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ディズニープラスでNetflix、Hulu、アマゾンの動画などが終了?


 ディズニープラス(Disney+)など動画サービスの話をまとめ。<FOXを買収!ディズニーのコンテンツが最強である理由>、<ディズニープラスでNetflix、Hulu、アマゾンの動画などが終了?>、<「最強」と言われたDisney+、赤字続きで人員削減や投資の抑制へ>などをまとめています。

2023/02/09追記:
●「最強」と言われたDisney+、赤字続きで人員削減や投資の抑制へ 【NEW】


●FOXを買収!ディズニーのコンテンツが最強である理由

2019/06/10:まず先に、2017年12月15日に出ていたディズニー、FOX買収で動画配信市場に殴り込み | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト(アンナ・メンタ)という記事を見ます。この記事の説明を見れば、ディズニーの動画コンテンツの充実ぶりがわかるためです。

・米メディア大手ウォルト・ディズニーは、同業の21世紀フォックスの映画やテレビなどのエンタメ部門を、総額661億ドル(7兆4000億円)で買収することで最終合意した。
・フォックスは、FOXブロードキャスティングやFOXニュース、FOXスポーツなどのニュース・スポーツ部門は売却せず、スピンオフ(分離・上場)する計画。
・人気映画の『Xメン』や『アバター』、人気ドラマの『ジ・アメリカンズ』、『ディス・イズ・アス』、『モダン・ファミリー』、アニメ『シンプソンズ』など、フォックスが持つ多様で収益性の高いコンテンツも傘下に収める。
・2本の続編が予定されているジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』シリーズがディズニーの傘下に入ることにより、全米歴代興行収入の上位5作品のうち3作品をディズニーが保有することになりそうだ。1位の『スターウォーズ/フォースの覚醒』、2位の『アバター』、5位の『アベンジャーズ』だ(4位は米パラマウントの『タイタニック』、5位は米ユニバーサル・ピクチャーズの『ジュラシックパーク』)。


●ディズニープラスでNetflix、Hulu、アマゾンの動画などが終了?

 信頼性が低いメディアですが、ロケットニュース24が、【強い】2019年後半「Disney+(ディズニープラス)」始動へ → Netflixを越える「最強動画配信サービス」誕生か?という、ディズニープラスでNetflix終了と思わせるような記事を書いていました。

・2018年11月、米国ディズニーは2019年から開始する動画配信サービスの正式名称が『Disney+(ディズニープラス)』になると発表した。これまで業界1位だった「Netflix(ネットフリックス)」を脅かす存在となりそうだ。
・アメリカでは2019年後半のサービス開始を目指しているという。日本について言及していない。
・ディズニーのコンテンツが見放題で、さらに「ディズニー」「スター・ウォーズ」「マーベル」のオリジナルドラマを続々と展開したとしたら……Netflixを越える最強動画配信サービスとなるのも時間の問題……なのかもしれない。

 こちらでは、<料金体制については明らかにされていないが、NetflixやHuluと同じ月額制になると予測される>として、Huluの名前も出していました。ただ、最初のニューズウィークによると、当時の買収において、ディズニーは動画配信会社Huluの過半数の株式も手にすることになっていたんですよね。

 ディズニープラス(Disney+)とHuluは同じグループ会社なのです。また、次に紹介する記事では、「Hulu(フールー)」とのセット販売も将来的に検討される可能性があるとしていました。それから、ニューズウィークでは、ディズニーが既に将来の開始を発表していた動画配信サービスについて、いずれディズニーは、先行する動画配信大手の強力なライバルになるだろうとして、ネットフリックスの他に、アマゾン、グーグル、フェイスブックの名前を挙げています。


●コンテンツならディズニーが圧勝というのは本当か?

 一方で、動画サービス「ディズニー・プラス」に潜む2つの死角:日経ビジネス電子版(篠原 匡 日経ビジネス副編集長 2019年4月16日)という記事も見つけたので読むことに。以下のような内容でした。

・ネットフリックスと比べて不足するものの一つはコンテンツの多様性。ネットフリックスはコンテンツ数を開示していないが、作品がリアルタイムで検索できる「uNoGS」のウエブサイトを見ると、米国では映画とテレビシリーズの合計でおよそ6000本の動画が公開されている。
・ネットフリックスは最近、オリジナルコンテンツの製作に力を入れており、2018年のコンテンツ関連予算は130億ドルに達した(オリジナル作品の製作とライセンス作品の買い付けの合計)。作品群もサスペンスからコメディ、アニメ、ドキュメンタリーまで多岐に渡る上に、従来のハリウッド作品だけでなく、スペインやインド、ブラジル、韓国、日本などローカル発のコンテンツを増やしている。
・ディズニーも、ディズニー・プラス向けの独自コンテンツを増やしていくと思われるが、ネットフリックスは桁が違う。

