何かいろいろと謝ったり、断ったりしなくちゃいけない投稿です。すみません。まず
34丁目の奇跡 [DVD]
の肝心な部分のネタバレバリバリなことを断っておきます。
この34丁目の奇跡の話は昨年のクリスマスあたりの記事で知りました。サンタの存在を示した感動の証明方法だと紹介されていました。
そこでは直接書いておらず、見てのお楽しみ…となっていました。で、検索すると、
34丁目の奇跡 (1994年の映画) - Wikipedia(2013年12月23日 (月) 20:11)のあらすじで証明方法もわかりそうです。(4回リメイクされているので、別のリメイク時の可能性もありますが)
サンタクロースの存在証明は以下のあたりです。
前代未聞の「サンタクロースは実在するか」をかけた裁判が行われることになる。検察側のエド・コリンズ検事はバカバカしい裁判となめてかかっていたが、ニューヨークで一番とも呼ばれる優秀な弁護士ブライアンの巧みな法廷戦術に翻弄される。また、コールズ(引用者注:デパート)が全面的にクリス(引用者注:デパートのサンタクロース)を支持することを表明していたこともあり、マスコミを含め、世論もクリス支持を訴える。しかし、結審を前にハーパー判事は「気持ちではクリスを支持したいが、法的にサンタの存在を認めることは出来ない」との苦しい本音を密かにブライアンに漏らす。
奇しくもクリスマス・イヴと重なった結審の日、ハーパー判事がサンタの存在を否定する判決文を読み上げようとすると、スーザン(引用者注:クリスに懐いていた少女)がおもむろに判事に近づきクリスマスプレゼントと称して何かを渡す。中には1ドル札が入っており、それに印字された「イン・ゴッド・ウィー・トラスト(=我々は神を信じる)」の文言が赤い丸で囲われている。これを見たハーパー判事は「アメリカという国は目に見えないけれど確かに存在する神を信じることを公式なモットーにしている」ことを引き合いに出し、クリスがサンタクロースであることを認めるとの判決を下す。
先に言い訳しておくと、別にサンタクロースやクリスマスを悪く言いたいということではないんですよ。
サンタクロースってほんとにいるの? (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん)
は名作だと思います。
ただ、上の話で感動できます? 何でこれでサンタクロースが証明されたのかがさっぱりわかりません。元記事の紹介では、弁護士が証明した…とあって微妙に違ったので、やっぱり別のリメイクのものだったんですかね?
ところで、1ドル札に書いてある「イン・ゴッド・ウィー・トラスト(=我々は神を信じる)」は、単独でWikipediaがあります。
イン・ゴッド・ウィー・トラスト - Wikipedia(最終更新 2014年11月21日 (金) 19:31)
イン・ゴッド・ウィー・トラスト(In God We Trust)は、アメリカ合衆国における公式な国家のモットーである。英語で「我々は神を信じる」という意味。(中略)このモットーは1864年に最初に合衆国の硬貨に印字されたが、公式なモットーとなったのは1956年である。
このモットーは前述のような感動(?)のストーリーで重要な役割を果たす一方で、一部からは強い批判を受けているようです。
概要
(中略)信仰の自由は神の存在を信じなくてよい権利も含まれている。そのため、モットーがこの信仰の自由を侵すものではないかとして、一部で議論が持ち上がっている。(中略)
議論
このモットーはアメリカ人に論争を呼び、それはいまだに継続している。 2003年のギャラップ調査によると、アメリカ人の90%は硬貨にモットーを表記することに賛成している しかし、憲法修正第一条の国教禁止条項によれば、議会は宗教に関する法律を制定しないとある。
また、"一部の評論家は、モットーを貨幣に表記することは神への信仰を基にして金儲けを行っている"という別の方向性での批判もしていたようです。
上記は神を信じる側からの批判のように見えますが、セオドア・ルーズベルト大統領も、"神という単語を貨幣に表記することが神の冒涜であると考えたため、貨幣にモットーを表記することに異議を唱え"ていたそうです。
で、裁判にもなったみたいですね。映画と同じく裁判官が登場していているというのがおもしろいのですが、この問題が裁判になったときに、"最高裁は「In God We Trust」は宗教的な意味を持っていないとし、容認した"とのこと。よくわからない論理ですね。
とりあえず、この裁判の後も批判があったことなどが、Wikipediaには書かれていました。
このことは、「歴史、人格、文脈」を失った「儀式的な自然神教」であると皮肉られた。また、憲法学者達は、合衆国の憲法が個人の意見や主観的な歴史分析をなおざりにしていると反論した。活動家には、抗議活動の一環として紙幣のモットーを横線で消すことを行う者もいた。
貨幣から「イン・ゴッド・ウィー・トラスト(In God We Trust)」を何が何でも消さなくちゃいけないとは思いませんが、無理な理屈をこねてまで「イン・ゴッド・ウィー・トラスト」を守ろうとしている方がどちらかと言うと理解できません。別に貨幣に「神を信じる」と書かれなくなっても、信仰心に厚い人たちの信仰が失われるわけではないでしょう。
正直、前半も後半もまるで気持ちがわからん…という話でした。すみません。
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