元校長の名簿利用の大学勧誘が問題に 幸福の科学は左翼批判で反論

　幸福の科学大学関連の話で書くかどうか迷って、書かなかったものをここで。幸福の科学大学不認可のおかげで、今なら読まれるかも！と思ったため、ボツにした話を引っ張り出してきました。

　不認可の少し前に幸福の科学大学で話題になっていたというのは、元中学校長が卒業生らに「宗教案内」の手紙　ツイッターで「変なのきた」と騒ぎに- J-CASTニュース（2014年10月21日19時15分）という記事です。

　そりゃびっくりするだろう！という話ですが、神奈川県座間市内の市立中学校の卒業生らに突然、元校長（64）から手紙文とともに、"「幸福の科学」創始者の大川隆法さんの本、幸福の科学大学を紹介する冊子、新聞記事のコピー"などが続々と送られてきます。

　"座間市教委が17日に発表したところ"によると、"高校2、3年生になる卒業生約500人に郵送されていた"とのこと。幸福の科学大学、霊言で不認可 前代未聞の認可強要の不適切行為もの件もすごかったですが、こちらも前代未聞です。


　"卒業生の保護者ら10人ほどから、「住所がどうして分かったのか？」などと学校や市教委に不安を訴える問い合わせも相次いだ"のですが、これを市教委では、"緊急時に使われる生徒名簿が目的外で不適切に使われていた"と説明しています。しかし、これも変な説明ですよ。

　現役校長であれば「目的外使用」ですが、この方は元校長であり、名簿をまず持っているというのがおかしいです。ベネッセで個人情報を持ち出して売却したことが問題になりましたが、本来それと同じでまず「窃盗」しているというところから問題です。元校長は、何と"在職中に当たる38年分の生徒名簿を持っていた"そうです。

　はてなブックマークでも、「名簿の目的外使用は論外だが、そもそも職を離れる際に業務情報は必ず返却するようシステム化しとけよ。この辺の感覚、公務員全体が甘いの？それとも学校関係だけ？」(shin-uemon 2014/10/22)というツッコミがありました。


　なお、元校長に"市教委が手紙を出した理由を聞いたところ、宗教や大学への勧誘のつもりはなく、卒業生たちに頑張ってほしいという気持ちでしたと説明"したとのこと。(なお、幸福の科学大学は審査妨害のせいで5年間の認可停止処分のおそれがあり、元校長の悪質勧誘も無駄になりそうです)

　また、J-CASTニュースでは、大川隆法さんの本は2000円前後なので最低でも100万円ほどかかっていること、"手紙にあった元校長の住所をグーグル・マップで調べると、「幸福の科学布教所」と表示されている"(本来は元校長の住所もネット上に晒すべきではありません)ことから、他の幸福の科学信者が関わっている可能性を疑っていました。

　ただ、読売新聞の2014年10月19日付記事によると、元校長側は、「布教の一環だと指摘されれば『違います』とは言えない」と否定はしなかったものの、「宗教法人の指示ではない」と組織性の方は否定してます。

　J-CASTニュースが改めて幸福の科学グループ広報局に聞いても、やはり組織性は否定。しかし、この回答がまたトンデモです。

「当グループからの指示ではありません。道徳以上の公益性のあるものを伝えようと本人が考えてのことであり、退職して3年以上しても、憲法上の基本的人権（「信教の自由」に基づく宗教活動）が認められないとは極めて問題であり、座間市教育委員会が左翼史観のままといえるでしょう」(引用者注：幸福の科学は右派・保守思想です)

　トンデモ理論のオンパレードですが、最後が一番ぶっ飛んでいて吹き出しました。左翼全然関係ねーだろ。


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