幼児教育やIQの話をまとめ。<幼児教育より母親との関係の方が大事 IQ110でも150でも年収は差なし>、<研究しなくても知ってた…とハーバード大を馬鹿にする芸能人たち>などをまとめています。
2023/06/18:
一部見直し
●幼児教育より母親との関係の方が大事 IQ110でも150でも年収は差なし
2014/11/23:
心理学者が緊急解説!男の将来性が「IQより人間関係」な理由- Menjoy(2014年9月18日08時00分)によると、ハーバード大学が268人の男性を大学在学時から追跡調査し、知能指数(IQ)や飲酒の習慣、家族との関係など、さまざまな角度から研究したものが話題になっていたそうです。内容は概ね以下のような感じです。
・知能指数がIQ110~115の男性と150以上の男性を比較したところ、収入の差がない
・豊かな人間関係が築けているという男性は、平均して年間14万1,000ドル、日本円でおよそ1,440万円の収入があり、そうでない男性よりも多い
・幼少期に母親と豊かな関係をきずけていた男性は、そうでない男性と比べ、収入が平均8万7千ドル、日本円でおよそ890万円も高い
さらに、心理学者である記事の作者が、<そもそも知能指数とは、現在の知的能力が何歳のひとの平均と同じかを調べるもの。子どもの頃に知能指数が180を超えていても、年齢とともに変化するわけです。つまりは、絶対的なものではないわけです>と解説していました。
私はIQがそもそも頭の良さとは完全なイコールではないのでは?子供のIQを上げようと試みるのは無駄では?という考え方なので、都合の良い研究ではあります。ただ、腑に落ちないところもありました。
「豊かな人間関係が築けている人ほど将来成功する」自体は妥当だと思うものの、これは大学時代の人間関係の豊かさを調べているっぽいので、既にかなり結果が出た後の話。また、「幼少期に母親と豊かな関係」の定義もわかりません。この研究も簡単に信じてしまうのはどうかなぁ…と思います。
●研究しなくても知ってた…とハーバード大を馬鹿にする芸能人たち
この研究に関しては
松本人志 膨大な時間と費用をかけたハーバード大学の研究結果に呆れ トピックニュース 2014年09月14日19時48分で、芸能人の反応が載っていましたが、これまた首を傾げるもの。(記事名の「膨大な時間と費用をかけた」というのは、「20億円と75年をかけた研究」のため)
研究結果について、「そんなことに75年もかけるって、ハーバードも大したことないね」(小倉智昭)、「ハーバードの将来性がヤバイね」「わかっとるわい! って話だわな」(松本人志)といったことを言っていました。しかし、IQがたいへん大事だと思っている人は非常に多く、IQ向上を謳い文句で商売している業者は多数。その現状をわかっていないというのがむしろ不思議な話です。
また、「簡単に言うと、両親が健在で、たっぷりと愛情を注がれたらできる男になる…」(松本人志)といったまとめも問題あるもの。まず父親が突然出てきた理由が不明。記事中には父親の記載はありませんでした。さらに「両親が健在で」は、よく考えてみるとかなり残酷。母親や父親がそもそもいない子どもたちの将来性を劣る…とするものですからね。
もともと「幼少期に母親と豊かな関係をきずけていた男性の収入が多い」という研究結果なのは事実ですので仕方がないといえば仕方ないのですが、差別を助長したり、子供に劣等感を与えたりしかねないもので、取り扱いには注意せねばなりません。言い方にはもう少し気を遣ってほしいです。
●一方、父親の愛情を受けずに育った女性はダメ男にひっかかる?
もう一つ、
ハーバード大学75年の研究が明かす!将来性のある男の特徴 投稿日: 2014年09月05日 17時20分 JST(ハフィントン・ポスト スキンケア大学)でも同じ話題を扱っていましたので、これも読みました。最も丁寧に書かれている記事…だったものの、上記までで触れられた以外の新らしい話はないですね。
ただ、"子供が女の子の場合は、父親との関係が恋愛に影響を与えます"という別の話の紹介がありました。"アメリカの心理学者、フィリス・K・デイビス博士の著書『
パワー・オブ・タッチ
』によると、子供が女の子の場合、父親が乳幼児から愛情を持って触れていると、「愛情があって触れてくる男性と、そうではない男性とを区別できるようになる」"という話です。
で、ここでは、ダメ男にひっかかる娘は父親が悪い…みたいなことを言っています。これもマジなんかな?という感じの研究です。個々の研究の信頼性に関しては不安が残りますが、まとめとしては幼少期にIQ教育するよりも親の愛情を…という話になっています。何となくわかった気になれる研究結果ではありますね。
●幼児教育教室経営者が利用の高IQな子…ところでその後は?
2019/01/26追記:IQ向上を売りにしている幼児教育教室の口コミの話を見つけました。どこに追記するか迷って、なんとなくこちらに付きすることに。読み直してみると、「IQ向上を謳い文句で商売している業者も多い」と書いている話でしたので、その実例として良いかもしれません。この口コミがあったのは、
ヤフー知恵袋。「あまりに素晴らしすぎる発達過程で、にわかに信じられず」という質問に、以下のような回答がありました。
<2-3歳児のIQなんて、全然あてになりません。(中略)
そもそも、IQの測り方だって、いい加減なものです。(中略)
ホームページに、経営者の子供の発達過程が記されていますが、
華々しいのは、乳幼児時代のみ。
肝心な「現在」のことが全く書かれていません>
前述の通り、追記する投稿に迷って適当に選んで決めたものだったんですけど、もともと書いていた話が、IQが高いからと言って将来の成功に関係するとは限らない…というものでしたので、思ったよりもテーマにあった内容でした。怪しいものだらけの幼児教育業界、IQを謳うものは特に胡散臭いので、ご注意ください。
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