日清食品の話をまとめ。<黒歴史トリオを敢えて復活販売する奇策で、日清食品がネットで好評>、<追悼イベント後に即復活!日清食品の本当の黒歴史はラ王販売終了詐欺>、<「日清のごんぶと」 は生産終了詐欺でなく告知なしで生産終了?>、<原作エピソード無視の捏造設定…日清サザエさんCMがネットで大不評>などをまとめています。
2022/10/07追記:
●出さなくて良い個性を出すな!カップ麺のパッケージが不便すぎる 【NEW】
●黒歴史トリオを敢えて復活販売する奇策で、日清食品がネットで好評
2017/06/30追記:日清食品が「黒歴史トリオ」というキャンペーンをやっていて、ネットでは好意的な反応でした。どういうものか?というと、「カップヌードル」「日清のどん兵衛」「日清焼そばU.F.O.」の各ブランドから、過去に発売したものの時代を先取りしすぎて売れなかった“黒歴史”商品トリオを復活発売というもの。
「カップヌードル サマーヌードル」は1995年夏の商品。トムヤムスープをベースに、スープにはレモングラスをきかせている商品だが、当時はレモングラスの存在が知られていなかったという説明。「日清のどん兵衛 だし天茶うどん」は、2002年茶系飲料が大ヒットするなか、食品カテゴリーから無理矢理ブームに相乗りするべく開発されたもの。ただ、当時流行っていた緑茶ではなく、なぜかほうじ茶がベースでした。
最後の一つ「日清焼そば 熱帯U.F.O.」は、2002年夏、前年に大ヒットした「カップヌードル 熱帯シーフードヌードル」は、パッタイやミーゴレンなどの“エスニック風焼そば” に慣れていない当時の人々には新しすぎたとしていました。
(
日清食品“黒歴史トリオ”復活発売へ 2017年6月26日 12時1分 ナリナリドットコムより)
今回の企画は正直おもしろくて良い売り方だと思うものの、私は日清食品には嫌な印象があるんですよね。ラ王で生産中止詐欺をやって儲けていたためです。なので、笑えませんし、本当の人様に言えない黒歴史は「ラ王販売終了詐欺」だろうと思いました。以下、その当時の話です。
●追悼イベント後に即復活!日清食品の本当の黒歴史はラ王販売終了詐欺
2010/9/1:商魂たくましいと言うべきか、ふてぶてしいと言うべきか、それともやはり客を舐めていると言うべきか、日清食品は製造中止を発表し、大々的に追悼イベントをしたはずのカップ麺「ラ王」を、僅か1ヶ月でリニューアルして復活すると発表しました。
私は安売りしているカップ麺しかほとんど食べないので、実はラ王を1度も食べたことがありませんでした。また、「中止」と言われて急に惜しまれるのもいつものことでしたから、全く興味がありませんでした。でも、この「復活」のニュースは見過ごせません。酷すぎる!と思って、書くことにしました。
全然記事を読んでいませんでしたので、まず、
「日清ラ王」消える 生産中止、衝撃ウラ事情 ZAKZAK 2010/07/29から。この記事ではその製造中止を惜しんで、“日本一ラーメンを食べた女”として知られるカップ麺ブロガーでモデルの麻布台綾子さんという方が、以下のようなメッセージを寄せています。なんかすごいカップ麺だったんですね。
「高級カップラーメン市場を切り開いた先駆けで、生タイプとしてはほぼ孤高の存在。乾燥でなく生の麺、しかも待ち時間ゼロという強い個性はもちろん、ほっとする優しい味のスープも隠れた魅力でした。高くても本物に近いラーメンを食べたいという新しいニーズを引き出した名作だけに、寂しいかぎりです」
●すごかったはずのラ王の生麺が廃止された理由
じゃあ、なぜそんなすごいカップ麺が製造中止になったのかと言うと、以下のような説明。単純に売れなくなったようです。
「1992年の発売当初は、ラーメン店に匹敵する生麺のクオリティーが大ヒットしましたが、2000年以降は高級タイプのノンフライ麺との競合が激化し、年を追うごとにシェアを落としていた」(日清食品広報部)
しかし、「中止」と言われると、急に惜しくなるのが人の心理。
日清食品は7月末からネット上で「追悼」と、あとおそらくツイッター用語の「ツイート」と引っ掛けて、「ラ王追湯(ツイートウ)式典」なるキャンペーンを実施すると、メッセージが20万件以上寄せられたようです。(以下、
「追湯商法にしてやられた」怒ったり、あきれたり 「ラ王」1か月足らずでリニューアル「復活」 2010年08月26日 J-CASTニュースより)
●偶然ではなく完全に狙った上での「終了詐欺」
