2015/2/5:
●政府のブラックバイト注意喚起のキャラデザ公募がタダ働き
●公募は無償で当然?意外なことにネットではかなりの擁護
●秋元康氏のクリエイター無報酬発言は擁護されなかったのに…
●政府のブラックバイト注意喚起のキャラデザ公募がタダ働き
2015/2/5:厚生労働省が「アルバイトの労働条件を確かめよう!」というキャラクターデザインを募集しているそうですが、これが「一切の権利は厚労省に、賞金なし、記念品贈呈」という条件だったとのこと。
ねっと部:厚労省「アルバイトの労働条件を確かめよう!」キャラデザ募集、条件は「賞金なし、記念品」に絵師びっくり - ITmedia ニュース 2015年02月03日 17時12分 更新
アルバイトであっても労働基準法や労働者災害補償保険法などの法令が適用されるが、学生がこれを知らずに「ブラックバイト」などトラブルに巻き込まれるケースが相次いでいる中、キャラクターを使って啓発していくのが狙いのようだ。(中略)
要項によると、応募はデジタル(メール)でもアナログ(郵送)でもOKだが、アナログの場合、採用されたら電子媒体で提出する必要がある。「キャラクターデザインの作成と応募に係る費用は、応募者の負担」であり、「選定された作品の著作権など一切の権利は、厚生労働省に帰属」し、「採用された方には、記念品を贈呈します。なお、賞金はありません」とのこと。
(中略)二束三文に近い原稿料でソーシャルゲームのイラストを依頼されるケースが話題(悪い意味で)になる界隈でもあり、「条件はよく確認しようと改めて思った。ためになった」といった声が上がっていた。
●公募は無償で当然?意外なことにネットではかなりの擁護
賞金なしの公募が全部ダメということではありません。そういったものはあります。ただ、これは内容が内容だけに素直にひどいと思いました。ところが、ネットの反応を見ると、かなり政府擁護の声が多くて驚きました。
さっきも書いたように確かに賞金なしというものはよくあります。無報酬とはいえ、選ばれたということで満足感を得られるといった非金銭的な報酬ですとか、受賞実績による今後のデザインでの仕事が有利になるですとか、そういったメリットも考えられます。
とはいえ、啓蒙しようとしている内容からすれば批判されるのも無理がないでしょう。批判している側をけなすコメントが多かったのには奇妙に感じました。
中には「公募とはそういうものだ」とおっしゃっている方もいましたが、これはさすがに完全な間違いでしょう。公募の定義に無償というものはありません。内容がかなり異なるんですけど、新国立競技場設計も公募でした。あれが無償ってことはありえませんよね。賞金は2000万円でした。
●秋元康氏のクリエイター無報酬発言は擁護されなかったのに…
この無報酬の問題はいろいろとありますね。亡くなったやなせたかしさんが自治体のキャラクターを無償で作っていたというのが過去に話題になったことがあります。
また、政府が開いたクールジャパン推進会議で、民間議員として参加したAKB48プロデューサー・秋元康さんの発言が批判されたこともありました。時事通信の報道(既にリンク切れ)で、ポスターやキャッチコピーづくりにクリエイターが無報酬で参加することを秋元さんが提案したという内容が発端です。このときには、多くの戸惑いや批判の声がTwitterなどにあふれたといいます。
記事では、そもそも、“日本の文化やクリエイティブを大切にして大きくしていこう”というのがクールジャパンの趣旨であるにも関わらず、クールジャパンのエンジンたるクリエイターには金銭的な対価を払わないという提案に矛盾を感じているネットユーザーが多かったとしていました。
(
クリエイターは無報酬で協力? 金銭的にクールジャパンな秋元康さんの発言にネット冷ややか - ねとらぼ 2013年04月04日 14時21分 更新より)
ブラックバイトへの注意喚起であるという内容の特殊性を除くと、今回の件に一番近いのは昔大阪であった問題でしょうか? これも検索しようと思っていたら、同じ記事内で話がありました。以下のように書いています。
<ネットではこれまでも、クリエイターの低収入や権利軽視の問題が何度も取りざたされ、最近では大阪市天王寺区役所が無報酬で広報デザイナーを募集したことが批判を受けました>
秋元康さんや大阪市の件では一方的に叩かれており、擁護の声は少なかったと思います。相手を見て叩くか叩かないか決めているのかな?と、ちょっと不思議になる反応の違いでした。
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