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缶詰に使用のビスフェノールA フランスで禁止も健康リスク皆無と発表


 こういうのは諸説あるので一喜一憂するのはどうか?と思いますけど、まずは禁止という話から。
仏では使用禁止へ…ホルモンや神経に影響!? 「BPA」って何- 美レンジャー(2014年11月29日16時00分)

普段何気なく食べている缶詰食品が、体に害をもたらす恐れがあることをご存じですか? 缶の内側に塗られている素材から、ホルモンや神経を乱す危ない物質・BPAが溶け出ることがわかっているのです。

厚生労働省も、BPAの摂取はできるだけ減らすことが適当としており、とくに、妊娠中や乳幼児を育てている方は理解を深めるべきとしています。(中略)

BPAとは、ビスフェノールAという物質。ポリカーボネートやエボキシ樹脂というプラスチックの原料です。一部の食器や哺乳瓶、食品缶詰や飲料缶の内側のコーティング、食品トレーや食品用ラップなどに含まれています。これらは食品に接するものなので、BPAが溶け出すと体に取り込んでしまうことになります。

 例によって、"フランスでは、2015年から食品に直接触れるものへのBPAの使用が禁止になる"という話をして、不安感を煽っていました。

(1)トマト缶は買わない
(2)便利な保存用容器をBPAフリーに
(3)飲料はBPAフリーのボトルで持ち運ぶ
(4)哺乳瓶はBPAフリーかガラス製に

 あと、いかにも身体に有害そうな話の流れになっていますが、最初には「体に害をもたらす恐れがある」とあるように「恐れがある」」です。また、引用部以外でも「ヒトへの影響は、まだはっきりわかっていない」と書いていました。

 ただ、不思議なことに、一方で「安全だとされてきた基準量を大きく下回る量のBPAでも、動物の胎児や子供による実験では、ホルモンや神経の異常、乳腺や前立腺などへの影響が認められています」と断言しているところもありました。これは根拠あるんですかね?


 上の美レンジャー以外にも不安感を煽っているところがありました。WooRisです。
エッ…これもダメ!? 医師が「自分では絶対に食べない」アブナイ食材5つ- WooRis(2015年1月1日21時00分)

■1:ホワイトチョコレート
■2:ダイエット飲料
■3:メカジキ
■4:オーガニック栽培でないイチゴ
■5:トマト缶

真っ赤なトマトは太陽の恵みがいっぱい詰まって栄養たっぷり。でも、それが缶詰になると話が違うそうです!

ミズーリ大学の教授によると、「缶内部のコーティングにはビスフェノールAという有害物質が含まれています」とのこと。人体に悪影響があるのはもちろん、特に幼い子どもの発育には危険だそうです。

缶詰でなくガラス瓶入りなら、BPAの問題は解決します。

 これは完全に危険だと断定。美レンジャーよりその元になった情報は正しいのか?訳を間違っていないのか?と心配になるものです。

 まあ、これらは以前の情報でしたので仕方ないところもあります。新しく入ってきたニュースは以下でした。
BPAに「健康リスクなし」 EU食品安全機関 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News 2015年01月22日 09:35 発信地:ブリュッセル/ベルギー

【1月22日 AFP】欧州連合(EU)の専門機関「欧州食品安全機関(European Food Safety Authority、EFSA)」は21日、食品用缶詰の内面被膜やその他の製品に広く使用されている化学物質「ビスフェノールA(bisphenol A、BPA)」の消費者への健康リスクについて皆無と発表した。

 「皆無」ですって。かなり断定的な表現です。

 欧州食品安全機関(EFSA)は今回BPAの暴露許容濃度も変更しています。ビスフェノールA(BPA)は危険性が低いから引き上げたのかと思いきや、全く逆でした。ビスフェノールAの暴露許容濃度を大幅に引き下げたのだそうです。

 よくわかりませんけど、「BPAは、現在の暴露レベルが非常に低く、悪影響の原因となる恐れはないため、消費者に何の健康リスクも与えない」という説明でした。

 また、"今回の結論は、胎児、幼児、思春期の子どもを含む全年齢層にあてはまる"ともしています。

 これは、美レンジャーの「動物の胎児や子供による実験では、ホルモンや神経の異常、乳腺や前立腺などへの影響が認められています」やWooRisの「特に幼い子どもの発育には危険」と明らかに異なります。

 ただ、記事でも危険だと主張する人たちの根拠らしきものに触れていました。
 これまでの一部の研究では、脳や神経系の問題、生殖障害、肥満などとBPAの関連性が指摘されていた。また2013年の研究では、BPAの胎児への影響で、出生後に乳がんを発症する危険性が高まる恐れがあるとされていた。

 最初に書いたように、諸説あるもの…ではあるんですけど、あまりにも違いますね。一応、今後も新たな研究について注意しておいた方が良いとは思いますが、大丈夫かいな?という話です。


 なお、引き下げられた曝露量の具体的な数値について。"食品に含まれるBPAの1日当たりの安全量(耐容1日摂取量)を、これまで体重1キロ当たり50マイクログラムから4マイクログラム"だそうです。

 また、"食事によるBPA暴露のほか、飲食物、ほこり、化粧品、レジのレシートや現金自動預払機(ATM)の明細書で使われる感熱紙などによるBPA暴露の最大推定量は、新たに定めた耐容1日摂取量の3分の1から5分の1程度"という説明もあったようです。


 以上のような話だったのですが、いい加減なニュースサイトだなぁと思ったのが先ほどのWooRis。上記のような発表があった後にも、なおも以下のような記事を書いていたためです。
毎日食べてたら要注意!「がんを誘発する」危険性が高い食品5つ- WooRis(2015年1月25日11時30分)

■1:オーガニック栽培でない果物
■2:加工肉
■3:電子レンジで作るポップコーン
■4:養殖された鮭
■5:トマト缶

缶詰の内部には、BPA(ビスフェノールA)と呼ばれる人体に有害な化学物質が使われており、ヨーロッパではこの物質の使用が禁止された国もあります。

「ということは、缶詰食品ならば全部危険なの?」と思いがちですが、トマト缶の場合が特に危険とのこと。トマトは酸が強いことからこのBPAが溶け出し、食品に直接混入する危険性があるんですって。

トマトは加工前のものを購入するか、ガラス瓶詰めにしましょう。

 さっきの話は新たな研究結果が出る前でしたので仕方ないですけど、こちらは言い訳できません。ニュースサイトの情報の信頼性を落とすものです。

 ただ、マスメディアに限らず「~は健康に悪い」「~は危険」「~を食べるとがんになる」と言っているものは、いい加減なものが多いです。あまり真に受けない方が良いでしょう。


 関連
  ■人工甘味料は危険?アスパルテーム(パルスイート)の害は本当か?
  ■ヒステリックなトランス脂肪酸批判が招く新たな健康被害の危険性
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