朝日新聞への脅迫文に見る日本民族精神 美しい日本人のあり方とは？

　＜北星学園大,帝塚山学院大にテロ予告 元朝日の植村隆,清田治史在籍のため＞の話が異常に読まれなかったんで興味ないかな？と思うので、なるべく短めに。今度は朝日新聞社への脅迫・テロ予告です。

朝日新聞社に脅迫文と小刀届く　報道姿勢などを批判：朝日新聞デジタル(2014年12月16日05時00分)

　朝日新聞東京本社（東京都中央区）に１５日、アベノミクスに対するこれまでの報道姿勢や慰安婦問題への対応を批判し、謝罪しなければ記者を殺すなどと印字した脅迫文と小刀（刃渡り約６・５センチ）が入ったレターパックが届いた。

　ツイッターを見てみると、速攻で「朝日新聞の捏造だろ」みたいな反応がありました。まあ、自作自演でないという証拠はないのですが、同時に自作自演であるという証拠もありません。

　それより、こうやってすぐ都合の悪いことは「捏造」と言ってしまう姿勢が嘆かわしいですね。

　センスのいいジョークなのかもしれませんが、普段、悪いことをした日本人が出てくるとすぐに在日認定していますからね。STAP細胞に疑惑が出てきたときは、小保方さんを在日だと言う人と、捏造を指摘する人を在日だと言う人両方出てきて象徴的でした。

　何かあったらすぐ「在日」と言いますので、またそういうこと言う…と顔をしかめるツイートです。


　証拠がないので、とりあえず、自作自演じゃないという線で今回の脅迫事件を見てみると、なかなか興味深いです。

　文書はＡ４判１枚。「売国朝日新聞に告ぐ」と題し、投票日の１４日正午までにテレビで謝罪放送をするよう要求。「（応じなければ）あらゆる取材現場に出向き朝日新聞の記者を見つけ次第殺す。日本民族精神再建の第一歩だ」と書いてあった。小刀は木製のさやに入っており、全長約１８センチ。アルミホイルで全体を包んであった。

　はてなブックマークでたくさんツッコまれていて、そういやそうだなと思ったが「日本民族精神」の部分。


"take-it 脅迫するのが日本民族精神なのかー（棒　2014/12/16"
vox_populi vox_populi こういう事件はきちんと捜査されるよう、そして犯人が捕まるようにするべきだ。言論に対するこのような攻撃

"kouchi203 「日本民族精神再建の第一歩だ」　せこい脅迫してる時点で精神がダメダメだろ 2014/12/16"

"kagioo2uma 相手が要求に応じなければ殺すのが日本民族精神であるという主張。 2014/12/16"


　本当ですね。脅迫という手段を用いることを、脅迫した方は恥じていないようです。個人的には、美しい日本人のあり方とはとても思えません。

　あと、リンクするために以前の脅迫事件をブログ内検索していて、30年前の日本の民度と排他主義　外国人ブレイザー監督への中傷・脅迫というのを発掘しました。うーん、これ読んじゃうと、確かに少し前の日本人はすぐに脅迫しちゃう民族だったのかなとも思ってしまいます。

　ただ、私としてはそういう過去の日本人ではなく、もっと良い方向に進んでいってほしいと思っています。


　もう一つ、不思議だったのが、日付の件。

　記事によれば、"投票日の１４日正午までにテレビで謝罪放送をするよう要求"していましたが、朝日新聞東京本社に届いたのは１５日だそうです。間に合うはずがありませんでした。

　そのため、「犯人は日曜日に配達がないの知らなかったの？馬鹿なの？」といった反応がありました。

　ただ、13日に届く可能性はあったと思います。同じく記事によれば、"レターパックは神奈川県内の郵便局が１２日に引き受けた記録が残っていた"としていました。

　個人的な経験ですが、隣県程度の近さならはがきや封筒なら翌日に届くこともあったと思います。13日は土曜日ですので配達があります。午後に届いて翌日正午までに急いで謝罪できる可能性もありました。


　でも、まあ、はっきり言って計画性なさすぎですね。私もついつい無計画にやってしまい後悔することが多々あり、あまり人のことをとやかく言えませんが、やはり無計画すぎだとは感じます。

　レターパックが封筒と同じ早さで届くかは知りませんが、たとえ同じだったとしても翌日に届くことがあるかもしれない…程度でかなり不明確です。翌日じゃなくて2日後、遅れて3日後という経験すらあります。

　それに相手だって準備する時間が必要です。もうちょっと頭使わないと。

　サラ金のCMじゃないですが、「ご犯行は計画的に」という話です。


(16時追記：ちょうど同じような脅迫主義思想をお持ちの方を発見したので紹介。

正恩氏暗殺映画の上映館脅迫　「９・１１のようなテロ」：朝日新聞デジタル(ロサンゼルス＝平山亜理　2014年12月17日15時32分)
"　北朝鮮の金正恩（キムジョンウン）第１書記の暗殺をテーマにした映画「Ｔｈｅ　Ｉｎｔｅｒｖｉｅｗ」を上映する予定の映画館やそこに映画を見に行く人が、９・１１（２００１年米同時多発テロ）のようなテロ攻撃をすると脅迫されていることがわかった。米メディアが１６日伝えた。(中略)
　脅迫文には、「２００１年の９月１１日を思い出せ」「この時期、この場所には近づかない方がいい（家が近ければ、離れた方がいい）」「世界は恐怖に満ちるだろう」などと書かれている")


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