2019/04/24:
●「自分はしてないと思ってるでしょ…」セクハラ…セクハラ防止クッキーを配布
●セクハラ防止クッキー効かず?名古屋大でセクハラ・パワハラ
●「お前は病気だ」「大学を辞めろ」などと言ってアカハラ認定の准教授も
2020/12/21:
●准教授が学生を共著者から一方的に除外するアカハラで損害賠償
●「自分はしてないと思ってるでしょ…」セクハラ…セクハラ防止クッキーを配布
2019/04/24:名古屋大学ハラスメント相談センターは各種ハラスメントへの意識を高めようと、2018年11月から「セクハラ防止クッキー」を学生や教職員らに無料配布しています。
「セクハラ防止クッキー」というのは妙ですが、「自分はしてないと思ってるでしょ、セクハラ」というシールを貼ったクッキーだとのこと。セクハラした覚えなくても、なんかドキッとしますね。過激です。
「発想が面白い」「効果がありそう」と好評だそうですが、そうしたものが実は効果なしというのはよくある話。実際の効果は不明です。それこそ研究者の方々なら理解していることでしょうが、研究論文などを作って確認する必要があるでしょう。
とりあえず、名古屋大学ハラスメント相談センターの中沢未美子助教は、「普段はハラスメントについて話しづらいが、皆が集まる場にクッキーがあれば気軽に話題にできる。ハラスメントが起きにくい環境になれば」と話していました。
(
セクハラ防止クッキー(名古屋大) 研修や勉強会、話しやすく 2019/3/20付 日本経済新聞より)
●セクハラ防止クッキー効かず?名古屋大でセクハラ・パワハラ
上記の記事はメインの話が短かったために、名古屋大学で検索して出てきたもの。「アカデミックハラスメント(アカハラ)」やパワハラも防ぐため、別のシールも計画中だとしていました。
正確に言うと時期的にはこのクッキーより前で、効果の有無とは全く関係ないのですが、メインで紹介したかったのは、"名古屋大学の50代准教授がパワハラ・セクハラ行為 出勤停止15日間の懲戒処分に- 名古屋テレビ【メ~テレ】"(2019年4月22日 19:20)という話。
https://www.nagoyatv.com/news/?id=198847
出勤停止15日間の懲戒処分を受けたのは、名古屋大学大学院医学系研究科の50代の男性准教授。2015年から2018年まで同僚の女性に複数回にわたり、守秘義務のある情報を教えるよう強要したとのこと。またストーカーなどのセクハラ行為もありました。女性が2018年春、学内のハラスメント相談センターに申し立てをし発覚しています。
●「お前は病気だ」「大学を辞めろ」などと言ってアカハラ認定の准教授も
もう一つ、名古屋大学ハラスメント相談センターで検討していたアカハラについても、過去に名古屋大学で報道されている事例が検索で見つかりました。
名古屋大学は2017年、指導していた学生らに対して不適切な言動を繰り返したとして、未来材料・システム研究所の40代の男性准教授を減給の懲戒処分にしています。
准教授は2014年秋~15年12月、指導していた5人の男子学生・院生に対し、研究の進捗状況報告会で「お前は病気だ」「大学を辞めろ」と発言したり、必要な資料を用意できなかった際に「けんかを売っているのか」と怒鳴ったりしたとのこと。委員会が「アカデミックハラスメント」に当たると認定。准教授もこうした言動があったと認めていたそうです。
(
学生に「お前は病気だ」 名大准教授をアカハラで処分:朝日新聞デジタル 2017年4月24日19時12分より)
●准教授が学生を共著者から一方的に除外するアカハラで損害賠償
2020/12/21:細かい記載がなく、前回の件と同一案件なのかわかりづらかったのですが、
共著者除外、アカハラ認定 名古屋大側に11万円賠償命令:東京新聞 TOKYO Web(2020年12月17日 17時11分 (共同通信))という記事が出ていました。前回は未来材料・システム研究所で、今回は大学院医学系研究科となっているので、やはり別件ですかね。
今回の記事は、不十分な指導などのアカデミックハラスメントが原因で博士号を取得できなかったとして、名古屋大大学院医学系研究科の院生だった30代の男性が、運営法人と指導教員だった男性准教授に計約650万円の損害賠償を求めた訴訟の判決に関するものでした。
名古屋地裁は、「論文の共著者から男性を除外したのは違法」とアカハラを認めています。裁判長は判決理由で「准教授は相当な理由なく男性を共著者から除外し、理由を説明していない」と指摘。嫌がらせの意図は認められないが「優位な立場から、共著者に名を連ねる機会を一方的に奪った」と賠償を認めたそうです。
ただし、求めた損害賠償は約650万円だったに対し、運営法人に支払いを命じたのはわずかに11万円。えらい差でした。記事では細かい話が全然ないのですが、本当に共著者から外されたことが理由でで博士号を取得できなかったとすれば、多額の損害賠償の方が妥当だと思うのですがどうなんでしょうね…。あまりにも安すぎるように思えます。
また、卒業問題のあたりまで行かなくても、発表論文数は実績に効いてきますからね。論文の水増しや二重投稿といった不正、あるいは不適切と呼ばれる行為が研究者で多いのも、論文数の多さが評価に関わってくるためです。ということで、たとえ卒業や就職に大きな影響を及ぼしていなかったように見えた場合でも、もうちょっと損害賠償の金額が高くても良いのではないかと思いました。
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