●暗いところで読書は視力が悪くなる原因ではない その理由とは?
2015/2/6:初めて聞いたときはすっごい衝撃的だった「暗いところで読書は視力が悪くなる原因ではない」という話。迷信だったんですね。ただ、その理由についてはずっと知りませんでした。違うらしいと聞いただけだったためです。
今回読んだ
暗い中でも読書はOK?薄明かりのもとでの読書で目が悪くならない理由(2014.09.25 nanapi 著:nanapiユーザー・Ch1nnen 編集:nanapi編集部)では、その理由についての言及されていました。ズバリ「回復可能なダメージしか与えないから」という理由だそうです。
この話すると嫌がりそうな方が出そうですけど、なぜ多少の放射線を浴びたとしても「ただちに健康に影響はない」と言えるか…と同じ話か!とパッと見て思いました。記事によれば、暗い部屋で読書をすると目が疲れるという部分は間違いではないようです。これは経験的にも明らかですものね。
<本来、暗い中にいる時、人の目は少しでもたくさんの光を取り入れようとするために瞳孔が開くようにできています。しかし、読書のように近くのものを見る時は、眼は瞳孔を縮めようとする働きをします。このように、本来の動きとは真逆の役割を瞳孔に求めるため、暗いところで読書を行うと眼が緊張してしまうのです>
とは言っても、暗いところで読書することによるダメージというのは、ごく僅かのようです。そのため、"視力低下や深刻な問題につながることはありません"という結論になります。
●でも本当なの?出典がない上に専門家の話ですらないんですけど…
でも、大丈夫?と心配になったので、
近視 - Wikipedia(2014年11月4日 (火) 21:11)も見てみることに。上の記事は専門家の話や、出典もないんですよね。違っていたら面倒なことになるのですけど、とりあえず、ざっと見てみましょう。Wikipediaを見た感じ、今回の話は以下の「偽近視」に該当しそうです。
<偽近視>
<眼の疲労により一時的に近視のような状態になること。仮性近視、調節緊張性近視とも呼ばれる。近視に含めない考えで単に調節緊張と呼ぶ者もいる。
テレビやパソコン等で目を酷使した後は強くなり、目を休めたり遠くを見ると弱くなる。点眼薬を使って調節を麻痺させないかぎり完全に無くなることはない。視力に問題が無い者を含めて万人が持っているものである。(中略)
名前の通り「偽」の近視であり、前述の真の近視とは別物である。偽近視を放置したからといって真の近視に移行することはないし、逆に目を休ませても治るのは偽近視だけであり真の近視が治ることはない。「**で近視が治った!」「近視が回復する本」などと喧伝され“治る”とされるのはこの近視。 偽近視と本物の近視を併発している場合は、目を休ませることにより偽近視の分だけが回復する>
最後の近視が治ることはない…という話は、nanapiと矛盾がありそうなためにまた問題になってくるのですけど、ここでは放置。後半でやります。とりあえず、偽近視こと「テレビやパソコンによる目の酷使による疲れ」が、前半の「暗いところで読書を行うと眼が緊張」に当たるものと思われます。「調節緊張性近視」「調節緊張」という言い方も、イメージに近いですしね。
そして、それらが回復するものである…という結論も同じでした。一致しましたので、さほど問題ないかなと思います。ただ、実を言うと、Wikipediaもこの部分に出典がないんですよね。出典があるからと言って必ず正しいと決まるわけではないんですけど、ないってのはかなり不安です。これだとどちらもあまり信頼性に大差ありません。これは残念です。
しかし、それより問題なのは「偽近視」ではない「真の近視」が回復するかどうかという話。実はこの部分はWikipediaと、最初の記事のまだ紹介していない部分が食い違っているように読めるのです。出典がない同士で結局どっちが正しいのか判断つかないことになるわけですけど、以下、後半でこちらの話をやります。
●一時的な視力低下・偽近視は回復する…問題はそれ以外のケース
2015/2/7:前回書いた
暗いところで読書は視力が悪くなる原因ではない その理由とは?では、
暗い中でも読書はOK?薄明かりのもとでの読書で目が悪くならない理由(2014.09.25 nanapi 著:nanapiユーザー・Ch1nnen 編集:nanapi編集部)と
近視 - Wikipedia(2014年11月4日 (火) 21:11)の話をやっています。
これらを読んだ漢字では、どうやらnanapiもWikipediaも、一時的な視力低下(Wikipediaでいう「偽近視」)は回復可能という点で一致しているようです。ただ、問題なのは、一時的な視力低下ではない近視、Wikipediaが「真の近視」と呼んでいたものに対する判断です。ここは分かれいているんですね。
まず、nanapiでは、"眼が悪くなる(近視が進行する)理由は、「遺伝的要因」と「環境的要因」の2つ"だとしていました。ただし、このうち「遺伝的要因」というのは、"よほど強いものでない限りそこまで影響は無い"と断言つまり、近視が進む原因は、ほぼただ一点「環境的要因」ということになります。nanapiの主張によれば…ですけどね。
この「環境的要因」というのは、"勉強、読書、テレビ、パソコン、スマホなど"を長時間続けることを指しています。結局、前回やった読書もダメなんじゃん!と思ってしまいます。ただ、これは、読書そのものやパソコンそのものが悪いというわけではありません。勉強も目に悪いって言ってくれれサボる理由にできそうなんですが、そうではないようです。
何が悪いのか?と言うと、長時間近くでものを見続けるということみたいですね。"眼のレンズ調整機能を担っている筋肉が固まってしまい、近視が進んでしまう"ためです。「緑を見ると良い」というのも迷信なのですけど、「遠くを見る(筋肉を動かす)」ことがプラスに働くために、効果があることは本当だという主張でした。
●普通の筋トレと同じ!視力も目の筋肉を鍛えればやがて回復する?
