<ふぐ食は日本の伝統文化ではなくむしろ禁止…中国・韓国がルーツ?>といった話の他、<ふぐは中二病な人に人気だった?江戸時代に庶民の間で度胸試しが浸透>、<おいしい高級魚という「ふぐ」のイメージが高まったのは政治家のせい!>といった話をやっています。
2023/10/03追記:
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●ふぐ食は日本の伝統文化ではなくむしろ禁止…中国・韓国がルーツ?
2022/01/02:ふぐが名物である山口県・下関市でふぐの養殖を行いながら、東京大学とともにふぐの研究をしている、株式会社河久(かわく)・代表取締役の望月俊孝(もちづき・としたか)さんは、「中国や韓国からふぐ食のルーツをたどっていくと、ふぐのスープとして食べられていたのがはじめ」とおっしゃっていました。
最初これを読んだとき、ふぐ食は中国・韓国発祥で日本の伝統ではないという意味かと思ったんですよ。ただ、直接そう言っているわけではありませんね。とはいえ、その後に「日本において、刺身などふぐの食文化が成熟した経緯は、はっきりとはわかっていません」とあるので、日本の伝統食ではなさそうな感じはします。
日本のルーツがはっきりしないのは、日本ではふぐを食べるのが禁止されていた時期があったということもあるとも説明されていました。禁止の理由は容易に想像がつくように、毒のため。外国人は「なぜ日本人はあんな『キラーフィッシュ)』を食べるんだ」って訝しがると書かれていたのですが、日本人の私から見ても不思議ですね。
<実際、朝鮮出兵の際にふぐを食べた兵士たちに大量の死者が出たんですね。そのため豊臣秀吉が1592年に「河豚食禁止令」を出して、食べること自体を禁止したわけです。そこから300年近く、ふぐを「公的」に食べることができない状況でした>
●ふぐは中二病な人に人気だった?江戸時代に庶民の間で度胸試しが浸透
ただし、禁止されている時代にも、庶民のあいだでは食べられていたとのこと。特に江戸時代なんかは、庶民の間で度胸試しとして浸透していたとしています。中二病的な感じがしますね。度胸試しかは不明ですが、望月俊孝・河久代表は、外国でサソリやタランチュラを食べる地域があることも指摘していました。
ふぐが解禁となったのは明治時代。下関を訪れた当時の首相・伊藤博文が、ふぐのあまりの美味しさに禁止令を解除したとの説明です。伊藤博文は地元と言える長州藩出身ですが、それでもふぐを食べたことなかったんですね。この地元出身という関係では、「郷土料理を解禁した」という利益誘導的な動機もあったのかもしれません。
東京や大阪に食文化として伝わったのは、もう少し後でしょうか。食通として名高い北大路魯山人がエッセイに書いたことがきっかけとされていました。北大路魯山人が会員制食堂「美食倶楽部」を発足したのは1921年(大正10年)。一方、伊藤博文が最後に首相を務めたのは1898年ですから、やはり時期が異なりそうです。
●おいしい高級魚という「ふぐ」のイメージが高まったのは政治家のせい!
こうして文化人たちがふぐが美味しいということを広めたものの、まだ普通の人には縁がないものでした。話には聞くけど、実際には見たこともない食べられない魚だったといいます。まず、韓国の排他的経済水域があったため、日本の漁船が入れる区域が制限されていた…という理由がありました。
その後、1965年に日韓基本条約を締結した後、日本の漁船が入れる区域が増えて天然のふぐをたくさん取れるようになったのですが、これでもふぐは高級魚。なぜかと言うと、養殖や冷凍の技術が未発達であったため。同様の理由で「日本の伝統食」と言われる料理の多くが、実際には一部の日本人しか食べなかった郷土料理なんですよね。
これらの話があったのは、
政治のせいで高級になった魚!? 「ふぐ」が未来の人類を救うかもしれない | Yahoo! JAPAN SDGs - 豊かな未来のきっかけを届ける(2020.01.27)という記事。高級イメージの強まったふぐを、政治家が赤坂の料亭で接待などに利用してさらに高級イメージが強まった…といった説明でした。
●莫大な利益を得て成長してきた下関のふぐ産業が衰退…その理由とは?
2022/07/16追記:前回書いたような理由で、ふぐの高級魚イメージが定着。下関はふぐの生産地として莫大な利益を得て大きく成長したそうです。しかし、2000年代以降に入ると、それまでの乱獲や、温暖化による天然のふぐの北上によって、下関の港ではあまりふぐが取れなくなっていったとのこと。1990年代に養殖技術が確立して以降は、長崎県や熊本県などの地域がトラフグ養殖が多くなっています。
そこで、河久・代表取締役の望月俊孝さんは、下関でもふぐの養殖を普及させようとしている最中。また、海での養殖ではなく、プールでの養殖を検討。天然の方が美味しいという風潮がありますが、成分的にはほぼ変わらないとして、日本人が好む天然もの至上主義を否定するような発言もされていました。
記事タイトル後半の<「ふぐ」が未来の人類を救うかもしれない>はこの関連。ふぐは養殖に向いているので、大量生産できるってことみたいですね。病気になりづらく生存能力が高いためです。冷凍技術や輸送も発達してきたので、今はかなり安価で食べることができるということで、高級魚じゃなくなるかもしれません。
●素人がふぐを調理して食べ意識不明 売った魚屋も無許可だった
2023/10/03追記:ふぐの話題をなにか…と検索すると、ネガティブなニュースが目についてしまいました。<自分で調理したふぐで中毒・和歌山県有田市の販売店は無許可と判明>(WBS和歌山放送ニュース 2023年10月02日 15時36分)という記事です。店も無許可ってのがまたひどいですね。
<有田(ありだ)市内の鮮魚店でふぐを買って自分で調理して食べた70代の男性が、フグ毒中毒になり、入院しました。和歌山県の調べで、この鮮魚店は魚介類販売業の許可を得ずに営業していたことがわかり、県は営業禁止を指示しました。
(中略)ふぐを自分で調理して食べたあと、手足のしびれや呼吸困難などの症状が出て意識を失い、和歌山市内の医療機関に入院しました。
(中略)湯浅保健所が調べたところ、男性の症状はフグ毒特有のもので、調理したフグからフグ毒が検出されたことなどから、きょう(2日)フグ毒が原因の食中毒と断定しました>
https://news.wbs.co.jp/189675
県では「フグ毒は猛毒で、(中略)解毒剤や有効な治療法が無く、重症の場合は呼吸困難で死亡することもある。また、加熱や塩もみ、水にさらすなどの調理で無毒化されることもないので、素人が自分でさばいて食べることは絶対にやめて欲しい」と呼びかけていたそうです。
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