 NetflixとHulu、日本で人気なのはどっち? 日本人に人気になりにくい理由で書いたように、地域差があるために、海外展開する場合はオリジナルコンテンツの重要性が高まってきます。また、アメリカ国内においても、Netflix、Amazonらがエミー賞独占 TVドラマ衰退、俳優の反応は?で書いたように、ネットフリックスは今や圧倒的な存在。なので、ディズニー側はチャレンジャー的な立ち位置。手を抜くと勝てないので、他の媒体で未発表のオリジナルコンテンツを同等以上のレベルで作らないといけないでしょう。


●Netflixで一番すごいのがコンテンツだと思うのは大間違い

 あと、上記で「ネットフリックスはコンテンツ数を開示していない」とあったのは、Netflixはそもそもコンテンツ数を重視していないため。ただ、これはコンテンツ数が少なくて魅力がないという意味ではありません。コンテンツ数を増やすのではなく、その人に最適な動画を推薦することを重視する方針のせいであって、サービスはむしろ良いものになり、中毒者を続出させています。この技術面の差を今回の記事では指摘していました。

・もう一つは技術面だ。ネットフリックスの強さの源は魅力的な作品群だけでなく、コンテンツを適切なユーザーに適切に届ける能力、レコメンデーション機能にある。
・ネットフリックスはユーザーの視聴履歴と機械学習を用いてユーザーの好みを分類し、一人ひとり嗜好に応じてレコメンドするコンテンツや作品画像、タイトルの位置などをカスタマイズしている。
・あえて異なるジャンルを混ぜて、ユーザー自身が気づいていないが、気に入る可能性が高い作品を届け、幅広い作品を視聴してもらえるようにしている。

 これ以外にも、ストリーミング技術に対する投資を続けており、通信回線の貧弱な地域でも途切れずに再生できるエンコード技術と動画配信インフラがあるともされていました。ただ一方で、ディズニーのような強固なブランドがあれば、このような強力なレコメンド機能や巨額の制作費を投下して魅力的なコンテンツを作り続ける必要はないかも…とも記事では書いていました。これはだいぶ甘い見方だと思うのですけど…。


●「最強」と言われたDisney+、赤字続きで人員削減や投資の抑制へ

2023/02/09追記:その後のディズニープラス(Disney+)の話。米ディズニー、7000人を削減 動画配信赤字続く: 日本経済新聞(2023年2月9日)というディズニープラス(Disney+)の苦戦を感じさせるタイトルの記事が出ていました。

<米ウォルト・ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は8日、従業員7000人を削減すると明らかにした。経済減速で事業環境が悪化するなかで動画配信サービスの赤字が続いており、コスト構造の見直しが必要だと判断した。人員削減やコンテンツ投資の抑制などを通じて55億ドル(約7200億円)の費用を削減する方針も示した。
 同日発表した2022年10〜12月期決算の説明会で明らかにした。ディズニーは22年10月時点で約22万人を雇用しており、7000人は全体の約3%にあたる。アイガー氏の復帰前に前任CEOが新設したコンテンツ流通専門の部門などを撤廃するといい、関連部門で働く従業員が主な対象となるもようだ>

 動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の会員数は2022年12月末時点で1億6180万人となり、3カ月前と比べて240万人減少。ただし、インドで2023年以降のクリケットの主力戦を配信する権利を更新しなかったのが主な理由で、前年末に値上げを実施した米国など主要国ではプラスを維持したそうです。

 最初のときに買収の話を書いていた「Hulu」やスポーツ配信の「ESPN+」も含めた動画配信部門の売上高は前年同期比13%増の53億700万ドルで、営業損益は10億5300万ドルの赤字。グラフを見ると、どうもずっと赤字が続いているみたいですね。直近よりは減ったものの、最近はむしろ赤字が拡大傾向のようでした。

 記事では、<赤字幅は7〜9月期(約15億ドル)と比べて縮小したものの、前年同期より8割近く膨らんでいる。製作コストやマーケティング投資がかさんだ>としています。将来の成長を見込んであえて赤字…というやり方があり、赤字だとただちに悪いというわけではありません。

 ただし、今回の動きは赤字を削減しようとするものであり、経営陣は問題のある赤字と見ている模様です。「将来の成長を見込んであえて赤字」という話でいうと、今は赤字でも我慢して将来の成長のために投資すべきだったのに守りに入ってしまった…という可能性もあるかもしれません。


【本文中でリンクした投稿】
  ■NetflixとHulu、日本で人気なのはどっち? 日本人に人気になりにくい理由
  ■Netflix、Amazonらがエミー賞独占 TVドラマ衰退、俳優の反応は?

【関連投稿】
  ■AbemaTVはなぜ赤字?先行投資説・税金対策説・普通にヤバイ説など
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