これで惜しまれつつ終了……だったら問題なかったのですが、生産終了発表から1カ月後の8月24日。「ラ王」をノンフライめんタイプに切り替えて、リニューアル復活するとの発表が!しかも、前述の「追湯」締め切りからは、僅か4日後の「復活」発表だそうです。
特設サイトでは、「あの別れから4日間という長い時が経った。」「王位継承者あらわる!」と、まるで悪気がありません。
ただ、日清食品ホールディングス広報部の担当者はさすがに詐欺同然なのを理解しているのか、「混乱を招いたことは申し訳ないと思っています」と一応謝罪。
それでも、その直後に「しかし、生めんタイプのラ王がなくなることには変わりがありませんので」ですとか、「全くの別物」ですとか、言い訳がましいです。
そもそも「追湯式典」サイトには、「ありがとう、ラ王。さようなら、生タイプ」という記述があったそうで、後で終わるのは「生タイプ」でしたと最初から言い訳を準備していた感じです。
この記事でははっきりと書いていませんでしたが、商品名が僅か1ヶ月で決まるとは思えませんし、最初から騙す気満々だったんじゃないかとも思います。そう思いつつ、今
「ラ王」わずか1カ月で早すぎる復活…ファンのお怒りも IZA 2010/08/25を読むと、やはり。
記事には、「新商品に『ラ王』の名を冠することは、追悼イベントの数カ月前の今年春先には決まっていた」とありました。そりゃ、普通そうですよね。本当謝罪が白々しいったら、ありゃしません。この記事では、冒頭の記事でも出てきたカップ麺ブロガーの麻布台綾子さんが再び登場。「一瞬、怒りがこみ上げた」と語っていますが、まさに裏切られたという思いでしょう。
●消費者を騙して稼ぐ日清食品
ラ王わずか1ヶ月で復活にファン怒り 日清「『ラ王生タイプは生産終了致します』と記したのですが・・・」(2chまとめ記事)から反応を拾ってみます。、当然ながら好意的なものはほとんどありません。
近頃の日清の迷走ぶりはひどすぎる
創始者の志を踏みにじってんじゃねーぞ
大丈夫、予想はしてたから。
まさかこんなに早いとは思わなかったけど。
従来の商品を壊す事で商売にする方針はいつになったら止めるの?
新ブランド確立に力を注げよ
ここ数年の日清には失望を通り越してあきれる
日清は消費者舐めすぎ
二度と食べない
絶対に許さない
先のJ-CASTでも、次のような怒りのメッセージが紹介されていました。
「復活するのは分かってたけどこんなに早いとバカにされてるみたい」
「リニューアルって最初から言えばいいのに」
●売れなかったラ王をうまく騙して在庫処分
2chまとめ記事では「閉店セールを一年ぐらいやってリニューアルオープンした近所の靴屋思い出したの」というものもありましたが、紳士服量販店などのようにこういう「閉店商法」が当たり前になっている業界も確かにあります。
また「これだけ話題になっているということはみんな『見事なマーケティング』にすっかりやられてしまったということ」(J-CASTより)という通り、これが日清食品の巧みさなのかもしれません。日清食品としては、売れない商品だった旧ラ王を、見事に売りさばくことができました。
また、日清食品はこうやって消費者を騙していますが、新ラ王の方も売るのを諦めたわけではありません。私には理解できないのですが、不快なコマーシャルを流しても消費者の記憶に残る方が宣伝になるという考え方もあるからです。
その考えに従うと、私もこうして加担しているように、詐欺に近い行為で消費者を傷つけることによって、大きな宣伝にもなっているのです。今で言う炎上商法ですね。(最後は2017/06/30追記)
●日清食品一人不買運動
ただ私はやはりこういう売り方に、どうしても賛意を示すことができません。このようなことを許して、日清食品のような企業が増えることは、日本の未来にとって良くないと思います。
せめてもの抵抗として、私は日清食品の一切の商品を買うことを止めると決めました。
…と書いていたのが、2010/9/1。2017/06/30の現在どうか?というと、マジで買っていません。メーカー見ないで買っちゃうので間違えて買ってるおそれがあるものの、意識している範囲では買っていません。
また、お菓子会社の日清シスコも以前はよく買っていたものの、これももうほとんど買っていません。意識して避けるようにしています。
日清はわりと稼げればなんでもするという汚い会社というイメージがあるようで、この後、
日清の言いがかり特許侵害訴訟「日清戦争」 標的はサンヨー「麺の力」という話もやっています。私は嫌いな会社です。
●「日清のごんぶと」 は生産終了詐欺でなく告知なしで生産終了?
