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勝ち組1億円投資家にアンケート…だが、勝ち組の定義が悪い


2014/11/23:
●勝ち組1億円投資家にアンケート…だが、勝ち組の定義が悪い
●投資成績の基準を厳しくすれば本物の投資家ばかり…ではない
●実はプロの投資家は儲け方だけでなく損の仕方がうまい
●損切りルールを作る…など、うまい人はルールを持っている
●プロの投資家はリスクを取る…は半分正解 実際はリスク分散重視
●「銘柄選び」「買いタイミング」とは異なる「儲けるための秘訣」


●勝ち組1億円投資家にアンケート…だが、勝ち組の定義が悪い

2014/11/23:億を作った人と損を続ける人の境界線とは?1万人大調査でわかった意外な事実|ザイ・オンライン(2014年5月27日 ザイ編集部)で載っていた勝ち組1億円投資家に行ったアンケートについての話。ただ、先に言ってしまうとあまり良い調査ではないように見えます。

 なぜ良くないのか?と思ったかと言うと、そもそもの勝ち組の定義に疑問があること。ザイ・オンラインでは"預貯金と投資額の合計が1億円以上で、直近1年の投資の成績が30%以上増の人を勝ち組と定義"としています。

 しかし、直近1年間という数字は短すぎだと思うんですよ。あとで、元本割れリスクに関する質問も出てきますが、上級者でもマイナスの年があります。ですから、長いスパンで見た方が良いです。


●投資成績の基準を厳しくすれば本物の投資家ばかり…ではない

 それから、+30%というのは逆に高すぎ。たまたまうまくいった人を拾って、コンスタントに儲けつつ直近1年はそうでもなかったという人を逃してしまいます。特に直近1年は浮き沈みの激しい相場でしたので、まぐれ当たりやたまたま不調というパターンが多そうでした。

 投資の会社や投資商品を勧める人を信用してはならないという例であるいつかはゆかし(いつかはゆかし行政処分報道 ブログ・ツイッターなどの反応)なんかは、「年利10%」を売りにして大勢の人を騙しました。実は+10%でもたいへん高い数字なのです。ですから、1年間30%の博打ではなく、長期間でプラスの方の人で見た方と思います。

 10年はさすがに長すぎかもしれませんが、仮に10年間+10%を続けたら最初のお金の2倍を超えることになります。実際にはマイナスの年もあるので前後しますが、10年の運用成績の平均+10%ってのは十分すぎるほどものすごいことだと思いますよ。なので、こうした勝ち組アンケートでは、もっと条件を緩くした方が良いかもしれません。


●元本割れリスクの考え方、勝ち組と負け組で大きく異なる

 前置きをしたところで、実際の質問内容へ。順番を入れ替えて、元本割れリスクについて見てみましょう。

 「1年間で許容できる損失は?」という質問に対して、勝ち組で「元本割れは許容できない」と考える人は19%でした。これは多いのか少ないのか?と言うと、実は少ないのです。負け組は実に48%であり、その半分以下でした。

 意外かもしれません…というか、推奨株なんか教えずに雑誌・新聞はこういうことを教えろよ!と思うのですが、この元本割れの許容は大切なことです。

 ですので、私は勝ち組と判定された「元本割れは許容できない」19%も、危ない考え方の人たちだと思います。先述の通り普通はプロでもマイナスの年もあり得ますので、絶対に損しないと硬直的にやると無理が出るおそれがあります。30%を超すような高いプラスを狙うなら、それにともなって大損するリスクも増えるものです。

 最初に書いた勝ち組の条件として、長いスパンでなおかつ高すぎない成績で…というのは、こういうところが理由。本当にうまい投資家は、短期では不調の時期がありその損失を許容しつつも、長期スパンでは安定して利益を出してくるのです。


●実はプロの投資家は儲け方だけでなく損の仕方がうまい

 "一方で、「20%以上は損失を許容する」と考える人が過半数となっている"とありますので、こちらの方たちの方が現実的な考え方です。

「1年間で許容できる損失は?」
0%の損失 19%
5%の損失 9%
10%の損失 18%
20%の損失 22%
30%の損失 20%
40%の損失 5%
50%の損失 5%
60%の損失 0%
70%以上の損失 2%

 ただ、これ、損失の許容度があまりに高すぎるのも危ないですね。私は素人とプロの違いが最も出るところの一つは、損の仕方だと思います。プロは上手に損切りできます。これも全然投資推奨記事では教えないんですよね。悪徳です。

 損失の許容度は最初の設計時の考え方によりますし、許容できる個人差というものは人それぞれってのがあるので、正解はありません。しかし、20%くらいがひとつの目安だと思いますね。上のアンケートでも20%との回答者が一番多いです。


●損切りルールを作る…など、うまい人はルールを持っている

 というか、そもそも素人はこの損の仕方を最初に決めていません。損切りに限らず、ルールを作らないというのは、下手な投資家の特徴だと思います。投資記事はこれを最初の方で教えるべきでしょう。そのルールに関する質問もありました。

