2023/10/23追記:
●歯生え薬でノーベル賞?高橋克・元京大准教授・菅井学教授ら 【NEW】
●薬を投与して歯を生やす…「歯生え薬」を日本のチームが開発中
2023/06/25:
世界初の「歯生え薬」治験へ 乳歯、永久歯に次ぐ“第3の歯”とは | 毎日新聞(毎日新聞 2023/6/4 16:00)という記事が出ていました。こういった試みは結構実現しないことも多い…と書いてから本文読んでみると、すでに動物実験では成功。動物実験と人間とは違うということもあるものの、思ったより実現性が高そうです。
<世界初の「歯生え薬」の実用化に向けた研究が、日本のチームによって進められている。先天的に永久歯の数が少ない人に対し、薬を投与して歯を生やすことを目指した治験を2024年7月から始め、30年の実用化を目標とする。動物実験の段階だが、この薬を使って乳歯、永久歯に次ぐ「第3の歯」を生やすことにも成功した。歯生え薬は、歯の再生という新たな歯科治療を切り開くのか。>
研究を主導するのは、大阪市北区にある北野病院の高橋克・歯科口腔(こうくう)外科主任部長。研究を始めた1990年代であり、30年もやっているみたいですね。91年に京都大大学院に入って「分子生物学」を学び、大学院修了後は、米国に留学。帰国後してまた京都大で研究したそうです。
●歯生え薬でノーベル賞?高橋克・元京大准教授・菅井学教授ら
2023/10/23追記:上記は別のところで書いていた話の転載。「歯生え薬」が気になったので、独立させてみることにしました。で、他の話はないかと検索したところ出てきたのが、2021年2月13日の
世界初、歯再生治療薬へ中和抗体開発 福井大学と京都大学などの研究チーム | 医療 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINEという記事。この時点では「歯生え薬」と言われていません。
<福井大学と京都大学などの研究チームは2月12日、世界初となる歯の再生治療薬につながる中和抗体の開発に成功したと発表した。中和抗体によって歯の発生を抑制しているタンパク質が無効化され、口内に余分にある歯の原基を成長させる効果をマウスなどの実験で確認した。先天性無歯症の治療に加え、虫歯などで永久歯が失われても後継となる歯を形成できる治療法の確立を目指す>
福井新聞では研究チームのメンバーについて、「福井大医学部の菅井学教授(分子遺伝学)や高橋克・元京都大大学院准教授(分子生物学)ら」と紹介しています。「USAGI(うさぎ)」と誤読したのですけど、「USAG―1」というタンパク質に注目して研究してきたそうです。
<研究チームが着目したのは、歯の発生を抑制しているタンパク質「USAG―1」。マウスの実験で「USAG-1」を遺伝的に除去すると、先天性の過剰歯になることを発見。口内には歯の基になる細胞である原基があり、これらが活性化したことが分かった。
研究チームは、「USAG-1」の働きを抑える中和抗体「抗USAG-1抗体」を開発し、先天性無歯症のマウスへの投与で歯の形成を確認。永久歯の次の世代となる第3生歯の形成を誘導することも別の動物実験で実証された。>
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