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在宅勤務はメリットだらけ 問題点とされた生産性の意外な結果


 私も意外だったのですけど、在宅勤務ではサボりが発生して生産性が劣るもののそれ以外にメリットがある…というのは間違い。そもそもオフィスでやる方が仕事の生産性が悪く、在宅勤務の方が良い仕事をする…という予想外の結果になっていました。


2015/1/11:
●在宅勤務はメリットだらけ 問題点とされた生産性の意外な結果
●家にいるとサボりが発生しやすくなるはず!労働時間を比べると?
●在宅勤務をやめたいと言う人はできる社員?できない社員?
●当然すべての仕事を在宅勤務にすべき!と言っているわけではない
●IT化が進むほどリアルに会うことの重要性が増す…という逆説も
2020/04/22;
●新型コロナウイルス発生で、テレワークせざるを得ないことに…
●新型コロナ後もテレワークを続けたいと答えた人は何%だった?
2016/3/7:
●在宅勤務の人の「仕事が大好き」、オフィスで働く人の2倍?
●在宅勤務にメリットある?オフィスで働く人の仕事のやる気と比較
●監視されなくてサボるのが在宅勤務最大のデメリット?
●職場での勤務でもちゃんと仕事しているかどうかわからない
●実は職場勤務でもちゃんと仕事しているかどうかわかっていない
●育児しながら働きたいという需要もあり、在宅勤務はあって良い

●在宅勤務はメリットだらけ 問題点とされた生産性の意外な結果

2015/1/11:スタンフォード大学ニコラス・ブルーム教授が、中国の旅行ウェブサイト会社シートリップの行った調査について紹介した記事がありました。この調査結果が非常に驚くべきものになっています。
(生産性を上げたいなら在宅勤務をさせなさい | DHBR最新号から|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー(2014年12月10日 ニコラス・ブルーム)より)

・スペースと事務機器の節約で経費節減ができた。(9カ月間で社員1人当たり1900ドル)
・在宅勤務者たちは、オフィス組のスタッフと比べて、13.5%多く通話をこなした。
・オフィス組と比べて離職する人の割合は半分以下。
・オフィス組と比べて対する満足度はずっと高かった。

 シートリップ社としては、"社員が規律正しいオフィス環境から離れた際に生産性が低下した"としても、経費削減による"節減分で十分カバーできるだろう、と考えていた"そうです。

 ところが、結果は上記の通り。むしろ在宅勤務組の方が高パフォーマンスをたたき出しました。オフィス環境の方がむしろ仕事をする場として、効果的ではなかったようです。


●家にいるとサボりが発生しやすくなるはず!労働時間を比べると?

 在宅勤務の方が仕事をしやすく、今までずーっとやり続けてきたオフィスで仕事がダメだったのはなぜでしょう? ブルーム教授が、この生産性が向上した要因として3分の2を占めるものとして上げていたのは、予想外のものでした。「家にいる人はオフィスにいる人より長時間働く」ためというものです。

<早い時間に仕事を始め、休憩は短く、そして1日の終わりまで仕事をする。通勤時間はないし、昼休みに忙しく用事を片づける必要もありません。在宅社員の病欠は激減しました>

 "在宅勤務社員はオフィス勤務の社員のようにはしっかり仕事をしないといわれて"いるが、"実際は正反対"だったんですね。


●在宅勤務をやめたいと言う人はできる社員?できない社員?

 しかし、「13.5%多く通話をこなした」とあるように、この在宅勤務者のした仕事というのはコール・センター業務でした。そういった特殊要因もあるのかもしれません。

 ブルーム教授は残りの生産性が向上した理由3分の1として、事務所では存在する雑音がないことではないかとしていました。静かな環境というのは他の業種によってもプラスになりそうですが、ある程度シートリップ特有の要素でもあります。

 また、やはり在宅勤務には向き不向きがあり、「機械的な仕事であればあるほど、メリットは大きくなると我々は考えます」との発言もありました。

 ただ、「クリエイティブな仕事、チームワークで行う仕事については、もっと調査が必要」ではあるものの、「たいていの業務では、週に1日か2日社員を在宅で勤務させるとよいと経験的にいうことができます」とのこと。ここらへんはもう少し詳細な調査を待ちたいですけどね。

 それから、シートリップでは、"9カ月後に在宅勤務をやめたいという人"も出てきたものの、それは"総じてグループ内でも勤務成績が最低レベルだった社員"だったというのもおもしろい点です。作業内容だけではなく、人によっての向き不向きもあるのかもしれません。

 シートリップでは、もともと在宅勤務希望者が理想を叶えたという形であり、一律に在宅勤務にしなかったことも数字を押し上げているものと思われます。


●当然すべての仕事を在宅勤務にすべき!と言っているわけではない

 実はこの記事でもチラッとその話題が出ていたのですが、以前ヤフーの子持ちCEOマリッサ・メイヤー、社員に在宅勤務禁止で退職か引越しを迫るというのを書いています。

 そして、これに関連して出てきたのが、在宅勤務反対派が言うデメリット さぼり放題!本物の仕事は会社でしかできない!という話。私はこういった意見に非常に批判的でした。

