●日本国内の歯磨き粉売上シェアランキング 世界だと人気なのは?
2020/11/30:
【クイズ】歯磨き粉は粉じゃないのになぜ歯磨き粉というの?で出ていた話によると、米国では歯磨き粉が寡占状態で、シェアの大部分がコルゲート・パーモリーブ社の「コルゲート」、プロクター・アンド・ギャンブル社の「クレスト」、グラクソ・スミスクライン社の「センソダイン」(日本ではシュミテクトとして販売)の3大ブランドに占められているといいます。
この顔ぶれを見て、日本では全然聞いたことないな?と思いました。では、日本の売れ筋はどうなんだろう?と検索。トップで出てきたのは、英国に本社を構える国際的市場調査会社ユーロモニターインターナショナルの
フェイスブックページ。2010年という古いデータですが、参考になります。
まず、日本の歯磨き粉市場は約1,043億円。国内市場シェアトップ3はクリニカ (ライオン)、クリアクリーン(花王)、GUM(G・U・M・ガム、サンスター)でした。ちなみに、世界市場No.1シェアは、アメリカでも名前が出ていたColgate(コルゲート)だとのこと。いずれも売上ベースだそうです。
●より新しいランキングで上位は変化?あの企業が強さを発揮!
他も見てみようということで、
「歯磨き粉」レシートシェアランキング(2016年8月) - 化粧品業界人必読!週刊粧業オンラインも見てみました。ここは、全国の消費者から化粧品・日用品の買い物レシートを集めてランキング化したものだそうです。2016年8月と新しいです。
週刊粧業オンラインでは、3位だけ変わっています。3位だったサンスターのガムは5位まで落ちていますね。代わりにライオンのライオン デンター クリアMAXが3位になっています。1位もライオンなので、ライオン強しです。さらに、ライオンは4位にも入っていて、マジで強いですね。また、3社で上位独占であり、やはり寡占でしょうか。とはいえ、1位でも10%未満であり、かなり好みが分かれているおも言えます。
【日本国内の歯磨き粉シェアランキング】(2016年8月)
1位 ライオン クリニカ ハミガキ ブランド購入率9.8%
2位 花王 クリアクリーン ブランド購入率9.4%
3位 ライオン デンター クリアMAX ブランド購入率7.4%
4位 ライオン クリニカ アドバンテージ ブランド購入率7.1%
5位 サンスター GUM デンタルペースト ブランド購入率5.9%
●ライオンと花王は日本企業…サンスターも日本の企業なの?
アメリカの顔ぶれが日本では馴染みなかったため、日本のランキングは日本企業ばかりなのかな?と予想していました。とにかく強かったライオンと花王は日本企業で間違いないでしょう。サンスターも名前のセンス的に日本企業だと思うのですけど、一応
Wikipediaで確認してみました。
<サンスター株式会社(Sunstar Inc.)は、日用品・トイレタリー用品メーカーである。本社は大阪府高槻市に所在。みどり会の会員企業であり三和グループ(引用者注:旧鴻池財閥と旧山口財閥が、戦後の財閥解体による再編で発足させた企業グループ)に属している>
やはり日本企業でしたね。大阪でした。広島出身で創業者の金田邦夫さんが、1932年に大阪で金田兄弟商会を設立し自転車部品の販売を始め、のちに自転車用ゴム糊を製造したのが始まりだそうです。その後、戦後に設立した会社でゴム糊を充填した金属チューブを開発したといいます。
ここでチューブというのが出てきていて、歯磨き粉のチューブを連想しました。実際、その金属チューブの中身に歯磨剤を充填したことがきっかけで、自転車部品の販売から、歯磨剤や歯ブラシ等の製造を開始する会社へと転身したとのこと。私は主力事業が変化する企業が良い企業としており、サンスターもその典型例のようでした。
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