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男女差別と女性への逆差別 リケジョ小保方晴子とSTAP細胞問題


 また少しサボっていたSTAP細胞メモの処理。比較的使いやすいものなのに未使用の記事がありました。

 一つはSTAP論文 京大教授、大学院生らの声「STAP細胞忘れた方がいい」(2014.6.4 22:26 産経新聞)という記事。

 これはもう小保方擁護的なタイトル選びからして嫌だなと思った記事なんですが、これ以外も含めてSTAP細胞問題に関する産経新聞の記事ってのは首を傾げるものが多かったです。

 記事タイトルとなったコメントは、京都大で生命科学分野の研究に携わるある男性教授のもの。「撤回は当然。すべてゼロに戻った。もうSTAP細胞のことは忘れたほうがいい。存在するかどうかを確認する検証実験も必要ない」というコメントでした。

 「撤回は当然」も「存在するかどうかを確認する検証実験も必要ない」は大いに賛成です。しかし、「もうSTAP細胞のことは忘れたほうがいい」は微妙なところ。撤回理由からしてこの問題については忘れずに、しっかりと罰を与えて、再発防止に努めなくてはなりません。

 ただ、流れからしてこの「STAP細胞のことは忘れたほうがいい」は、検証実験だろうが新たな実験だろうがSTAP細胞の実験を行うべきではないということでしょう。教授自身の認識の問題ではなく、産経新聞のタイトルへの切り取り方による印象操作的なところが問題なのかもしれません。


 同じ記事では、京都大大学院情報学研究科の修士1年生の女性が、「ひとつの論文の間違いで多くの研究者に迷惑がかかる。それは大きな罪」と強調、「STAP細胞が本当に存在するというなら、改めて研究に取り組み、ルールと良識を守って論文を出し直せばいい」と述べています。

 その"一方で、STAP細胞にわき上がった世間の対応にも違和感を覚えた"としています。「当初は若い女性研究者ということで大きな話題になった。状況が変われば、一転して悪いことばかりのように言われたりするのは何だったのだろうか」というものです。これは認識間違いでしょう。

 先程STAP細胞問題については忘れてはいけないとしたように、問題自体が極めて悪質で、問題点も多く抱えています。この方は「一転して」と言っているので、「女性だから悪くもないところまで悪いと言われた」という思いがあるのかもしれませんが、それは間違いです。

 批判されるべきところが批判されただけで、悪くないのに「悪いことばかりのように言われた」のではなく、実際に悪いことばかりだったからです。

 もう一つ、「一転して」と言うのは、「女性であることの悪い点が批判された」ことを指している可能性もあります。ただ、今回のSTAP細胞問題は小保方さんが女性であったことで起きたと思われる点も多数あり、この点も無視できません。やはりこの方の批判は的外れだと感じます。


 二つ目の女性であったという特異性については、女性記者による女と男、STAP騒動から考えた 隠れた意識が働くとき:朝日新聞デジタル(岩本美帆、編集委員・高橋真理子 2014年7月9日12時11分)という記事がありました。

 女性だからという特別扱い、いわゆる逆差別について書かれたものです。私は男女差別も普段批判していますが、こういった逆差別もやはり問題です。
 STAP細胞の研究不正を検証した、外部の有識者でつくる改革委員会(岸輝雄委員長)は、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子氏の採用を「信じ難い杜撰(ずさん)さ」と指摘した。

 過去の論文を精査しないなどさまざまな手続きを省略、人事委員会の面接だけで内定したからだ。改革委のメンバーの一人は「理研から見せてもらった書類を総合すると、間違いなく普通ではない人事のやり方がなされたと言える」。

 人事の焦点が、STAP細胞という大発見の可能性にあったのはもちろんだ。しかし採用に加え、その後の論文のチェックの甘さなどには、彼女の年齢や容姿が影響した、と複数の委員は見る。「50~60代の男性研究者は(若い女性に)免疫がない。若さやかわいさが大きな要因になっていた」。ある委員は語った。

 見ていると小保方さんの所属する分野は女性が多いと感じますが、"CDBには高橋政代氏ら女性の研究室主宰者(PI)が6人いる"そうです。「32人中19%」であり、全くいないわけではありません。

 ところが、「採用担当の人事委員会の委員7人は全員男性」でした。こういうところで資質を見ずに強制的に女性を加えるのは、また逆差別の問題になるのですが、とにかく事実として人事委員はすべて男性だったのです。

 ある委員は「女性、たとえば高橋(政代)さんらがいたら(採用段階で問題点を)見抜けたかもしれない」と言っています。名指しされた高橋政代さんも7月4日の記者会見で「かわいい小保方さんじゃなかったら、ずいぶん経過は変わっていただろう」と語っていたようです。

 改革委の岸委員長は、調査を通じ「男性が女性をフェアに扱っていないと感じた」そうです。委員の市川家國信州大学特任教授も「振り返ってみれば、女性を対等に扱わない日本の文化が、一連の経過のすべてに表れたようにも見える」としていました。

 この改革委には2人の女性がいましたが、彼女たちの方が過激だったようです。「2人は、審査なしで採用するのは女性を侮辱していると、男性たちに怒っていた」と岸委員長は話していました。

 "女性の登用を増やす措置は必要だが、ずさんな審査での特別扱いは別だ。「隠れた意識」はここでは、特別扱いに形を変えた。差別と同根と言えるかもしれない"と朝日新聞の女性記者は書いていました。

 男女差別と女性への逆差別…この問題は、STAP細胞問題に限らず、これからもつきまとうことになるでしょう。


 関連
  ■異常だった小保方晴子のSTAP細胞会見 女性研究者らしくない演出
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