百田尚樹『殉愛』の真実
内容紹介
ミリオンセラー作家・百田尚樹の「殉愛ノンフィクション」、
その疑惑とウソを徹底解明! 後妻・さくらは天使だったのか?
2014年1月3日、“関西の視聴率王"やしきたかじん(享年64)が、2年にわたる闘病生活(食道ガン)の末にこの世を去った。それから約10カ月後の14年11月7日――全国のたかじんファンが眉 間にシワを寄せるような1冊の本が世に出た。
たかじんとその三番目の妻・さくらの闘病生活を描いた『殉愛』(幻冬舎刊)だ。
著者は、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのミリオンセラー作家・百田尚樹。「かつてない純愛ノンフィクション」とうたわれた同書は、発売当日に「中居正広の金曜日のスマたちへ」(TBS系列)で2時間にわたる特番が組まれ、勢いに乗って32万部(編集部調べ)に達するベストセラーとなった。
この『殉愛』に疑惑の眼差しが向けられている。
“ノンフィクション"と大見得を切ったものの、事実からかけ離れた“創作"“嘘"が盛り込まれているからだ。1カ所や2カ所ではない。全編にわたって事実誤認が見られる、出版史上まれに見る“事故本"とさえいっていい。
この物語――“ヒロイン"さくらを天使のごとき「聖人」に磨き上げるための物語――には、さくらを辛い目に遭わせる“悪役"が欠かせなかった。百田尚樹は、その“悪役"を、こともあろうにたかじんの実子である長女や親族、前妻、そしてたかじんの「ガン撲滅チーム」のメンバーとして2年にわたる闘病生活を支えたマネージャーのK氏、音楽プロデューサーのU氏に担わせたのだ。直接の取材がいっさいないままに――。
本書は、およそ“ノンフィクション"とは呼べない『殉愛』を、あたかも“ノンフィクション"であるかのように書き、偽装し、販売し、そのいかがわしさに気づいている読者が大量に存在するのに、本格的な追及の動きがないことに苛いら立ったプロフェッショナルによって執筆・編集されている。
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恐ろしい人間模様
投稿者 はるのすけ 投稿日 2015/2/22
(略)ありもしないデタラメを書いて歌手やしきたかじんを貶め、親族や世話になった人たちを攻撃した「殉愛」に比べるとこの本はたかじんへの愛がある。もう亡くなってしまったたかじんの母や兄の無念は残るものの、真実を明らかにすることで多少は無念も晴れるのではないだろうか。それにしても、百田尚樹とたかじんの妻さくらはこれほどまでに周りの人を傷つけてまで得たかったものとは何なのだろうか。(略)
ファクトの積み重ねで関西の暗部を暴露した一冊
投稿者 林一 投稿日 2015/2/22
(略)大変興味深いのが在阪テレビ局上層部の動きが事細かく暴露されている点だ。
「偲ぶ会」を仕切る讀賣テレビ・山西敏之執行役員、関西テレビ・菅沼満'寛制作局長、テレビ大阪・田中威至制作局長の3幹部が、
14年2月21日午後6時、関西テレビの会議室に遺族3人を呼び出し、親族の出席を一度は拒絶していた事実が、たかじん氏実弟の取材証言から明らかになった。
また、テレビ大阪・田中局長が「偲ぶ会」において、親族へ「さくら未亡人が呼んでいるから挨拶に来て下さい」と伝えに来た事実など、
ファクトをひとつひとつ積み上げて、彼ら3人が何を考え誰の為に動いているのかをこの本は描いている。
「やしきたかじん」という利権に関西の多くの関係者が手を染めてきた暗部を知るだけでも視聴者としては有益であり、
ノンフィクションとはかくあるべき、と教えてくれる一冊である。
たかじんを愛し続けてきた関西のファンにこそ、ぜひ勧めたい。
なかでも注目したいのは、『殉愛』のなかで百田氏によって徹底的に悪者扱いを受けなから、これまで沈黙を守っていたたかじんの元マネージャー・K氏や前妻の反論が掲載されていることだろう。(中略)
まず、たかじんとさくら夫人が出会った経緯からして、『殉愛』の記述とK氏の話は大きく食い違う。『殉愛』では、さくら夫人がフェイスブックに犬の写真を載せていたところ、“家鋪隆仁”という見知らぬ男性から「可愛い犬ですね」というコメントが届き、やりとりをするなかでオフ会に参加しないかと誘われた──という流れになっている。ところが、K氏はふたりの出会いをこう語っていた。
「彼女(さくら氏)とは、フェイスブックで知り合って、彼女の方から、猛アタックがあったと師匠(たかじん)に聞きました。師匠が(フェイスブックで)顔写真を載せない人は承認しませんとメールを送ったら、載せたものがきた。むかし好きやった女性に似ていたので、付き合いを始めたということを教えてくれたことがあります」
『殉愛』では、たかじんの骨上げの前に智子氏がさくら夫人に対し「見たことある? 人体模型みたいで、結構グロいよ」と耳打ちする場面が描かれているが、これを智子氏は「これまでの人生で、「グロい」という言葉を使ったことがないんです。これ、若者の言葉ですよね」と反論している。
Amazonには「これがほんまのノンフィクションやで」と派手に謳っているが、私の本を「当事者に取材せずに書いた」と非難した人たちが、同じように当事者に取材しないで、事実の検証もしないで書いている。
「お前がやったようにしてやったんだ」と言うつもりかな。当事者でもないのに。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2015, 2月 21
「当事者に取材せずに書いた」のと「取材を要請したけど断られた」のではまったく意味が違います。
宝島社取材班の取材を断った方々に今後はぜひ取材を受けるようにと、百田さんからも仰ってください。
百田さんが取材しなかった面々には、申出があれば全員取材を受けるよう私が説得しますので。
— 及川眠子 (@oikawaneko) 2015, 2月 21
犯罪を犯していない一女性の過去を穿り返したことを「狂った正義」と仰る。しかし、会ってもいない娘さんに対して銭ゲバと罵ったり、K氏を一方的に犯罪者扱いしたり。それは「狂っていない正義」なんでしょうか。呆れます。
— 及川眠子 (@oikawaneko) 2015, 2月 21
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