次いで発覚した政治資金規正法及び公職選挙法に違反しているとして東京地検に告発され、特捜部が受理して捜査着手していたのは、渡辺喜美、松島みどり、小渕優子の3候補者である。
このうち、渡辺みんなの党前代表が落選、苦戦が予想されていた松島前法相が2万3000票以上の差をつけて楽勝、小渕前経済産業相は第2位を5倍以上、引き離す大勝だった>
とはいえ、ドリル破壊の報道がなかっただけで、小渕優子議員の不正は伝えられていたわけですからね。上記にあるように、不正を行っていたと報じられている議員では、小渕優子さんだけでなく、松島前法相も楽勝。不正をやっている人を当選させるのは、不正を推奨するようなものであり、よくありません。
【本文中でリンクした投稿】
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