<過剰包装嫌いも 商品包装にこだわるのは無駄?素敵な箱の効果は…>や<エコ重視・再利用可能など様々な形で顧客満足度を高める>など、箱や包装に関わる話をやっています。
2022/02/27追記:
●売上・利益が上昇したお店の「高級感ある化粧箱とロゴ入り紙袋」
2022/04/01追記:
●箱から商品を取り出すとアート作品になる…秀逸なアイデア商品 【NEW】
●過剰包装嫌いも 商品包装にこだわるのは無駄?素敵な箱の効果は…
2010/10/2:私はどちらかと言うと実用性重視な人間です。ただ、キレイな柄の箱を捨てるのがもったいなくて、ついつい取っておくといった気持ちはわかります。お菓子の場合元々素っ気無い箱は少ないですが、実際、取っておいている…ということはあります。今日はそういう箱の話を
「届いた瞬間からシアワセ」、売り上げを伸ばす魔法の箱 藤野 香織、榊 理恵、中津川 あや 2009年12月4日 日経ビジネスオンラインから。
記事では、<かつてはデパートからの包装紙がステータス、っていう風潮もあった>が、<不況のせいで、最近は包装とかの外側にこだわらなくなったって。で、その中身も、より実用的な洗剤や油なんかが好まれる>とされていました。しかし、冒頭の例のようにキレイな箱で悪いはずもありません。<デザインが素敵な箱なら『見せる収納』にも使える。で、目につくから、またあそこで買おう>といった効果もあるようです。
一方、通販の箱などの包装に難がある場合、例えば過剰包装といったものですと、買い物のために外へ出る手間を省いたと思ったのに、違う手間が発生するなど、消費者の満足度は大きく下がってしまうとされていました。過剰包装は結局、マイナスになるみたいですね。
成功例として出ていたのは、女性向け通販大手「フェリシモ」。フェリシモの場合は、鮮やかな色のグラデーションで、箱の中身は分かっているはずなのに、開くのも楽しみに。利用者にも、「届いた瞬間からシアワセ」「新しいデザインの箱が出た!」と好評なようです。
●エコ重視・再利用可能など様々な形で顧客満足度を高める
また、『日本流通産業新聞』が2009年10月1日、8日合併号で発表した「第2回無店舗販売企業当期純利益ランキングベスト50」で、堂々の第1位となったベネッセコーポレーションでは、「進研ゼミ」の教材の箱を学年に合わせて変えるというやり方を。
例えば、小学1年生向け教材「チャレンジ1ねんせい」の4月号が届く箱は、教材にも出てくるキャラクターがフルカラーで賑々しく印刷。一方、2009年4月の「中二講座」の教材の箱は、通常の段ボール箱に青1色の印刷で「やれば、上がる。」と書いています。大手通販会社のフルフィルメント業務(商品の注文から発送までの業務)担当者は、次のように話しています。
「届く相手がどういった人か、そして商品は消耗品なのか、こだわりの嗜好品なのか、プレゼントなのか。それによって、送る際のパッケージは変わって当然です」
「破損を防ぐ梱包、ということは当然です。が、ムダを嫌うお客様もいらっしゃいます。しかし、プレゼントや、自分なりに奮発したつもりの商品ががっかりするようなパッケージで届いたら、その通販会社でリピート購入する可能性はぐんと減るのではないでしょうか。頼んだ物が家に届いて、何を感じて欲しいか。箱が届いた時や開いた瞬間に笑顔になっていただくところまでが、通販の役割だと感じています」
ところどころでそういった話が出ていたように、エコ重視でごみゼロでの配送や、再利用可能な配送袋・箱という試みというのもまたこれはこれで、顧客満足度を高める一つの形みたいですね。
記事の最後では、顧客との「実体」の最初の接点である、お届けの「箱」の印象こそ、顧客との今後の関係を左右する可能性があるとしていました。ただし、<「箱」は一例に過ぎません>とも指摘して、以下のように書いています。一見どうでも良いと思われるようなところに、思わぬ価値が潜んでいるということがあるのかもしれませんね。
<通常、企業からの情報発信として意識するカタログ、ダイレクトメールやメールマガジン以外の何か、例えば梱包材や配送方法など有形無形のものすべてが顧客に望ましい印象を与えているか、検証してみてはいかがでしょうか>
●売上・利益が上昇したお店の「高級感ある化粧箱とロゴ入り紙袋」
2022/02/27追記:以前別のところで、ネット通販をやめて逆に売上・利益が増加したガトーショコラ専門店「ケンズカフェ東京」の話を書きました。ネット通販をやめているため、ダンボールでは届きません。一見このページの話と関係ないように思えるのですが、「箱の価値」を考えさせる話が出ていたんですよ。
「ケンズカフェ東京」の人は、「通販をやっているものとやっていないものでは、ありがたみが違います。これは思った以上の効果でした」とおっしゃっていました。ネット通販はダンボールに入って届くものの、リアル店舗なら高級感ある化粧箱とロゴ入り紙袋に入った商品を直接手渡せるため、ありがたみがあるということでした。
ということで、通販ではないものの、手に取るものの外観で顧客満足度が変わってくるため意外に重要…という、もともと書いていた話を思い出す内容。また、そもそもこの手渡しの例でも「高級感ある化粧箱とロゴ入り紙袋」といった外観がポイントになっています。もともと書いていた話と似た方向性の話だと考えられるでしょう。
●箱から商品を取り出すとアート作品になる…秀逸なアイデア商品
2022/04/01追記:今回は箱そのものがアート作品になっている…というアイデア商品の話を追記します。どうも中国の月餅が入っていた箱みたいですね。月餅は旧暦の 8月15日の中秋節に伝統的に食べてられている、月に見立てて丸く平たい形をしお菓子で、今回の作品も伝統的なテイストです。
動画を見た方が断然わかりやすいのですが、こうした動画は削除されることも多いで、文章でも説明しておきます。縦長の大きな箱の中に、小箱が6つ並んで配置。たぶんこの小箱の中に本来の目的の商品である月餅が入っているのでしょう。この小箱を取り外して外に出した時点で、普通なら大きな箱は不要となります。
ただ、この商品の場合、小箱を除いた残りがアート作品に。一番外側の空を眺めている親子の兎が書かれた薄い板を取り外すして丸窓から中を除くと、縦に長い箱の中に奥行きのある立体的な風景が登場。岩や山、雲、そして、メインであろう月ももちろんあります。素直に感心する商品ですね。
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