エコハウスのウソ(前真之・東大准教授)


●エアコンは暖房に不向きどころか、究極の暖房器具!長所と短所は?
2015/1/16:以前もどこかでエアコンは暖房が苦手というのは嘘…という話をやった気がします。今回読んだ
エコハウスのウソ(前真之・東大准教授)の宣伝記事で、そういった話がありました。この記事
エアコン「暖房に不向き」はウソ 正しく使い最強の省エネ :日本経済新聞(前真之 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授 2015/1/4 7:00)によると、前真之・東大准教授は"エアコンは「究極」の暖房器具"だとしていたんですよ。暖房器具としてのエアコンの長所と短所を以下見ていきます。まず短を先に見ましょう。
・短所1 外気温度が低いときには不向き
暖房器具としては致命的な弱点に思える項目がいきなり来ましたね。ただ、これは寒冷地では「大きな問題」となるものの、温暖地であれば問題ありません。逆に言うと、寒冷地にとっては「やっぱりエアコンはダメじゃん!」という話。私の故郷・北海道でもエアコンは暖房に使えそうにありませんでした。
ところで、この温暖地と寒冷地ってどうやって見分けるの?という肝心な話が記事にはなし。北海道はもちろんでしょうが、東北くらいまでですかね。 寒冷地では「木を燃やす薪やペレットストーブが良い」と推奨していましたので、そういったものを使うのが一般的な地域というのを目安にできるかもしれません。
・短所2 高い位置に設置されているため温風が床まで届かない
対策としては、"断熱・気密を徹底して部屋を細かく間仕切"りするというものがありました。
・短所3 空気が乾燥する(加湿能力がない)
ただ、これは「短所でもなんでもない」と作者は言います。この「空気が乾燥する」というのは、"ガスや石油ファンヒーターと比較した場合"の話。では、ガスや石油ファンヒーターでなぜ空気が乾燥しにくいのか?と言うと、「排気ガス」に水分が含まれているからという理由でした。
ガスや石油ファンヒーターでは「排気ガス」で室内の空気が汚れているから、空気が乾燥しにくいんですね。嬉しくない話です。むしろエアコンによる暖房を使うことのメリットの裏返しであり、そういう意味では、「短所でもなんでもない」ということかもしれません。
では、長所は?と言うと、以下の4点です。
長所1 冷房するために必ず付いている
長所2 品揃えが豊富で値段も安い
長所3 エネルギー効率が非常に高い
長所4 空気が汚れない
最後の「空気が汚れない」は前述の通り。「冷房するために必ず付いている」はクーラーと兼用でお得ということでしょう。「品揃えが豊富で値段も安い」もコスト面のメリット。
一方、エアコンとしての最大の売りは、3番目の「エネルギー効率が非常に高い」ですね。記事で「究極」の暖房器具としては、この省エネ面を重視しているような雰囲気です。なぜエアコンの「エネルギー効率が非常に高い」のか?と簡単に言うと、電気だけではなく、外気の熱を利用しているためです。
外気というのは、電気と違ってタダですからね。これでは他の機器がエアコンに敵うはずがありません。具体的な数字を出すと、電気と同じ量の熱しか作れない電気ヒーターに対し、エアコンは元の電気の5倍以上の熱を作れる…となるそうです。勝負になっていません。
なお、寒いときに外気の熱を利用ってどういうこと?と思うかもしれません。ただ、寒冷地でもなければ、外気の温度は十分に利用可能な温度のようです。
記事では、"あなたが「省エネ」のためにエアコンよりも電気ヒーターや電気カーペットを使っているとしたら、それは明らかに判断を誤っている"とありました。電気を利用する暖房器具であれば、エアコンの方がずっと省エネになりますので、優先的にご使用ください。
【関連投稿】
■
エアコンの買い替えで節約の電気代の大半、実は冷房でなく暖房 ■
エアコンの風量・運転モード 微風・弱風は省エネ・節電になるのか? ■
ロックバンドVo寺尾玄が起こした注目ベンチャー・バルミューダ ■
熱中症死亡者の大半はクーラー未使用 節電でも人は死ぬので注意 ■
学校にエアコンは贅沢?「耐える能力を鍛えることも必要」と議員 ■
商品・サービス・技術についての投稿まとめエコハウスのウソ(前真之・東大准教授)

Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|