あれ、この前も提訴していなかった?と思った品川近視クリニックの記事。しかし、それは
品川美容外科の手術失敗で損害賠償の訴訟 患者らは説明不足と主張ということで、品川美容外科の方でした。
ただ、品川美容外科・品川近視クリニックともに翔友会の経営です。似た体質なのかもしれません。
二つの眼科に損害賠償求め提訴 レーシック手術患者ら:朝日新聞デジタル(2014年12月17日20時28分)
視力回復のレーシック手術で目に不具合が残ったなどとして、「品川近視クリニック」と「錦糸(きんし)眼科」で手術を受けた全国の12人が、眼科を運営する二つの医療法人社団(いずれも東京都港区)に計約8千万円の損害賠償を求める訴えを17日、東京地裁に起こした。
「品川近視クリニック」の他に「錦糸眼科」というところも提訴されています。知らないお名前でしたが、検索するといくつも病院を持っているようです。有名なのかも。
「錦糸眼科」は単に地名から取ったのでしょうが、「近視」とかかっていて良い名前です。ただ、訴訟になっちゃったので、病院としては全然良くない可能性があります。
訴状で主張されているポイントは以下。
・12人は2006~13年に手術を受けた結果、物がはっきり見えなくなったほか、強度の目の疲れや痛み、目が乾燥するドライアイの長期化などの症状が出た。
・学会が定める指針に反する角膜の削りすぎがあった。
・手術によるデメリットの説明が事前になかった。
事前説明については、昔、
レーシック失敗と後遺症 問題はリスク説明の不十分さで書きました。ただ、この頃はレーシックの危険性が大々的に報道されておらず、かなり気を遣って書いていました。そして、その後になって遠慮なしでレーシックなんて危険だらけ…という報道が出てきたので驚きました。
他に
レーシック手術 後遺症を訴え患者12人が集団訴訟 - 毎日新聞(毎日新聞 2014年12月17日 20時00分)【山本将克】も読みましたが、ほとんど同じよう内容です。
違いは、舞踏家の寺田一美さん(60)の「術後1〜2年は目を開けていられなかった。今もやけどをしているような痛みが続いて保冷剤が手放せない」というコメントがあるくらいです。
(あと、どちらの記事も無料相談受付の案内をしていました)
もうちょっと情報探し。提訴前の記事である
レーシック被害 提訴へ(2014年9月11日 読売新聞)を読みました。
梶浦明裕・弁護団長は「工場の流れ作業のような診療で大量に手術し、指針の順守や患者への説明が不十分だったことが被害につながった」と主張していたそうです。
本題と関係ない話になっちゃうんですが、「流れ作業」だと「指針の順守や患者への説明が不十分」になるという言い方は、引っかかりますね。こういう効率的なやり方が悪いという思想みたいなものは、私気にしちゃうんですよ。
むしろ「指針の順守や患者への説明」をしっかりと「流れ作業」に組み込んでおけば、それらは確実になされたはずでした。作業手順がそもそもしっかりしていなかったというところの方がポイントだと思います。「指針の順守や患者への説明」が最初の思想に入ってなけりゃ、「流れ作業」じゃなくたって不十分になりますよ。
もっと大事な話。記事によると、"多数の手術を行う専門クリニックには、説明や術後のケアが不十分といった批判があったが、集団訴訟に発展するのは初めて"とのこと。
この記事の時点での参加予定者は、品川近視クリニックで治療を受けた13人と、同じく錦糸眼科の2人の計15人でした。最終的には12人でしたので、ちょっと減っていますね。
ただ、こういった訴訟でよくあるように、"来月の一斉提訴に間に合わない患者もおり、順次、追加提訴していく方針"と説明しているようです。
さらに
「レーシック手術で後遺症」、患者12人が提訴(2014年12月18日 読売新聞)では、"計174件の相談が寄せられて"いるという話もあります。まだまだ増えそうです。
追加
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