 それは前述のような業種の向き不向きの話を追いやって、「すべての仕事が在宅勤務ができるわけではない、だから在宅勤務はダメだ」という論になっていたためです。マリッサ・メイヤーCEOに批判的だったのも、一律に禁止しようという姿勢です。

 すべて在宅勤務にしようという話をしているんじゃないですし、すべての在宅勤務がダメということでもないです。どうも0か100かの論争にしたがる人がいるようでした。


●IT化が進むほどリアルに会うことの重要性が増す…という逆説も

 とはいえ、今回驚いたのが、在宅勤務の威力ですね。私も正直作業効率が必ずしも上がるものではないと思っていました。実際、不向きだった人もいるのでその通りではあるのですけど、こういう数字としてガツンと良いものが出るとは思いませんでした。強烈なインパクトです。

 ただ、前述のように、クリエイティブな仕事、チームワークで行う仕事については、まだ検証待ち。チームワークで行う仕事については、地域活性化を促進するとされるITの発展、実は地方の過疎化の原因だったで、IT化が進むほどリアルに会うことの重要性が増すという話が出てきたように、やはりその場でいっしょにやることの優位性が大きい気もします。

 たとえそのように在宅勤務には向かない仕事があったとしても、非常に在宅勤務に適した仕事があるという実験結果だったのは、やっぱりおもしろいですね。非常にワクワクする話でした。


●新型コロナウイルス発生で、テレワークせざるを得ないことに…

2020/04/22;最初に書いていたように、なぜか強烈な「アンチ在宅勤務」の人がいるというのですけど、在宅勤務をやってみると意外に好評だとわかるデータがありました。これは、新型コロナ下、正社員と非正規の残酷な「テレワーク格差」明らかに ITmedia ビジネスオンライン / 2020年4月17日 17時0分で出ていた話です。

 ただ、タイトル見てわかるように、メインは別の話。パーソル総合研究所は、全国2万5000人規模のテレワーク実施状況の調査結果を発表。雇用形態でテレワーク実施率を分析したところ、全国の正社員は27.9%だったのに対し、非正規は17%。10.9ポイントもの差がついたというのがメインです。

 これは最初にも書いたような向き・不向きの問題と言えるでしょう。担当者は「テレワークしづらい飲食・小売りは非正規雇用が多い業界でもある。加えて派遣社員は契約上、勤務地が限定されている場合が多く、紙の書類を扱う事務職が多いことも影響しているのでは」と分析しています。


●新型コロナ後もテレワークを続けたいと答えた人は何%だった?

 一方、ここに追記しようと思ったのは、「新型コロナが終息した後もテレワークを続けたいか」と質問したところ、「続けたい」は53.2%と半数を超えていたため。今回はかなり準備不足の在宅勤務であり、不備が多かったと予想されるのですけど、それでも半数以上が「続けたい」と好評なんですね。

 このように比較的好評とはいえ、半数近くはテレワークを続けたくないと考えているのも無視できないところではあります。また、続けたいと考えている人でも不満・不安はあるでしょう。そういったデータもあり、不安の1位、2位は、「非対面のやりとりは相手の気持ちが分かりにくく不安」37.4%、「上司や同僚から仕事をさぼっていると思われていないか不安」(28.4%)となっていました。

 また、「課題」は「運動不足を感じる」が73.4%でトップ。これは上記の不安と比較しても大きい数字です。一方で「労働時間が長くなりがち」は21%と下位だと強調されていました。うちでは「在宅だとサボる」への反論的に、労働時間が増えて仕事が進むことをメリットとして書いていましたが、そういえば、労働者側にはデメリットでしたね。

 ただ、この労働時間は最初の実験と異なり、そもそもあまり増えていないというのが今回の調査結果。「テレワーク実施前後の変化」についても同様の結果で、労働時間の項目で「変わらない」が54.2%、次いで「減った」が36.2%となり、ほとんどの人の働く時間が増えていないことがわかったそうです。むしろやや減り気味な感じでした。


●在宅勤務の人の「仕事が大好き」、オフィスで働く人の2倍?

2016/3/7:最初は大しておもしろい記事だと思わなかったのですが、数日経ってから思い直して取り上げようと思った職場で働かない人は仕事が大好き?米の調査結果で明らかに | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)(2016/01/31 17:01)という記事。

 オフィスで働いている人のうち、「仕事が大好き」と答えた人はわずか24%でした。これは、コンサルティング会社リーダーシップIQ(Leadership IQ)はが行った、好ましい働き方に関するインターネット調査でわかったもの。労働者3,478人から回答を得ています。

 「仕事が大好き」と答えたのが24%という数字ですが、これは仕事をする場所によって上がってきます。業務に移動が含まれる人は38%と高まりました。気分転換ですとか、時間を自由に使えるとかが理由なんでしょうか。

