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海の上まで出てきて歩くサメ、実は出不精で頑張らないために進化?


2020/02/24:
●海の上まで出てきて歩くサメがいる!ひれを足のように使用して歩く
●実は珍しくない?種類が多い歩くサメ すでに9種類が発見されている
●海の上まで行くのにそれはしないの?出不精で頑張らないために進化?
2021/02/23:
●泳ぐのは苦手で「頭隠して尻隠さず」な隠れ方、一方で得意なのは? 【NEW】


●海の上まで出てきて歩くサメがいる!ひれを足のように使用して歩く

2020/02/24:最近は情報の伝達が早くなり、あまり知られていない驚くような動物というのは、もうほとんどいないように思えるのですけど、知名度の高くない変わった動物というのはまだまだいますね。「歩くサメ」というのも、そこまでメジャーではないと思われます。

 この「歩くサメ」というのは、Hemiscyllium属に分類されるサメの種類。検索してみると、日本ではこの「Hemiscyllium属」のことを「モンツキテンジクザメ属」とも呼ぶことがあるようです。分類的には、軟骨魚綱 テンジクザメ目 テンジクザメ科 モンツキテンジクザメ属となります。

 体長90センチほどのこのサメの仲間は、オーストラリア近海に生息し、その名のとおり胸びれと腹びれを足のように動かして歩くそうです。さらに歩くというのは、海底だけではないというのが驚き。なんと干潮時には海面上に出たサンゴ礁の上を歩き回り、カニなどをとって食べるとのこと。これならガチで「歩く」と言って良いでしょう。大げさな表現ではありません。


●実は珍しくない?種類が多い歩くサメ すでに9種類が発見されている

 種類が多いことと珍しくないことは全然イコールではないのですけど、上記の話があったのは、「歩くサメ」実は9種もいた、異例の速さで進化 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト(2020.01.28)という記事。Hemiscyllium属が9種もいるという意味のようです。

 また、重要なのが、2008年以降、新たに見つかった4種が、過去900万年の間に進化したものであることが示されているということ。素人には何がすごいのかさっぱりわからないのですけど、実を言うと、これは大変珍しいことなんだそうです。

 米フロリダ大学フロリダ自然史博物館のサメ研究プログラムディレクター、ギャヴィン・ネイラーさんによると、ほとんどのサメは、進化の速度が非常に遅いもの。例えば、深海にすむカグラザメの仲間で「1億8000万年前の動物と、まったく同じ歯」をしているという状況です。

 一方、歩くサメは、今もオーストラリア、パプアニューギニア、インドネシア東部周辺の海域で進化を続けているという珍しい状況にあるとのこと。彼らには、種分化が進みやすい理由がありそうです。すでにこの進化の謎と関係しそうな話が、記事には出ていました。歩くサメが生息する豊かなサンゴ礁は変化が激しく、海面の上昇と低下、海流の移動、サンゴ礁の繁栄や衰退、温度変化など、絶え間なく移り変わっているといいます。


●海の上まで行くのにそれはしないの?出不精で頑張らないために進化?

 また、わざわざ海の上まで行くくせに、彼らは面倒くさがり屋なのか行動範囲が広くないようです。いわば出不精なんですね。自分が生まれたサンゴ礁で産卵し、遠くまで旅をしないとのこと。あまり遺伝子の入れ替わりが起きないために、これも進化が劇的に進んだ理由の一つとして考えられています。

 さらに、海の上まで行くガッツがあるのにそれはしないの?と思っちゃうことがもう一つ。具体的にどういうことかは書かれていなかったのですけど、一見容易に越えられそうな障害を残りこえられないんだそうです。そのために、これまた場所ごとに独自の進化を遂げることになった要因として考えられているとのこと。不思議ですね。なんかいわゆるガラパゴス文化的なイメージです。

 なお、種類が多いからといって珍しくないわけではない…に関しては、普通に少なくてピンチという話もありました。乱獲やペット販売用の捕獲などの脅威にさらされています。また、前述のように生育できる環境が極めて狭いことも、絶滅の危険性と隣り合わせだということに。すでに3種が「絶滅のおそれのある生物種のレッドリスト」である上、調査不足のため、実態はもっと悪い可能性があるということでした。


●泳ぐのは苦手で「頭隠して尻隠さず」な隠れ方、一方で得意なのは?

2021/02/23:歩くサメの「モンツキテンジクザメ属」で有名なのは、この属名の前に「マ」がついた「マモンツキテンジクザメ」みたいですね。「マ」がつく魚は多く、マイワシなんかもそうです。マイワシは漢字だと「真の鰯」という「真鰯」と書くことでわかるように、、「マ」は最も代表的な種類につくことが多いので、そういった命名なのでしょう。

 Wikipediaによると、「マモンツキテンジクザメ」は他にも英名からエポーレットシャークと呼ばれることがあるとのこと。「水族館やアクアリウムで人気がある」ともしていました。ただ、前回書いていたように、人気があることは捕獲の危険性に繋がっているということでもあります。

 Wikipediaによると、夜行性で、サンゴ礁や潮だまりで底生無脊椎動物や小魚を捕食。潮だまりの酸素は減少しやすく本来生きるのに便利な環境ではないものの、マモンツキテンジクザメ」は無酸素環境でも1時間は生存することができ、最も溶存酸素の減少に強い脊椎動物であると考えられているとのこと。すごい動物なんですね。

 歩ける…というのも、複雑なサンゴ礁地形への適応の結果。櫂状の胸鰭(むなびれ)と腹鰭(はらびれ)ので地面を押しながら、体をくねらせて”歩く”ようになったとされていました。一方で、泳ぐのは危険から逃れる場合が主であり、遊泳速度はあまり速くないとのこと。本当、得意不得意が極端でおもしろい動物ですね。

 対鰭(ついき)と呼ばれる魚のひれのうち左右で対になっている胸鰭(むなびれ)と腹鰭(はらびれ)の軟骨は、他のサメと比べて分離・縮小しています。これにより、鰭(ひれ)を四肢のように用いることを可能にしているとのこと。そして、この動きによって、水から這い出して孤立した潮溜まりを行き来することも可能となっています。また、この動きはサンショウウオのような四肢動物との収斂進化であると考えられ、最初の地上性脊椎動物が進化するきっかけとなった行動と同等のものであると推測されているとのことです。

 サンゴの間や下で休息していることがあるそうですが、頭部が隠れれば、他の部分がはみ出しても気にしないというユニークな習性も。頭隠して尻隠さずそのまんまな隠れ方で、間抜けでかわいいですね。ただ、これで今まで生き残ってきたわけですから、捕食者は「頭隠して尻隠さず」でもあまり気づかないものなのかもしれません。


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