しかし、これ、Wikipediaを読む前の時点で、本当の話ですかね?と疑いました。私はネットでやっている素人専門家の視力回復アドバイスを読んだことがあるんですが、実は同じように遠くを見て、遠いところを見るときの目の筋肉を鍛えましょう!と勧めていたんですよ。
nanapiの説が正しければ、素人専門家さんの説は、完全に正しかったということになります。それでめでたしめでたし…なんですが、大丈夫かいな?とちょっと不安になります。ちなみに私は半信半疑ながらも回復したらいいな!と、一応それを意識していた時期もありました。ただ、回復した実感は湧きませんでした。
また、nanapi説だ正しかったとしても、今回の話における目が悪いは、飽くまで近視に限った話です。それ以外のものの場合、また違う話になることが考えられますので、ご注意ください。で、問題はWikipediaの方です。前回も引用した部分ですが、そもそもWikipediaでは「真の近視」は治らないとしていたんですよ。
<偽近視>
<名前の通り「偽」の近視であり、前述の真の近視とは別物である。偽近視を放置したからといって真の近視に移行することはないし、逆に目を休ませても治るのは偽近視だけであり真の近視が治ることはない。「**で近視が治った!」「近視が回復する本」などと喧伝され“治る”とされるのはこの近視。 偽近視と本物の近視を併発している場合は、目を休ませることにより偽近視の分だけが回復する>
●目が良くなることはある?ない?視力回復術に医学的根拠なしと批判
また、以下の「トレーニング」という項目の説明部分でも、結果的には、nanapiをガツンと批判する形になっていました。ただ、前回も書いたように、どちらにも出典がないんですよね。出典があればもう少し信頼性を検討できるのですが、判断材料が少なすぎて困ります。
<眼球運動による視力回復トレーニングにより毛様体の筋力を回復させる。しかし、
民間療法であり医学的根拠は十分でない。筋力低下が原因で見たいものにピントを合わせるのに時間がかかったり、動くものを目で追えなくなる等、老眼の症状には筋力回復による視力の向上が見込めるが、眼球の変形により焦点距離が変化した結果の近視が治る事は無い。立体視による視力改善を謳う本等も同様である。
近視の予防には定期的に空など無限遠に有るものを見るなどして、長時間の読書などで近くに焦点を合わせるため近視にする方向にかかっている力を抜いてリラックスすることが重要である。一度変形した眼球を戻す方法は今のところ存在していない>
それから、同じ作者が書いていないWikipediaにありがちなことですが、以下の部分など、ところどころnanapiと親和性がありそうな話も載っています。こちらはもろに「要出典」と書かれており、根拠が怪しいところ。投げっぱなしで申し訳ないんですが、もうちょっといろいろと読んでみないとよくわからないですね。
<現代では目を酷使する機会が多いため20代後半を過ぎても進む事が多いとも言われるが[誰?]、目の酷使と近視の進行を結びつける科学的根拠はない。 とはいっても、世界的に見てもテレビやパソコンの普及に伴って、近視が増加しているのは紛れもない事実であり、科学的根拠がないとする主張は、眼鏡業界および眼科医の宣伝、誘導とも受け取れる。[要出典]>
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