2019/11/30:
●女性への侮蔑で使われるビッチ、本来の意味はメス犬?メス豚?
●「権力の犬」「犬死に」…なぜか悪い意味ばかりで使われる「犬」
●一度にたくさんの子供を生む女性は悪いことをした証拠?
●女性への侮蔑で使われるビッチ、本来の意味はメス犬?メス豚?
2019/11/30:
TVで連呼!セルビア・クロアチアで多いなんとかビッチの意味は?でやったように、旧ユーゴスラビア系のお名前の「なんとかビッチ」は当然女性への侮蔑で使われる「ビッチ」とは違う意味。本当の意味は、「~の子ども」「~の出身」といういたって普通のもの。海外、特に西洋では、この手の名字の人が多いですね。
では、女性に侮辱で使われるビッチは、本来どういう意味だったのかと言うと、
Wikipediaによると、「メス犬。イヌ科の動物の雌」という意味だそうな。日本では、メス豚という侮辱も使われますが、犬です。ただし、犬も悪い意味で使われやすいですね。この後もう少し見ていきたいと思います。
先にここでは、
英辞郎 on the WEB:アルクにおける「bitch」の説明。スラングだと悪い意味だけでなく良い意味でも使われる模様。英語ではありがちです。
1.雌犬
2.〔オオカミ・キツネなどの〕雌
3.〈俗・軽蔑的〉嫌な[意地悪な・よく文句を言う]女、くそばばあ
4.〈米俗〉嫌なもの、難しいもの、難しい[つらい・大変]こと
5.〈米俗・反語的〉すごく良いもの、すごく楽しいこと
●「権力の犬」「犬死に」…なぜか悪い意味ばかりで使われる「犬」
さて、日本でも悪い意味で使われるという「犬」の話。例えば、
デジタル大辞泉(小学館)で載っている本来の犬以外の意味はすべて悪い意味。「他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ」と「人をののしっていう語」の2つがあります。
接頭語として使うときも悪い意味が多く、「卑しめ軽んじる意を表す」「むだで役に立たない意を表す」とありました。前者は「犬侍」、後者は「犬死に」を例として挙げています。「犬侍」は見かけませんけど、「犬死に」は今でもよく使われますね。
これらの中では、「他人の秘密などをかぎ回って報告する者」が近い意味でしょうけど、「権力の犬」とか「アメリカの犬」のように、強い人にへーこら付き従う人に使われることもあります。アメリカに盲目的に従う右派については、犬のよくある名前から「アメポチ」などとも言われます。
●一度にたくさんの子供を生む女性は悪いことをした証拠?
先に「メス豚」という例も挙げました。
ブタ - Wikipediaでも、<メスブタ」- 性的にふしだらな女を罵る言葉。マゾヒズムの女が自称する場合もある>という説明があります。
Wikipediaにはなかったものの、「メス犬」がそのまま女性への侮辱として使わることもあるでしょう。「ビッチ」もそうであるように、特に尻軽な女性をののしるときに使われやすいです。これは、これらの動物が一度に多頭数の子供を生むことに関係すると私は予想しています。
なぜ複数の子供を生むと尻軽なのか?と言うと、双子などを生む女性は複数の人と関係したからだ…と思っていた人が昔いたため。もちろん科学的根拠のない迷信です。他にも「多頭数を生むからまるで動物のようだ」ってのもあるんじゃないかと思いますが、こちらももちろん単なる偏見です。
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