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破綻して民事再生法適用したスカイマークが早くも復活 理由は?


 航空会社は一度倒産してスッキリして復活というのが多く、珍しい話ではないのですが、スカイマークも復活を果たしたという記事が出ていました。

 この話を、以前書いていた"スカイマークがついに自主再建を断念、民事再生法適用の申請へ"(2015/1/28)に加えて、タイトル変更しています。(2017/07/28)


●破綻して民事再生法適用したスカイマークが早くも復活 理由は?

2017/07/28:スカイマークが破綻したのは2015年1月。民事再生の終結からわずか1年後の16年度には早くも67億円もの純利益をあげるという復活を遂げました。破綻からわずか2年 スカイマークが好調な理由 経済界 / 2017年7月25日 11時16分(古賀寛明)では、その理由について解説しています。

 理由の一つだと言えそうなのが、宮古、石垣、仙台、米子の各空港から撤退するなど、26あった路線を縮小したこと。以前は8月のハイシーズンには高い搭乗率を誇るものの、閑散期には一気に冷え込むという不安定さがありました。

 しかし、確実に採算の取れる路線に絞ったことで安定。破綻した15年1月の搭乗率は55.1%だったが、翌16年1月には72.3%に、さらに今年の1月は79.8%にまで伸ばしてきています。

 というか、価格が安いスカイマークで搭乗率が低かったってことの方が驚きですね。価格の安い航空会社は、その分搭乗率を上げることで収益を確保しています。搭乗率が比較的低くても大丈夫なのは、むしろANAやJALのような従来型の航空会社です。

 それなのに、その搭乗率が低かったって壊滅的ですわ。以前のスカイマークは、ビジネスモデルが破綻していたのかもしれません。


●ボーイング737-800に機種を統一したことが搭乗率回復の理由に

 また、好調の理由のひとつとして挙げられていたのが、業績悪化の原因であり、破綻と同時に運航を停止したエアバス社のA330-300から、ボーイング737-800に機種を統一したこと。このエアバスのA330-300というのは、破綻の原因となったキャンセルによる違約金を請求された機体とは別。それはエアバスA380でした。

 ボーイングに統一したことの何が良かったのか?というと、整備や調達の面でも一本化することができ、無駄がなくなったということ。また、記事では、"何より270席もあるA330の座席を高い水準で売り続けることは難しく、この機材の使用をやめただけでも、販売ロスを減らすことにつながった"としていました。搭乗率回復の理由ですね。

 この機体の座席数というのは非常に重要で、私がエアバスA380の導入が無謀だとも思ったのもそれが理由。現在使用するB737-800は、177席の小型機。小さいとたくさん載せられなくて不利な気がするものの、席が埋まらなかったときの損失の方がでかいんでしょう。

 なお、飛行機の大きさの問題は、後半に残している当初の投稿で紹介していた記事でも指摘されていました。


●スカイマーク元社長・西久保慎一路線からの決別

 それから、以前のスカイマーク社長だった西久保慎一路線からの決別として象徴的だったのが、スカイマークでおなじみだったサービスの悪さを改善したこと。今も別に他社に比べて良いということではないものの、ネスレ日本とのコラボレーションで、飲料や菓子を配るなどしていたそうです。

 また、やはりワンマンだった西久保社長だったらやらなかったであろうというのが、新経営陣が従業員満足度の向上を目指していること。"顧客満足度も大事だが、それを支える従業員満足度を何より重視する姿勢はこれまでのスカイマークにはなかったものであろう"と、記事では指摘していました。

 なお、記事では、「堅実、それこそがスカイマークの順調なスタートを支えた最大の秘密」とまとめていました。それを考えると、今後再び拡大路線に向かう予定だというのは気になるところ。前述のような復活の理由となった利点が、失われるおそれがあります。


●スカイマークがついに自主再建を断念、民事再生法適用の申請へ

2015/1/28:ここから当初の投稿。スカイマークが自主再建を断念し、民事再生法適用を申請する方針という報道が2015年1月28日にありました。
スカイマーク、再生法申請へ 2015年 01月28日 19時48分 提供元:共同通信

 経営再建中の国内航空3位のスカイマークは28日、自主再建を断念し、東京地裁に民事再生法の適用を申請する方針を固めた。同日夜の臨時取締役会で決める。当面の運航は継続する方針。今後は支援企業を探し、経営の再建を目指す。

●スカイマーク破綻の理由がLCCというのは本当か?