「守っている投資のルールは?」
1位 分散投資 55%
2位 相場全体の分析 49%
3位 買うタイミングの分散 46%
4位 米国市場の分析 27%
5位 コストに注目 27%
6位 損切りルールを作る 25%
7位 投資の目標額を決める 20%
8位 投資の期間を決める 11%
9位 毎月積立で買う 10%
   上記でやっていることはない 12%

 記事では、「上記でやっていることはない 12%」をもって「ルールを決めない人は超少数」としていましたが、これ以外にも別のルールを持っている可能性すらあります。ただ、このデータだけでも、勝ち組の人は、ほとんどが何らかののルールを持っているとわかるでしょう。

 私が強調した「6位 損切りルールを作る 25%」は4分の1でしたが、思ったより低いです。もっと高くても良いと思いました。


●プロの投資家はリスクを取る…は半分正解 実際はリスク分散重視

 記事では前述のリスクのアンケートに関して、「投資ではある程度リスクを取らないと勝てないということを理解して、その上で負けないための戦略を立てている人が、勝ち組には多いのでしょう」と分析していました。

 しかし、上記にはむしろリスクを分散させるルールが目立つんですよ。「1位 分散投資 55%」「3位 買うタイミングの分散 46%」「9位 毎月積立で買う 10%」あたりはそういうものです。

 もし完璧に上がる株や投信がわかるなら、一度に集中して全額投資した方が絶対良いという計算になります。でも、現実にはそんなこと無理なんですね。机上の空論です。だから、様々な意味で分散して買うことにより、リスクを少なくしています。

 そもそもさっきの「損切りルール」ってのも大損しないやり方であり、守りの方向性。損切りせずに塩漬けしていると投資機会を逃すので、攻めの要素もありますけどね。中には塩漬けは絶対にしないで損切りするって決めている人もいます。

 なお、かなり人気だった「2位 相場全体の分析 49%」や「4位 米国市場の分析 27%」。個人的にこれはあまり好きじゃないですね。やりすぎると、毒になりかねません。この前書いた儲からない株・FXのやり方 たくさん情報収集・取引回数が多いみたいな理由です。

 たとえば、市場が大盛り上がりのときは天井の可能性や割高感を考慮して警戒する…みたいな大きな流れは、さすがに考えた方が良いとは思います。でも、個人的に分析しすぎってのは、好みじゃないんですよね。プロでも禁止ルールに加えている人がいます。


●「銘柄選び」「買いタイミング」とは異なる「儲けるための秘訣」

 他には「儲けるための秘訣は何か」という質問がありました。記事では"「儲けるための秘訣は何か」という問いに対しては「買いタイミング」「売りタイミング」が上位となり、続いて「銘柄選び」が並ぶ結果に。いい銘柄を選んでも売買タイミング次第では失敗してしまうと考える投資家が多いようだ"とまとめていました。

 投資推奨記事がよくやる銘柄選びよりも、タイミングの方が重要という考えは良い傾向…と思いましたが、アンケート結果見るとかなり拮抗していますね。

「儲けるための秘訣は何か」
1位 買いタイミング 67%
2位 売りタイミング 64%
3位 銘柄選び 59%
4位 分散投資 29%
5位 損切り 28%
6位 その他 1%

 私は推奨銘柄記事が大嫌いです。理由の一つは売りのタイミングがわからないため。「銘柄選び」と「買いタイミング」ばかりピックアップされるのですけど、私は「売りのタイミング」というのも、素人とプロで差がつくところの一つだと思います。これもルールに組み込んでおかなくてはいけません。

 とはいえ、私も買いタイミングや銘柄選びが大事じゃないとまでは言いません。ただ、特に強調しなくても、この二つをどうでもいいと思う人は少ないでしょう。差がつきやすいのは他の部分です。

 あと、しつこいですが、「5位 損切り 28%」と損切りの順位が低めなのは気に食わないですね。損切りに失敗すると運用成績ガタ落ちです。

 それから、またまた推奨銘柄記事を攻撃してしまいますが、そういうのを書くより、この損切りを含めて売りのタイミングの大事さを伝える記事を出版社らは書くべきだと思います。

 ただ、こういうのって地味な話なんですよ。書いても売れないですし、この秘訣をつかむってのが難しい話ですし、そもそもああいうところに記事を書いている方が本当に投資で稼げいている人なのか?ってところから怪しい話です。


【本文中でリンクした投稿】
  ■儲からない株・FXのやり方 たくさん情報収集・取引回数が多い
  ■いつかはゆかし行政処分報道 ブログ・ツイッターなどの反応

【関連投稿】
  ■1.5億円集めたりそな銀行行員、運用失敗・資金消失で自殺 FX取引などで
  ■ヘッジファンドの手法 日本人投資家=ミセス・ワタナベ狩り
  ■金融庁が銀行の売れ筋投資信託の売買を計算→3%マイナスの結果
  ■投資・株・FXについての投稿まとめ

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