 そして、それよりさらに高くなったのが、なんと在宅勤務。在宅勤務の人は45%が、自分の仕事が大好きだと回答しました。24%は移動する人や在宅勤務の人を含めた数字であり、オフィスで働く人の数字はさらに低くなるでしょう。ただ、多く見積もっても24%なのですから、少なくとも2倍程度仕事が大好きな人がいると言えそうです。

 在宅勤務には強い批判があります。声のでかい少数の保守派が言っているだけかもしれませんが、在宅勤務反対派が言うデメリット さぼり放題!本物の仕事は会社でしかできない!でやったように、ちょっと異常に感じるほどの反発がありました。しかし、前半のところで見たように、むしろオフィスの方があまり仕事をするのに良い環境ではない可能性が高いです。

 ですから、在宅勤務の方がストレスが少なく、仕事への満足度も高くなるというのは十分に考えらるでしょう。むしろ現在得られている知見からすれば、在宅勤務の方が満足度が高まるのは当然といった感じです。


●在宅勤務にメリットある?オフィスで働く人の仕事のやる気と比較

 ただ、私がおもしろいと思い直したのは上記ではなく、以下の部分でした。仕事の効率を考える場合、こちらの質問の方が興味深いと思うんですよ。

・仕事において「平均的」であることは、嫌なことだと思いますか?
・仕事に優れた人物でありたいとは思っても、必ずしも「ベスト」ではなくてよいと思いますか?

 仕事が大好きだと答えた人たちの仕事への熱意について詳しくみてみると、在宅勤務の人の方が職場勤務の人よりも、強い熱意を持っていることがわかったとのこと。大好きだと答えた人同士ですら、差が出たようです。

 調査で得たデータは、在宅勤務と移動しながら仕事をする人の中で「自分の仕事が大好き」な人たちが最も、仕事に最善を尽くすために努力する人である可能性が高いことを示している、とされていました。


●監視されなくてサボるのが在宅勤務最大のデメリット?

 在宅勤務に反対する人たちは、家でちゃんと仕事しているかどうかわからないと思うというのも大きな理由でしょう。監視されなくてサボるのが在宅勤務最大のデメリットだと考えていると思われます。

 ただ、結果は上記の通り。在宅勤務者も疑いを持たれることがわかっているだけに、仕事の質をベストな状態にすること、つまり、より結果にこだわっているということなのかもしれません。

 オフィスで働くことをあまりバッシングしたくはないものの、職場での場合、長時間そこにいるというだけで評価されてしまい、結果として仕事の成果で勝負する面が薄れてしまう…といったことが考えられるかもしれません。たとえ仕事が終わっても帰りづらいとされる日本では、状況はさらに悪いのではないでしょうか。


●実は職場勤務でもちゃんと仕事しているかどうかわかっていない

 この話は長時間労働問題、特に残業をすればするほど評価されてしまう問題との関連があるのでは?と思わせます。うちでは長時間労働の話を多数やっており、社員に長時間労働させない方が会社も儲かる 健康経営も本当だった!はその一つです。

 実を言うと、そちらの投稿では、先ほどの「家でちゃんと仕事しているかどうかわからない」に関わる話が出てきていました。ボストン大学クエストロム・スクール・オブ・ビジネスのエリン・リード教授がコンサルタントを対象に行った調査では、マネジャーは週80時間働いた従業員と80時間働く“ふり”をした従業員を区別できなかったのです!

 つまり、たとえ在宅勤務でなかったとしても、上司は部下がきちんと仕事しているかどうかを見抜けないということですね。

 これはオフィスで働く人の問題というよりは、仕事の評価の問題とは言えるでしょうか。うまく仕事の結果を評価できるしくみにしないと、在宅勤務だろうかそうじゃなかろうが会社にとってはマイナスに違いありません。


●育児しながら働きたいという需要もあり、在宅勤務はあって良い

 途中でリンクした在宅勤務は仕事とは言えない 本当の仕事は会社でしかできないは、ヤフーのメイヤーCEOによる在宅勤務禁止がきっかけとなった論争について書いたものでした。

 在宅勤務の求めが大きい人の中には、育児をしながら働きたいという人もいます。それだけに当時子どもを産んだばかりだったメイヤーCEOが在宅勤務を禁止したことは理解できませんでした。

 メイヤーCEOは出産してすぐ仕事に復帰したり、睡眠時間の少なさを誇ったりと、かなり考え方が前時代的な気がします。すべての会社が同じやり方をする必要はなく自由ではあるのですが、在宅勤務を毛嫌いする人が多いという現状は頭が痛いところです。


【本文中でリンクした投稿】
  ■在宅勤務反対派が言うデメリット さぼり放題!本物の仕事は会社でしかできない!
  ■ヤフーの子持ちCEOマリッサ・メイヤー、社員に在宅勤務禁止で退職か引越しを迫る
  ■地域活性化を促進するとされるITの発展、実は地方の過疎化の原因だった
  ■社員に長時間労働させない方が会社も儲かる 健康経営も本当だった!

【関連投稿】
  ■在宅勤務のメリットでわかるオープンオフィスのデメリット 生産性を上げるとされたオープンオフィス、逆効果だった
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