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STAP細胞不正問題 おかしいと気づいたら上司はどうすべきだった?


 STAP細胞メモ処理シリーズ。本当使いづらいのばっかり余っていて、迷いに迷って最初は「STAP細胞不正問題 おかしいと気づいたら上司はどうすべきだった?」としていました。STAP細胞問題の場合、周囲が気づけていたかどうかは不明です。ですので、もし仮に「おかしいと気づいていたらどうすべきだったか?」という話になります。

 お手本としたいなというのが、米国史上最悪の「科学研究不正」の反省と対処に学ぶこと|Foresight(フォーサイト)(執筆者:大西睦子 2014年4月3日)に出ていたSTAP細胞問題の舞台の一つであるハーバード大の話です。

 "実は昨年、ハーバード大学のポスドク(博士号を取得した後、常勤研究職になる前の研究者のポジション)が、学会の抄録で結果を差し替えた"という事件があったそうです。この不正に気づいたのは、"指導教官である担当教授"でした。そして、この教授は"直ちに大学に報告し、ハーバード側は、相当しっかり内部調査を行"うという選択を行いました。

 何ら特筆すべきことのない当たり前のこと…と思うかもしれませんが、これが本当に当たり前のことになっているのかには疑問を感じます。

 過去に何度か書いているように、上司のプレッシャーが研究不正を招くという構造があります。良い結果を持ってこない部下に対して叱ったり、不機嫌になったりすると、捏造してでも良いデータを作るという動機になりかねません。そんな研究室のボスが不正を発見したとして、正直に報告するというのは考えづらいです。

 この件は良い例ですので、日本も学ばなくてはいけません。このケースでは、教授が「不正に気づいた理由」というのも、やはり学ぶべきところがあると感じます。

 その「不正に気づいた理由」というのは、「同じような研究をしている他施設の仲間の、どうしても結果が出ないという悩みを知り、自分の研究室だけから陽性の結果が出たことに疑念を感じたから」というものでした。

 以前、上司がデータの確認すべきなのは実験が悪い結果のときではなく、良い結果のときだという話をしました。良い結果を求める上司の場合、良い結果のときにデータを疑わず、研究不正も防止できなくなりそうです。


 短いのでこれと何とか合わせられそうな話…ということでメモを見ましたが、特になし。迷って検索すると、もともと私が不正研究シリーズを始めたきっかけの東京大分子細胞生物学研究所の記事が出てきました。このケースが悪い見本として良さそうです。

 東大の問題では、上司であり共著者であった加藤茂明元教授は当初、不正に関わっていない…といった報道ばかりでした。ところが、長い調査を終えて結果を見てみると、加藤茂明元教授も不適切だったと認定されてしまいました。この理由にあたるところが、前半で書いた悪い話の好例なのです。
東大論文不正:元教授強圧的指導 調査委「懲戒処分相当」
毎日新聞 2014年08月01日 11時41分(最終更新 08月01日 13時46分)【河内敏康、須田桃子】

 東京大分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授のグループによる論文不正問題で、同大科学研究行動規範委員会は1日、「論文5本について捏造(ねつぞう)や改ざんの不正があった」と認定したうえで、加藤氏が部下に強圧的な態度で不適切な指示や指導を繰り返したことが不正の背景にあったとする調査結果を発表した。

リンク切れ
http://mainichi.jp/select/news/20140801k0000e040207000c.html

 実は"加藤氏が論文撤回を回避するため、不正の証拠となる画像や実験ノートの改ざんを部下に指示したことも認定"されていますので、かなり濃厚に不正に関わっています。

 ただ、上記の部分「部下に強圧的な態度で~」というのが、まさに部下を不正せざるを得ない状況に追い込むという構図そのものです。無理なことを要求するパワハラ上司ですね。

 もう一つ、加藤茂明元教授に関して記述された部分。同じ内容ですが、多少詳細になっています。
 研究室の主宰者である加藤氏については、「論文の捏造や改ざんを直接行った事実は確認できなかった」とする一方、「研究室の教員や学生に対し、技術レベルを超える実験結果を過度に要求し、強圧的な態度で不適切な指示や指導を日常的に行ったため、教員らが『加藤氏が捏造や改ざんを容認、教唆している』と認識したことが問題の主因となった」として、加藤氏の不適切な研究室運営が不正行為を生む環境を作ったと結論付けた。

 ただ、加藤茂明元教授は「今回の判断は、事実をまげて私の名誉を毀損(きそん)したもので、到底承服できない。今後、専門家と協議の上、適切に対応する」とのコメントを発表しており、今後揉めるかもしれません。

 ここらへんでも悪い例になりかねない話でした。


 関連
  ■研究不正は良いデータのときほど危ない 若山照彦教授の間違い
  ■STAP細胞事件とよく似たITベンチャーの架空技術投資事件
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  ■研究不正疑惑についての投稿まとめ

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