 上記の記事では"「ドル箱」と呼ばれる羽田空港の発着枠を32枠持ち、全日本空輸や日本航空に対抗していた"が、"より安い格安航空会社(LCC)が事業を始めて競争が激化"した他、"急激な円安も響いて、財務内容が悪化し"たという話。

 ただ、別の分析もあります。以下はかなり上とは異なる話。エアバスの件に触れていなかったのは、あれ?と思ったんですよね。
スカイマークが民事再生法適用を申請へ 運航は継続:朝日新聞デジタル(2015年1月28日19時45分)

 格安航空会社(LCC)との競争激化に加え、収益改善のための値上げが利用者離れを招いた。出資を受けるためファンドと続けてきた交渉が暗礁に乗り上げ、資金繰りのめどがたたなくなった。

 航空機の購入をめぐり欧州のエアバスから違約金を請求されており、最悪の場合700億円規模の負債を抱える恐れがあった。

●航空機の大型化が問題という指摘も

 記事の文字量としては一番多かったのが、以下のNHKニュース。
スカイマーク民事再生法申請へ 運航は継続 NHKニュース 1月28日 19時18分

国内3位の航空会社スカイマークは、円安による燃料費の増加や格安航空会社との激しい競争などによって経営が急速に悪化し、今年度の最終的な損益が過去最大の136億円の赤字に陥る見通しとなっています。
こうした状況に、スカイマークは、必要な資金を得るため航空機の関連機材を売却したり、国内や海外のファンドに出資を求めていました。しかし、関係者によりますと、搭乗率の低下になかなか歯止めがかからず、ファンドとの交渉も難航して経営に行き詰まり、スカイマークは裁判所に民事再生法の適用を申請する方針を固め、28日の臨時取締役会で正式に決めることにしています。

 NHKでは重要そうな指摘も。"格安航空会社との競争で収益が悪化し、対抗措置として打ち出した航空機の大型化で、かえって搭乗率の低下を招きました"という話です。

 もともと私はエアバスの購入計画についても、非常にギャンブルだと書いていました。スカイマークの西久保慎一社長が堅実経営よりそういう方がが好みだったんだろうなと思いますが、賭けに出て負けた形です。


●スカイマークの大復活を予想していた記事が破綻の同日にリリース

 ところで、この記事と同日にはスカイマーク、「夏ダイヤ」に映る3本の曙光 | 東洋経済オンライン(平松 さわみ :週刊東洋経済編集部 記者 2015年01月28日)という記事が出ていました。

 "スカイマークが1月21日に発表した夏ダイヤからは、同社が収益改善に向けて動き出した姿が透けて見える"なんて書いていました。

 たまたま間が悪かっただけで、仕方ないっちゃ仕方ないんですが、タイトルが"「夏ダイヤ」に映る3本の曙光"なんて輝かしいものだったので、ちょっと恥ずかしいことになりました。


●スカイマークを潰したのも政治家や官僚?

 あと、スカイマーク関連の記事だと、政治家や官僚が邪魔したという指摘がちょくちょく出ています。
スカイマークの再建案に国交省が異常な横槍を入れた理由とは│NEWSポストセブン(2015.01.10 16:00)

 航空業界においては「第三極」に位置付けられる、スカイマークを巡る経営再建問題が、とんでもなく迷走している。(中略)

「もし仮に何の手も打たなければ、スカイマークは資金ショートを起こすことになりかねない」(大手航空会社幹部)

(中略)

「とりあえず売れる物はすべて売り払って現金化しているが、とうてい間に合わない。このまま行くと2015年早々にも、“Xデー”がやってくる」(スカイマーク幹部)

(中略)そうした絶体絶命のピンチに陥っていたスカイマークに手を差し伸べたのが、日本航空(JAL)だった。

 スカイマークはJALに対して、航空業界ではプラチナ枠と称される羽田空港の発着便を中心に共同運航(コードシェア)を持ちかけたのである。(中略)

 ところが国交省が、この両社の提携交渉にいきなり横槍を入れてきたのである。(中略)

 国交省のこうした“要請”は、まさに行政指導そのものだ。確かに日本の法律では、国交省が共同運航の可否を判断する権限(許認可権)を握っている。しかし共同運航するかしないかは、あくまで民間ベースのビジネスの話であり、そこに行政が首を突っ込むことは、異常と言えよう。事実、ここ近年、国交省がこの“権限”を行使したケースはゼロだ。

 それにしてもなぜ国交省は、そんな異常な対応をとったのであろうか。

「民主党政権下で経営再建を果たしたJALは、安倍官邸と自民党にとって、まさに憎悪の対象になっている。そうした意味でJALに絡む問題は、政治案件なのです」(自民党有力国会議員)

 ただ、今回の件については、直接政治家が動いたわけではないと言います。マスメディアで起きている過剰な自己検閲と同じで、自民党の顔色を気にして異常なことをしてしまったということみたいです。(2017/07/28:後に流行語となった「忖度」ですね)

 私はそもそも国(政治家、官僚)が介入するというのはなるべく避けて、市場の自由にやらせるべきだと思います。政治家が直接手を出していなかったとしても同じことですので、今回の件も国の介入による弊害の一例と数えて良いかもしれません。


【その他関連投稿】
  ■格安ではなくなったスカイマーク、超大型機で国際線進出の賭けへ
  ■スカイマークが転職のパイロットに訓練費要求 他社にはない対応
  ■スカイマークCA超ミニスカ制服、海外の反応「女性を商品と見なしている」
  ■スカイマークサービスコンセプト,西久保慎一社長の言い訳
  ■スカイマーク、ミニスカ制服で炎上商法 客室乗務員=保安要員の話はどこへ?
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