2020/12/09:生産中止詐欺ではなく、それとは全く逆な感じで、予告なし生産中止になったのでは?という件での追記。「日清のごんぶと」 シリーズが見つからない…という声がネットでちらほら出ていたので気になって、私も検索してみました。
。「日清のごんぶと」 シリーズはラ王と同様にリニューアルを繰り返しているそうですが、日清食品オフィシャルで確認できる最後のリニューアルのプレスリリースは、2016.08.08の
「日清のごんぶと」 シリーズ4品 | 日清食品グループ。4品というのは、「日清のごんぶと きつねうどん」「日清のごんぶと 天ぷらうどん」「日清のごんぶと 特濃カレーうどん」「日清のごんぶと 贅沢肉うどん」でした。
リニューアルに限らないプレスリリースとしての最新はこの少し後である2016.12.05の
「日清のどん兵衛 年明けうどん」 「日清のごんぶと 年明け鶏白湯うどん」(12月19日発売) | 日清食品グループというもの。なので、2017年初めまでは少なくともごんぶとシリーズがあったのでしょう。ただ、2020/12/09現在、オフィシャルのブランドラインナップに、「ラ王」はあれど「ごんぶと」はありません。オンラインストアで検索してもヒットしませんでした。
また、生産終了かどうかはアマゾンなどのネット小売で確かめるというのも手です、試しに検索すると、在庫ありの商品ではヒットなし。
カップめんSセット 12種類 詰め合わせ
では、「ごんぶと」は商品画像の記載ではあるものの、レビューでは「ごんぶとが入っていない」というものばかりで、やはり今はもうないのではないかと思われます。なお、2017年3月2日のレビューでは、<賞味期限切れのごんぶとが1つ入ってました>というものもありました。
<どん兵衛 ごんぶと ラ王は入っていません>(2018年6月1日)
<ごんぶと、ラ王 値高い商品は、1つも入ってませんのでご注意ください>(2018年2月12日)
<ごんぶとのカレー味がサイトで見つからないため、仕方なくこちらを注文したのですが、カレー味どころか、ごんぶとシリーズが一つも入っていませんでした>(2018年3月23日)
カップめんSセット 12種類 詰め合わせ


●原作エピソード無視の捏造設定…日清サザエさんCMがネットで大不評
2017/12/13追記:日清のサザエさんのコマーシャルが評判悪く、軽く炎上状態。いろいろな批判が出ていたのですが、私が気になったのが4歳差であり同じ学校というのがあり得ない、そもそもお見合い結婚という原作エピソードを無視している、といわれていた改変に関するところでした。
カップヌードルCM 「HUNGRY DAYS サザエさん 篇」 30秒
「お見合い結婚という原作エピソードを無視している」を確認のために検索してみると、そもそも原作設定を変えてのIFストーリーであり、原作を読んでいなかったわけではないようです。ただ、これによって、このコマーシャルのイメージの悪さが払拭できるというわけでもなさそうですけどね…。
<原作では公開お見合いで出会って結婚したサザエとマスオが、もし2017年の現代で同じ高校に通う高校生として過ごしているとしたら、という設定のパラレルワールドとなっており、高校最後の文化祭でマスオがサザエに公開告白を行うというストーリー>(
サザエさん - Wikipediaより)
あと、もうひとつ言われていた年齢の方ですが、アニメと原作で異なるようです。ネットの反応で言われていた4歳差というのは、実を言うと、アニメ独自の設定のようでした。本当の意味でとの原作と言える漫画版では、なんと9歳差でした! そんなに年の差があったのか!?と驚く情報です。
フグ田サザエ 原作では23歳、アニメ版では24歳。
フグ田マスオ 原作では32歳、アニメでは28歳。
(
サザエさんの登場人物 - Wikipediaより)
