●新型コロナウイルスに効果…はほぼ全部デマ 吉村洋文知事のうがい薬など
2021/03/27:「新型コロナウイルスに効く」という謳い文句のものは、ほぼ100%デマだと考えた方が安全です。よりによって科学技術を所管する、自民党の高橋比奈子・文部科学副大臣がまいた「新型コロナウイルスに効く」というビラに関連して、厚労省医薬食品局担当者も「漢方薬で新型コロナ治療薬として承認を受けたものは存在しません。そのような内容を謳っているのであれば、”薬事法”に抵触する可能性があります」と否定していました。
<問題のビラは、高橋氏が今年9月、選挙区がある岩手県内の自民党員などに配布したもので、タイトルは〈COVID-19 新型コロナ 漢方薬で初期に治す〉。〈咳が出る〉〈寒気がする〉〈汗をかいている〉といった症状別に漢方薬の商品名が列挙され、パッケージ写真も掲載されている。ビラには〈協力:高橋ひなこ(衆議院議員)〉と記されており、発行元は食品と暮らしの安全基金というNPO法人だ>
(
“薬事法”違反の疑いも 高橋比奈子文科副大臣がコロナ未承認薬の推奨ビラ配布 | 文春オンライン 2020/11/11より)
日本維新の会副代表、大阪維新の会代表の吉村洋文・大阪府知事がしつこく主張していた「うがい薬:の効果はまだ研究があるのでマシでしたが、あれも結局ダメです。研究が一つ出て確定ではなく、多数の研究で確かめていかないといけないものであるため。うがい薬は多数の専門家から批判が出ていたようなものもありました。吉村洋文・大阪府知事はそれでもこだわっていましたけどね。
●免疫力を高めるサプリメントや感染予防になるという消毒薬
なにか良い例はないかと検索していると、こうした問題ある効果の主張について、
~『新型コロナウイルスに効く!』って書いてあるけれど…本当???~ | 八尾市で参考となる例が出ているのを発見。八尾市では、「根拠のある確かな情報をもとに広告や表示を冷静に判断する習慣を身につけることが大切です」としていました。
<事例1>体の免疫力を高めて新型コロナウイルスに対抗する!というインターネットの広告を見てサプリメントを注文した。商品が届き成分を確認したが、高価なのにありきたりのビタミン剤のようだ。
<事例2>ウイルスを徹底除菌!新型コロナウイルスの感染予防に!と表示してあった消毒薬を10リットル購入した。家族に病人がいるので効かなっかたら困る。本当に新型コロナウイルスに効くのだろうか。
●「納豆」「花崗岩」「漂白剤」などが予防に効果があるというデマ
関連しそうな
新型コロナの「デマ」は若者ほど信じやすい傾向に--Twitterでの拡散に注意 - CNET Japan(2020年06月27日)という記事も発見。総務省の「新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査」(2020年6月)によると、新型コロナウイルス感染症に関する17の間違った情報や誤解を招く情報について1つでも見たり聞いたりした人は全体の72%。なんと7割以上がデマやフェイクニュースを見聞きしていたそうです。
<17のデマやフェイクニュースには、たとえば「納豆を食べると新型コロナウイルス予防に効果がある」「花崗岩などの石はウイルスの分解に即効性がある」「漂白剤を飲むとコロナウイルス予防に効果がある」「日本政府が4月1日に緊急事態宣言を出し、2日にロックダウン」「武漢からの発熱症状がある旅客が、関西国際空港の検疫検査から走って逃げた」「新型コロナウイルスは、中国の研究所で作成された生物兵器である」「新型コロナウイルスについて、中国政府が『日本肺炎』という呼称を広めようとしている」などの聞いたことがあるデマが並ぶ>
1つでも「正しい情報だと思った・情報を信じた」は28.8%、1つでも「正しい情報だと思った・情報を信じた」あるいは「正しい情報かどうかわからなかった」は76.7%となっていました。多くの人がデマやフェイクニュースなどに惑わされ、正しい情報がわからなかった実態がよく分かる、と記事ではしていました。
●デマを信じるのは高齢者?若者? デマが多いのはマスコミ?Twitter?
中でも、若い世代ほどデマ・フェイクニュース情報を信じてしまった割合が高く、10代では36.2%、20代でも34.4%に達しているそうです。これは若者の方が信じる人が多い傾向があるというだけで、若者がみなデマを信じるという意味ではないですし、高齢者がみな騙されないという意味でもないことは注意が必要です。
マスコミはデマばかり…と批判する人がネットで多いですが、こちらの記事では、むしろネット情報でデマが拡散されていることを思わせる記事もありました。ここらへんはもっと深く分析する必要があるものの、若者の方が多く新型コロナウイルスに関するデマを拡散している傾向があることは真実のようです。
<10〜20代は大人世代と異なり、情報もスマホで収集。「LINE NEWS」「Twitter」「YouTube」「Instagram」の割合が高く、特にTwitterは10代の51.2%、20代の49.8%と、それぞれ約半数がよく見ていた。また新型コロナウイルスの情報を知る際に利用するメディア・サービスも、10代20代は「LINE NEWS」「Twitter」の割合が高く、特にTwitterは10代の31.6%、20代の29.3%と約3割が情報源としていた。
さらに、新型コロナウイルス感染症に関する間違った情報や誤解を招く情報を見聞きした場合に、共有・拡散したことがある人は35.5%。こちらも若い世代ほど共有・拡散した経験が高い傾向にあり、10代は45.2%、20代は41.1%と4割以上がデマを広めてしまっている>
もう少し読んでいたら、具体的な17の新型コロナウイルス感染症に関する間違った情報や誤解を招く情報を見かけたことがあるサービス・メディアは、「Twitter」が57.0%で約6割とトップになっており、続いて「ブログやまとめサイト」(36.5%)となっていたという情報もありました。マスコミがデマを流すことは珍しくないのですけど、それでもやはり既存マスコミの方がSNSユーザーよりはるかにマシなんでしょうね。
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