2015/2/14:
グリーングリーンの歌詞が怖い 小学校では後半を隠すほど
英詞とは別物の日本語版の意味 父の死因には諸説ある
英語版はヒッピー観全開で日本の歌詞とは別物すぎる
英語版の歌は笑えるほど明るくてビビる
●グリーングリーンの歌詞が怖い 小学校では後半を隠すほど
2015/2/14:グリーングリーンは、"父と子の対話と別れを描いた作品として知られており、学校での教材にも使用され"ています。
(
グリーングリーン - Wikipedia(最終更新 2014年10月6日 (月) 22:19)より)
▶ グリーングリーン - YouTube
ただ、寂しい曲で私は怖いと当時思っていました。Wikipediaでは、"通常、小学生の唱歌としては3番までの比較的明るい(軽い)歌詞内容の部分までしか紹介されない"ともあったので、「あっ、あれより酷くなるの?」と恐ろしくなったのですが、どうも私が知っているので全部みたいですね。上の動画も7番まで歌いきっています。
●英詞とは別物の日本語版の意味 父の死因には諸説ある
グリーングリーンはもともと英語の歌です。そして、日本語版は、アメリカ合衆国のフォークグループ、ニュー・クリスティ・ミンストレルズが1963年に歌った英語の歌の訳とは異なるようです。
"日本語版の詞は片岡輝が担当し7番まで存在するが、これは原詞の翻訳ではなく独自に作詞したものである。原詞ではパパは一切登場"せず、「ママ」のみだというのです。このために、日本語版は別物になっているとして、批判があるようです。
Wikipediaでは、"歌詞中にある、“二度とかえって来ない遠い旅路”に出かけた「パパ」の身上に何が起こったかに関しては下記の通り様々な解釈が存在するが、作詞した片岡輝自身は読み手がどう解釈するかは自由であるとの発言をして"いるとしていました。
・反戦歌(作詞時期は世界的にベトナム戦争への反戦ブームであり、片岡も戦争経験者であり反戦支持だった)。
・なんらかの理由(病気や老衰など)で死亡。
・原詞の再解釈(南北戦争に徴兵された)。
・(黒人に対する)人種差別により無実の罪で処刑された。
・パパとママが離婚しパパが出ていった。
私は大人になってからは反戦歌なのだと理解していました。ただし、"遅かれ早かれどうにもならない「死」が不可避であるという現実にめげず精一杯生きて行こうという応援歌であるとの解釈が一般的"だそうです。
その解釈に基づくのか、"NHK「みんなのうた」の版(編曲:小森昭宏)では歌詞番号が進むにつれ半音ずつ高く転調(移調)してゆき、歌詞内容と裏腹に前向きな雰囲気をかもし出す"ともありました。
●英語版はヒッピー観全開で日本の歌詞とは別物すぎる
一方、本来の英語詞はどのような意味だったのでしょう?
グリーングリーン 歌詞の解説・日本語訳 green greenでは、英詞の記載と和訳が載っています。かなり日本語版とのイメージが異なります。
歌詞の内容を非常に大雑把にまとめると、「俺は生まれながらの放浪者。緑あふれる希望の地を目指すんだ」という内容でしょうか? 確かに別物ですね。
ただ、同じサイトの次のページ
グリーングリーンがリリースされた当時のアメリカの歴史・時代背景とは?の解説によると、日本語版の解釈のあったベトナム戦争や反戦とも縁があるのです!
ベトナム戦争でアメリカは泥沼にハマって、大量の死者を出します。その中から生まれた反戦運動などが、ヒッピー文化を生み出しました。伝統・制度などの既成の価値観に縛られた社会生活を否定することを信条とし、自然への回帰を提唱する、いわゆる「ヒッピー」と呼ばれる人々が爆発的に世に広まっていったのです。
実を言うと、私も英語版の歌詞を見てヒッピー臭いなと思ったので、その感覚は間違っていなかったようです。英語版のグリーングリーンは"当時のヒッピー文化が目指していたところの「自然回帰」、「既存の社会への反発」、「既存の社会からの脱却」等の社会的メッセージが強く歌い込まれているように感じる"と解説されていました。
あと、よく見直すと先のWikipediaでは日本語版について、"原詞の再解釈(南北戦争に徴兵された)"と書かれていました。でも、英語版には南北戦争の徴兵を思わせる歌詞はありません。これは謎ですね。
●英語版の歌は笑えるほど明るくてビビる
これで、終わろうと思ったものの、もうちょっと検索。英語版の動画出てきました。明るっ! 明るすぎて吹きました。
リンク切れ(2018/07/19)
The New Christy Minstrels ~ Green Green (1963) (2018/07/19に別の動画)
この動画を知った
Green Green - 歌詞&和訳(洋楽歌詞を和訳じゃ。すてぃまろ楼 2010-04-24)では、さっきよりもう少し多く訳があります。
ただ、内容的には1つ目でほぼ網羅されていました。やはり南北戦争で徴兵って話には到底見えません。
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