百田尚樹氏 宮崎駿監督をテレビで批判/芸能/デイリースポーツ online(2014年11月15日)
放送作家で作家の百田尚樹氏が15日、テレビ大阪で放送された「たかじんNOマネー BLACK」に出演。映画監督の宮崎駿氏について「(頭)大丈夫かな」とバッサリ斬った。
宮崎氏は昨年、雑誌のインタビューで、百田氏の作家デビュー作で、岡田准一主演で映画化もされた「永遠の0」について、具体的な名前は出さなかったものの、「今、零戦の映画企画があるらしいですけど、それは嘘八百を書いた架空戦記を元にして、零戦の物語をつくろうとしてるんです。神話の捏(ねつ)造をまだ続けようとしている」などと、批判した。(中略)
百田氏はこの騒動について「私は徹底して戦争を、特攻を否定している」と前置きした上で「宮崎さんは私の原作も読んでませんし、映画も見てませんからね」と早口でまくしたてると、「あの人」と頭を右手で指して、「○○大丈夫かなぁ、と思いまして」とバッサリ。「○○」の部分は過激な表現だったようで、オンエア上は『ピー』が入り、放送を視聴者には聞こえないようになっていた。
一方で、宮崎氏が監督し、零戦設計者・堀越二郎をモデルに半生を描いた長編アニメ「風立ちぬ」について、「あれウソばっかりなんですね」と激しく批判していた。
宮崎駿、『風立ちぬ』と同じ百田尚樹の零戦映画を酷評「嘘八百」「神話捏造」 _ ビジネスジャーナル 2013.09.25
宮崎が“あの作品”の批判を展開しているのは、「CUT」(ロッキング・オン/9月号)のロングインタビューでのこと。その箇所を引用しよう。
「今、零戦の映画企画があるらしいですけど、それは嘘八百を書いた架空戦記を基にして、零戦の物語をつくろうとしてるんです。神話の捏造をまだ続けようとしている。『零戦で誇りを持とう』とかね。それが僕は頭にきてたんです。子供の頃からずーっと!」
(中略)一方の百田は、「先日、アニメ『風立ちぬ』の試写を観た。ラストで零戦が現れたとき、思わず声が出てしまった。そのあとの主人公のセリフに涙が出た。素晴らしいアニメだった」と同作を大絶賛。反戦主義の宮崎が零戦映画の製作をしたことで、方向転換したと勘違いして思わずはしゃいでしまったのかもしれないが、今回の宮崎の発言で見事にはね返された格好だ。(文=エンジョウトオル)
宮崎駿「永遠の0」を嘘八百と批判!? 百田尚樹も「おこ」で零戦戦争勃発か J-CASTニュース(2013/9/26 19:30)
ビジネスジャーナルの記事は大きな話題になり、百田さんの耳にも届いた。百田さんはツイッターで、
「悪意に満ちた記事」
とつぶやくなど不快感を露わにし、ぼやきつつもがっくりうなだれる。
「『永遠の0』はつくづく可哀想な作品と思う。文学好きからはラノベとバカにされ、軍事オタクからはパクリと言われ、右翼からは軍の上層部批判を怒られ、左翼からは戦争賛美と非難され、宮崎駿監督からは捏造となじられ、自虐思想の人たちからは、作者がネトウヨ認定される。まさに全方向から集中砲火」
「宮崎駿監督が『永遠の0』を批判したという記事がネットに載って、Twitterの中のアンチ百田たちがおおはしゃぎ。リツィートの嵐。そこまで嬉しいか(^-^;」
百田さんは、「風立ちぬ」に対して週刊文春で「ものすごくきれいな映画」「零戦ファンの私は泣きました」と絶賛している。それもあって今回の批判はショックだったようだ。
先日、アニメ「風立ちぬ」の試写を観た。ラストで零戦が現れたとき、思わず声が出てしまった。そのあとの主人公のセリフに涙が出た。素晴らしいアニメだった。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2013, 7月 11
そもそも問題の発言は、戦後に刊行された元パイロットによる証言への懐疑を語る部分で出ている。当事者の回想にはどうしても誤りが含まれており、正確な「航空戦史」を作るには客観的な調査が必要だが、不十分なまま主観に基づく「零戦神話」がひとり歩きしている――という、「軍事オタク」宮崎監督らしい見解だ。
「永遠の0」に言及しているように見える部分は、同作を直接批判しているというよりは、同作に代表される「零戦神話」の再生産へのいらだちというニュアンスが強い。「永遠の0」というタイトルも出してなければ、内容にも踏み込んでおらず、あくまで一般論としての触れ方だ。他の箇所では零戦のフォルムについてインタビュアーを置いてけぼりにして喋り倒す場面もあり、「オタクゆえの愚痴」という印象を受ける。
宮崎駿氏が酷評した説の百田尚樹氏 『風立ちぬ』絶賛 2013年09月27日 14時49分 アメーバニュース
この報道が2ちゃんねるで取り上げられるなど、ネットで話題となり、百田氏の耳にもこの話題が届いたようだ。記事の最後で「歯に衣着せぬ言動や論争好きで知られる百田だが、果たして世界の巨匠・宮崎にはどのように反論するのか。大いに見ものである」などとし、宮崎監督と百田氏の対立を煽るような記事になっていることから、百田氏はツイッターで「悪意に満ちた記事」だと批判。
問題の記事でも、百田氏が『風立ちぬ』の試写を観て「素晴らしいアニメだった」とコメントしていたことが紹介されているが、百田氏は同記事が期待する反論はせず、「宮崎駿監督の『風立ちぬ』は面白かった。静かな名作だと思う」と『風立ちぬ』を評価している。
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