なお、原作のサザエさんの誕生年は1922年(大正11年)11月22日生まれです。この原作設定を忠実に再現すると、今はもう完全におばあちゃんであり、この追記を書いている2017年現在だとなんと95歳! もうすぐ100歳になってしまいます。そう考えるとすごいですね…。
あと、マスオさんの年齢ネタは過去にもやりました…とリンクしようとしたら、
次回のサザエさんでアナゴさん死亡…より27歳だったことに驚愕する人々というものでここでは年齢が違っていましたわ。ああ、というか、これはマスオさんではなくアナゴさんの年齢だったか。
マスオさんとアナゴさんは同期かと思って見ていたんですが、マスオさんの方が先輩かもしれません。というか、そうなったらそうなったで、アナゴさんがマスオさんより年下ということになっちゃいますので、これまたびっくりな話になりそうです。
●出さなくて良い個性を出すな!カップ麺のパッケージが不便すぎる
2022/10/07追記:別のところで書いていた日清食品の話を、日清食品メインの話にも追記しようと探したものの、しっくり来るものがありません。強いて言うなら黒歴史的な話かな…と思ったのでこちらに追記することに。日清食品のパッケージが不便すぎる…という話だったんですよね。
最初に追記した投稿では、中国人が日本の包装がすごいと言っている話をやっていたんですよ。ただ、最近食べたカップラーメンの包装に不満があったので、日本の製品もあんまりだな…と思い直します。しかも、よりによって日清食品という業界最大手、世界でも知られる日本を代表する大企業の製品でした。
日清食品はそもそもイメージが悪いので、ひとり不買運動をやっているのですが、たまに買ってしまいます。今回いくつか買ってしまったのは、カップヌードル系の縦型カップ麺。このふたがことごとく開けづらいんですよ。普通は開けるためのタブがひとつなのにふたつあります。私はこれが使いづらかったのです。
通常はひとつなので癖がついており、そのつもりで開けると力のかかり方が異なるためか、破れてしまいました。「注意すれば良い」と思うかもしれませんが、これは製品設計では三流の考え方。人間はミスする生き物であるため、それに対応した設計を行う必要があります。ふたつにするなら破れない工夫が必要でしょう。
極端な例ですが、無駄にやり方を変えてしまうのが悪いとわかりやすいのは、自動車のアクセルとブレーキ。他社と違った個性を出そうとして、アクセルとブレーキの位置を逆にしている車があったらたいへん危ないとわかりますよね。癖がついてしまっているものを安易に変えるのは、リスクがあるのです。
ときには変えることが必要なことがありますが、変えることが目的になってしまうというのはよくある話。やたらと前任者と違うことをやりたがる新任課長とか新任社長みたいなものですね。自分をアピールすることが目的となって、そこで個性を出さなくていいんだよ、アホ!と言いたくなります。あるある話でしょう。
このふたつタブ蓋については異論がありそうですが、これ以上に困ったのが作り方の説明が見つからなかったこと。探しに探してやっと見つけたのは、原材料名のところでした。他社である改行も色変更も太文字表記もなく、最後の製造業者の直前に潜伏。わざと見つけづらくして探すゲームなの?と思いますわ。
昔のカップ麺の調理方法はほぼみんな同じでしたが、今は結構バラバラ。今回のカップ麺なんかは特に「辛さパウダーをお好みで」という特殊なものでしたからね。絶対入れなきゃいけないと思って勘違いした人が入れたら、辛すぎて食べられない!という大惨事が起きかねません。マジで悲惨ですよ、これ! 私なら泣きます。
こうなったのは売れるパッケージが優先されたためかもしれません。中国人が日本の包装がすごいと言っていたのは「開けやすい」というものであり、顧客のことを考えた良い「おもてなし」でした。ところが、日清食品の包装は思いやりゼロで不親切で独りよがりで身勝手。これも日本の製造業の衰退の一種かもしれません。
【本文中でリンクした投稿】
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