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起業家成功率 年齢が若い・学生・ワンマン社長が良いは嘘?にまとめ。
一方、学生起業を勧めている感じの記事がありました。アルバイト情報サイト「ジョブセンス」や転職クチコミサイト「転職会議」を運営するリブセンスの村上太一社長の記事です。村上社長は現在28歳で、武永修一社長同様にやはり若い社長です。
中身を読んでみると、以下のあたりが該当部ですね。非常に短かったです。
固定費が低い学生のうちに起業すべきです:日経ビジネスオンライン(古市 憲寿 2013年12月10日)
古市:創業時代は給料もなかったということですが、それは学生だからこそ出来たスタイルでもありますよね。
村上:そうですね。学生だからサークル的で好きでやっている感じもありますし、リスクは意外と少ない。私は学生起業、お勧めしますよ。
古市:確かに大人になっていきなり起業、となると難しい条件が出てきますよね。給料がなくて、先も見えなくて、なんて。
村上:そうなんですよ。ご家族とかいらっしゃったら、なかなか難しい部分があると思います。
古市:そう考えると、若いうちに起業するなら大学時代に、というのは選択肢のひとつとして確かにアリですね。
私は村上太一社長に好意的な話を書いてきましたが、タイトルを見て学生起業を勧めるのはどうかな?とちょっと思いながら読み始めました。ただ、内容は以上のようなあっさりとしたものでした。
また、学生時点でさっくり失敗したなら、そこからサラリーマンを目指すことも可能です。それならアリかな?とも思います。
ただ、村上社長ではもっと起業を勧めていそうなタイトルの記事もありました。こちらも読んでみました。なお、インタビュー形式ですけど、ですます調を改めるなど発言はかなり改変している感じです。
仕事って何 「会社頼みこそリスク」 (村上太一リブセンス社長) :日本経済新聞 2014/4/19 7:00[日経産業新聞2014年4月3日付](相模真記)
――安定を求めて大手企業を目指す若い人が増えています。同じ世代としてどう思いますか。
「日本人は空気を読むというか、良くも悪くも右に倣えとの傾向がある。周りが大手なら自分もそうしようと。私は究極の安定志向で、会社に頼るほうが不安だ。40年間くらい働くとして、その間に企業がどうなるかわからない。自分自身にスキルを付けていくことの方が、安定につながるのではないか」
ああ、これはそもそも起業を勧めているわけではないですね。勧めているのは、「自分自身にスキルを付けていくこと」です。
では、このスキルとは何か?と言うと、語学力などの資格を意味しているわけではないようです。
「確実に仕事をこなしていくスキルが何より重要だ。入社して1カ月、1年でどんな環境にいるかは今後の人生を左右する。意識の高い人たちの間に身を置くのは大切だ。ネットの世界でいうと、ベンチャー支援のネットエイジ(現ユナイテッド)から支援を仰いだミクシィ創業者の笠原健治氏やグリーの田中良和社長らがいる。彼らは株式上場だってできるんじゃないかと自然に思える環境にいたことが大きいのではないか」
「社会人になって学んだのは、不合理なことがあったら徹底的に考えることだ。自分の考えが全て正しいと思っていると成長しにくいし、振り返って考えると間違っていることも多い。それでも納得いかなければ意見をすればよい。社会人は良いことも悪いことも記録が残り続ける」
関係ない話ですが、私は
グリー田中良和社長とリブセンス村上太一社長の共通点などでたびたび似ているという話を書いていました。すると、村上社長の口からグリーの田中良和社長の話が出てきたので、おっ!と思いました。
起業についての話に戻します。上記の内容を見てわかるように、村上社長の話は学生が新入社員として会社に入ったことを前提としたものです。やはり起業を勧めているわけではなさそうです。
また、話の中に出ていたミクシィの笠原健治さんの経歴を見ると村上社長と同じ学生起業のようですが、もう1人のグリーの田中良和社長はソネットと楽天に勤めていてサラリーマン経験が先にあります。
村上社長は学生起業をオススメするとは言っているものの、そこまで強いものじゃなさそうですね。
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