辻元清美、在日説を否定するも、デマ発信者への訴訟などは消極的

　また、やまもといちろうさんはこういうタイトルにするーと思った辻元清美女史とリベラルの復権その他で対談をしたんですが、話が噛み合いませんでした(山本 一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース(2014年12月1日 23時5分)。

　ただ、読んでみると、コメント欄で「タイトルに偽り有り」とあったように、今回紹介されていた部分では「話が噛み合いませんでした」ということはないです。むしろバッチリ話が噛み合っていました。


　とりあえず、タイトルの件。面と向かって聞いちゃってます。

山本：「みんなが聞きたいんじゃないか」と思うことから質問させてもらってよろしいでしょうか。

辻元：どうぞ。

山本：辻元さんって在日朝鮮人なんですか？

辻元：違いますよ。

山本：ネット上では、本気で信じている人も結構いますよね。

「辻元清美 在日」とかで検索すると40万件ぐらい出ますし、韓国寄りの立場で発言をする人だ、という印象を持たれ過ぎている部分が多くあります。北朝鮮と繋がっているとか、日本赤軍の関係者だ、とかね。

政治家としては、こうした微妙な風評は止めないとまずいと思うんですが、どうしてほおっておいているんですか。

　嘘なら訴えちゃってもいいんですけどね。土井たか子・朝鮮半島出身在日李高順説　花岡信昭裁判と加賀孝英で書いたように、亡くなった土井たか子さんは在日デマを発した人を訴えて勝訴しています。

　ただ、土井たか子さんの場合は相手がプロでした。そういう意味だと、保守速報、李信恵提訴で記事大量削除 朝日新聞以下と揶揄されるのケースに近いでしょうか？

　辻元清美さんも、相手がプロでひどすぎる場合は過去に訴えたことがあるようです。

辻元：私は、ネットに限らず、週刊誌にも新聞にも山ほど事実じゃないことを書かれているんですよ。偽造写真、発言の一部を切り取って、勝手な解釈をされることも数えきれないほどあります。

山本：確かに。震災のデマはひどかったですね。

辻元：拡散したのが、産経新聞記者で、さすがにそれはないだろう、と訴訟を起こしました。もちろんこちら側の完全勝訴でした。ただ、私は「事実じゃないことはそのうち消滅していくだろう」と思っていて…　それがダメだったんですかね？

山本：そりゃダメでしょう。完全な嘘が、多くの人にリツィートされ真実だと思われてしまっていますね。

辻元：そうみたいですね。本当にこうなると、どうしたら良いのかお手上げで…。

　やまもといちろうさんがここで「訴えればいいんですよ」と煽ればおもしろかったんですが、別の話に移っちゃってました。


　ただ、誹謗中傷に関する話はこの後もチラチラと何度か顔を出しています。たとえば、下記の部分。

山本：辻元さんのことを「あいつは在日朝鮮人だ」と言っている人たちのログを見ていくと、辻元さんのそういう体験主義的な考えを踏まえていないんですよね。

ピースボートが北朝鮮に行った話、拉致家族の問題についての発言…… そういうエピソードの断片を組み合わせていって、思い込みも混じりつつ辻元さんの人物像をスキャンダラスに作り上げているんだと思うんです。もっとはっきり言えば、「辻元は日本に対してマイナスの影響が出ることをやらかす人物だ」というイメージで捉えている。

辻元：そうなんですか……。

山本：でもね、実際はそういう意図ではないということであれば、辻元さんご自身が一つ一つ説明していかないといけない類の話だと思うんですよ。

　「体験主義的な考え」というのは、行ってみて体験してみようという感じの考えを指しているみたいですね。

　辻元さんらが北朝鮮に行った理由は独裁国家を見たかったから、といった説明でした。ですので、見比べようと韓国へも行こうとしたそうで、"いわゆる左翼活動や市民運動をしている人たちからは、よく「無節操」だと批判"を浴びていたみたいです。

　そして、同じく"当時マルコス政権下だったフィリピンへ行こうとしたときも、「独裁政権を支持するのか」と攻撃"されました。


　この後、やまもといちろうさんは「ご著書にも書かれていましたけど、辻元さんのご親族は反日どころか、親戚の方が太平洋戦争で国のために戦って亡くなられていたりするわけですよね」としていました。

　戦争で亡くなっていたら反日じゃないって変じゃない？と思いますが、その後も「辻元さんのそういう属性にまったく触れられず、知られないまま、ただただネットでレッテルを貼られて風評だけが悪くなっていく流れは、やっぱり止めないといけないでしょう」といった話をしています。

　これに対して、辻元さんはやっぱり「どうすればいいんですかねぇ」と煮えきりません。即訴訟じゃなくても、積極的に情報発信していくというのでもいいんですけどね。前述の話からすると、よっぽどなことにならないとアクションするつもりはなさそうです。

　やまもとさんが再三「いけないでしょう」と指摘しているように、積極的なリアクションをしないのは不可解です。私も不思議に思います。

　こういうことをしていると、彼らは「『在日じゃない』ってのは嘘だから言えないんだ」「本当は在日だから裁判を起こせないんだ」などと言って、ますます増長するでしょう。(「在日じゃない」が嘘の場合は、既にやまもとさんにも嘘を言ったといつことになるわけですが)

　とりあえず、辻元さんは今のところ積極的な対処をしそうにありませんので、辻元清美在日デマ発信者たちは、これからも安心してデマを流すことができそうです。


(12/4追記：知りませんでしたが、辻元さんは既に12月2日に今、辻元清美はデマに苦しんでいます。 | ニュース | 辻元清美WEBを投稿していました。どうもやまもといちろうさんとの対談を受けてみたいですね。
　デマの内容には触れていないためさっぱり意味がわからない…と思ったんですが、同日付で多数投稿しており、そちらでは書かれています)

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