毎度お馴染み!という感じになってきた教授の論文盗用の話題なんですが、よりによって小保方晴子さん他、コピペ問題で大揺れの早稲田大の先生がやっちまいました。これでまた小保方さんに絡めていろいろと言われそうですね。
時事ドットコム:准教授が論文盗用=指摘で発覚、解雇処分-早稲田大(2014/11/21-19:45)によると、解雇処分になったのは早稲田大商学学術院の蛭田啓(ひるた・さとる)准教授(50)。
"問題の論文は、同准教授が2001年と03年に発表した海外投資などに関する2本"で、"米大学院在学中に入手した他人の未発表論文の大半を盗用していた"ようです。
早大 准教授解任 論文の7割以上を盗用…[ 11/21 20:25 NEWS24]では、"全体の7割以上で故意に盗用していたことがわかったという"としていました。7割を超えるものですから、ほとんどです。
ただ、コピペとは異なる感じの書き方をしていますね。この手の盗用では珍しいですが、NEWS24では、"発表前の他人の論文やアイデアを元に書かれた"という説明です。
一方、
論文不正引用で早大准教授解任 企業戦略に関する2本 :日本経済新聞(2014/11/21 21:35)では、"他人が執筆した未発表の原稿を入手し、原稿の7~8割を故意に引用していた"と書いていました。
ただ、これは記述が変な気がします。引用というのは引用元を明記する必要があります。未発表原稿であっても出典を書くことは可能でしょうが、おそらくそうじゃなかったので問題となったのでしょう。また、「故意に引用」などの書き方もおかしいです。
出典を書かずに、オリジナルな内容だとして発表したから問題になったのでは?と想像します。「故意に引用」ではなく、「故意に盗用」あるいは単に「盗用」とするのが妥当でしょう。
また、盗用の割合についてですが、
早稲田大学准教授を論文盗用で解任 NHKニュースでは、2つの論文に分けて書いていました。
まず、"蛭田准教授は専任講師だった13年前、早稲田大学の機関誌に発表した論文の記述のおよそ7割で、ほかの研究者の論文を盗用していた"というもの。
そして、"11年前に発表した別の論文でも、およそ8割が盗用だったと"いう説明を早稲田大ではしているみたいですね。
NEWS24では、"蛭田元准教授は事情聴取に対し、「原著論文からの盗用であると言われても仕方がない」と述べている"と伝えています。
時事ドットコムによると、これはどうも未発表だった"元の論文がその後公表され"てしまったため、"今年5月ごろ早大の複数の教員が不正の疑いを指摘"してバレたという経緯のようです。そこで"調査委が調べたところ、細かな表現までほぼ一致した"というわけです。
日経新聞によれば、"蛭田准教授が米国の大学院に在学していた1995~98年ごろ"手に入れた原稿であり、かなり古いものでした。これを13年前と11年前に発表したというので、2001年、2003年です。
そして、はっきりと日時が書いていないものの、元の著者が最近発表されてバレたと思わる話がありました。だとすれば、判明したのは運が良かったのかもしれませんね。かなり時間が経っており、蛭田准教授の過去の発表の記憶は薄れていたでしょう。よく気づきました。
また、これだけ時間がかかっていたとなると、蛭田准教授自身もすっかり忘れて安心していたかもしれません。
なお、処分理由について、NEWS24では、"早稲田大学は、大学の名誉や信用を著しく傷つけたとして、蛭田准教授を21日付で解任の懲戒処分にした"とも書いていました。これもまた小保方さんの件と絡んで言及されそうな話です。
追加
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