2019/12/08:
●列車が数十頭のトナカイを轢き殺す事故、数キロにわたって血の海に
●大量死なだけでなく飼い主がいる動物の事故で日本とは異なる問題に
●ノルウェーではトナカイを飼って移動させるのはよくあることなの?
●列車が数十頭のトナカイを轢き殺す事故、数キロにわたって血の海に
2019/12/08:
300頭以上のトナカイ大量虐殺事件の犯人は「雷」…なぜ多く?というのを書いています。ここでは、タイトルにした「雷」以外の大量死の話もやっていました。トナカイはなぜか一気にたくさん死ぬのことが多いようで、今回新たに書いたのですけど、これがまた今までとは別の犯人でした。バラエティに富んでいますね。
今回の犯人は…と言うと、列車でした。日本でしたら、
電車と鹿・猪の衝突事故多すぎ…2時間少しで4回当たった路線もといった話をやっているのですけど、ノルウェーでいうとトナカイになるようです。
今回事故が起きたノルウェーの路線では、2013~2016年の間に2000頭以上ものトナカイが列車の衝突事故で死んでいます。2017年にも、12月22日から24日にかけてトナカイ41頭が列車と衝突して死に、25日には65頭が1本の列車にひき殺されるという事故が起きました。
現場の様子は、「数キロにわたって血の海だった」と表現されています。また、トナカイたちは事故で死に損なって、苦しみながら横たわっていたともいいます。壮絶です。これだけぶつかって、列車側や乗っている人に影響なかったのか?というのは不思議ですけどね。
(
クリスマス前の悲劇…列車と衝突しトナカイ100頭以上死ぬ ノルウェー:AFPBB News 2017年11月27日 21:50より)
●大量死なだけでなく飼い主がいる動物の事故で日本とは異なる問題に
日本ではこれだけ一気に大量に死ぬという事故は聞いたことがありません。これはひょっとしたら野生の動物かどうかの違いかもしれません。実を言うと、「数キロにわたって血の海だった」と言っていたのは、トナカイ65頭を失った飼い主でした。飼いトナカイだったのです。この時点で驚きですわ。
記事によると、ノルウェーではこの時期、牧畜業者らがトナカイを冬場の牧草地へと移動させるんだそうです。そして、そのときに列車や車にひかれる事故が多くなるといいます。車にもひかれているんですね。
牧畜業者らは鉄道会社に対して線路に沿ってフェンスを設置するよう求めているのですが、今のところそのための資金がないとされていました。日本でもこの対策は問題になっています。ただ、日本の場合は、野生動物が相手であり、飼い主のいる動物ということで、さらに問題がやっかいになっている感じですね。
●ノルウェーではトナカイを飼って移動させるのはよくあることなの?
ただ、上記記事の3日後に
トナカイとの衝突相次ぐノルウェーの鉄道、前倒しでフェンス設置へ:AFPBB News(2017年11月30日 23:32)というニュースが出ていました。
問題の路線は、ボーデとその南450キロにあるトロンヘイムを結ぶ線路。前述の事故の後も、新たにトナカイ17頭が死ぬ事故が発生し、1週間で計127頭に死亡数が増えています。こうした事態を受けて、国有の鉄道事業者「Bane NOR」は、2019年または2020年から予定されていた計画を前倒しし、来年から周辺地域で全長25キロにわたるフェンスを設置すると発表したそうです。
こちらの記事では、トナカイなど列車にひかれて死んだ動物の数は、2016年だけで2000頭以上とされていました。数字がさっきより増えているものの、「トナカイなど」なので、一応どちらかが間違いではなく、両立するという余地もありそうです。
また、トナカイを飼っている人というのは、ひょっとしたらノルウェーでも珍しいのかもしれません。こちらですと、ノルウェー北部の少数遊牧民族サーミが、トナカイで生計を立てていることで知られるという情報もありました。トナカイ飼いが一般的ではなかったがために、対策が遅れたという事情も考えられそうですね。
【本文中でリンクした投稿】
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300頭以上のトナカイ大量虐殺事件の犯人は「雷」…なぜ多く? ■
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