2018/07/13:
イギリスのジェレミー・ハント外相は日本通
2日前には合意してたのに突然罵倒して辞任したジョンソン外相
EU離脱穏健派と強硬派の決裂は遅かれ早かれ起きていた
●イギリスのジェレミー・ハント外相は日本通
2018/07/13:英首相官邸は、同国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に関するテリーザ・メイ首相の方針をめぐり電撃辞任したボリス・ジョンソン外相の後任に、ジェレミー・ハント保健相が就任することになりました。
英オックスフォード大学を卒業後、経営コンサルタントとして就職したハントさんは、後に英語教師として来日。今でも流ちょうな日本語を話すそうで、報道によっては「日本通」とされていました。
国民投票では残留派の中心人物でしたが、EUの交渉アプローチが「尊大」で「失望をもたらす」と批判しており、今は当然「離脱派」。ただし、穏健な立場だとも報道されています。
("英新外相にハント氏 かつての残留派、日本語が得意な一面も AFPBB News / 2018年7月10日 7時14分"より)
https://news.infoseek.co.jp/article/afpbb_3181800/
●2日前には合意してたのに突然罵倒して辞任したジョンソン外相
ジョンソン外相は逆に離脱派の中心人物で、最もひどいことを言っていた離脱派の一人。なぜ辞めたのか?と検索してみると、結局、この強硬路線と穏健路線の違いでした。同床異夢というのは最初からであり、当初から不思議に思っていたところではあります。
検索して見つけた記事によると、メイ首相が実現しようとしているのは「セミ・ブレグジット(ブレグジットもどき)」だと批判して辞意を表明。デイビッド・デイビス・ブレグジット担当相やスティーブ・ベイカー・ブレグジット担当閣外相も辞任したとのこと。
ただし、その2日前には、デイビス・ブレグジット担当相もジョンソン外相も、EU離脱後のEUとの関係について方針を協議して閣内合意。メイ首相は、ジョンソン外相が閣議では自分の提案を支持していたように見えたため、辞意表明は「残念で、いささか意外だ」と述べています。支離滅裂ですけど、パフォーマンス的な辞任なんでしょうね。
(
「夢は死にかけ」ジョンソン外相辞任 英ブレグジット政局 - BBCニュース 2018年07月10日より)
●EU離脱穏健派と強硬派の決裂は遅かれ早かれ起きていた
閣内合意していたのに…というのは不思議ですけど、先程も書いたようにそもそもが同床異夢であり、決裂の可能性はありましたし、これが問題であることは間違いありません。
ジャーナリストの岡部 直明さんは、当時のキャメロン首相が実施したBREXITの国民投票、メイ首相が総選挙前倒しを強行して少数与党に転落したことに続く3度目のオウンゴールだとしていました。
(
BREXITで英国は3度目のオウンゴール:日経ビジネスオンライン 岡部 直明 2018年7月13日より)
ただ、穏健派と強硬派で分かれていましたので、遅かれ早かれ起きていたことでしょう。岡部 直明さんは、BREXITは、停滞し続けた英経済を再生させたこの経済構造を自らの手で崩壊させるようなものとしており、強硬離脱を支持しているわけではなく、離脱そのものが英国の弱体化という見方。つまり、国民投票を実施した時点で間違いでした。
私はなんだかんだ言っても、大目に見てもらえるのではないかと見ていましたが、岡部 直明さんは、このまま弱体政権がEUとの詰めの交渉に当たれば、相当の譲歩を迫られるだろう、との見方。一方で、英国内の反発を恐れて譲歩を拒めば、時間切れで何も決まらないまま「無秩序離脱」という最悪の事態になりかねない、としていました。
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