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アメリカでは専業主婦はほぼあり得ない選択肢 退職女性は負け組?


 共働き世帯・専業主婦世帯の割合 今や夫婦共稼ぎが主流派なのか?というのをこの前やりました。日本のデータはいろいろとあってはっきりとしたことが言えません。

 専業主婦世帯が過半数だったり過半数を切ったりと安定していないので、日本では専業主婦世帯が減って半分程度になりつつあるくらいの理解にしておきます。

 そして、今回はアメリカの話。アメリカの場合は「18歳以下の子どもを持つ母親の専業主婦率は14%」だそうです。日本と条件が全く違うため比較できないものの、ものすごく低く見えます。
(米人生相談:「26歳女性ですが早期退職してもいいですか」に大波紋:日経ビジネスオンライン 堀田 佳男 2015年2月4日(水)

 作者の堀田佳男さんは"14%の方がいるので「あり得ない選択」"とは言えないものの、"米国ではもはや14%の女性たちを羨む風潮はないように思われる"としていました。

 専業主婦になんかなりたくないという気持ちの面も含めて、アメリカではほぼあり得ない選択肢であるようです。

 このほぼあり得ない感が如実に現れたのが、下記の26歳の匿名女性のネット上の人生相談に関するエピソードでした。


「私はIT産業が盛んな都市に住んでいる26歳の女性です。大学を卒業して以来、社会福祉の仕事をしていて、現在はホスピス(終末期ケアを行う施設)で働いています。ただ仕事でさまざまな家族に接しているうちに寂寥感がつのり、ノイローゼの一歩手前です。転職も考えましたが、やりたい仕事が見つかりません。それなら、いま一緒に暮らしている恋人のために炊事や掃除をして生活したいと思っています。彼はそれでも構わないと思っているようです。26歳で退職というのは早過ぎますか」(要約)


 日本であれば、パートナーがいる女性が仕事を辞めるのは当然であり、そもそも相談する意味がわからないでしょう。

 勝ち組専業主婦減少中 寿退社希望者の割合は僅か7.8%では、「勝ち組」という言葉も使っています。働きたいという女性は以前よりは増えていますが、むしろ「勝ち組」と感じる人もまだ結構いると思われます。ですので、大きな反響を得ることもないはずです。

 しかし、アメリカでは"2月2日現在、コメント数は4000に達"するほど大盛り上がり。そして、「家庭に入るのもアリだと思う」という意見はほとんど見られないのです。

 紹介されていたのは「辛くても仕事をしろ」といった突き放したものではなく、優しく励ましたり、自分は辞めたせいで失敗したからとアドバイスしたりですが、とにかく「仕事は辞めるべきではない」という意見が圧倒的に多くなりました。

 作者は以下がアメリカ人女性の"大多数を代弁する書き込み"だとしていました。


「私の母は1950年代の遺物のような人です。というのも結婚後ずっと専業主婦を続け、父親のためにすべてを捧げてきたからです。そんな母を見ながら育ってきた私は、母よりもずっと野心的で、活動的です。私は母と同じ罠に陥りたくありませんし、男性のために人生を捧げるつもりもありません」


 専業主婦として女性が「家庭を守る」というのは、それ自体が男尊女卑であり、差別的だと捉えているようですね。日本でもそう感じる女性はいるでしょうが、大多数とはならないでしょう。日本では未だに受け入れられている考え方です。

 ただ、堀田佳男さんは"相談者の場合のように、同居しているパートナーが「それでも構わない。家にいてほしい」と言うのであれば、それが2人にとっては最善のチョイスかもしれない"としていました。私も専業主婦という選択肢がダメだとは思いません。人それぞれです。

 しかし、堀田さんは"昨今の米国の社会通念は「仕事を辞めるなどあり得ない」であるが、無理をし過ぎている米国人が意外に多い"というアメリカ社会に批判的な言い方もしています。他にも、"この女性は勝ち組のカテゴリーに入らない。むしろ社会人として自ら白旗を揚げたに等しい"とも書いていました。

 確かに「専業主婦=負け組」というきついアドバイスがあるのならそういった批判も必要です。ただ、堀田さんの紹介したネットのコメントはそうではなかったんですよね。そのせいで同意しづらいです。


 一方で、この記事でアメリカの問題が感じられないか?と言うと、そうではありません。

 紹介されていたネットのコメントの一つである「自分は辞めたせいで失敗したから」の人は、理由として「貧困」を挙げていました。日本で専業主婦が減っているのも結局同じ理由ですけど、働きたいから働き続けるというのではなく働き続けないと生活が苦しいという追い込まれている様子が見えます。

 もう一つ問題だと感じたのは、引用していなかった部分にあった以下の話です。
約7割の男性は、女性が仕事を犠牲にして子どもの面倒を見るべきだと考えている。少なくとも、女性が仕事量を減らして、もしくは辞めて、子どもの面倒をみるべきだというのだ。

 アメリカ人女性はそんなことを言われると激怒する人が多いようです。"4分の3は、仕事を辞めるくらいなら離婚して一人で子どもを育てる方を選ぶ"というくらいです。

 一方、アメリカ人男性の考え方自体は、日本人男性とよく似たものでしょう。ただ、私が一番問題視するのは、こういう考え方が男尊女卑的だなどといった理由ではないです。

 日本人は「働き過ぎ」と言われていて、アメリカ人の労働時間は少ないように感じるでしょうが、アメリカ人もヨーロッパの人からは「働き過ぎ」と言われることがあります。

 アメリカの女性が働くという場合、男性と同じように長時間のハードな労働を求められることが問題ですし、そもそも男性にしても私生活を犠牲にして働き過ぎなのではないか?というところに、一番問題を感じます。(もちろん労働環境は日本に比べればずっと良いんでしょうけど)

 フィンランドの「男女平等」は、女性が男性化することではないシンガポールのホワイトカラーエグゼンプションは残業などしないでは、家庭生活を大事にしながら働くという様子が見られました。

 男性が女性に子育ての負担を多く要求するのは、男性の働く時間も長すぎるためでしょう。家庭のこともできる時間を作るように働くというのは、男女関係なく必要だと思われます。

 こういった観点からなら、作者の"無理をし過ぎている米国人が意外に多い"にも同意できます。


 関連
  ■共働き世帯・専業主婦世帯の割合 今や夫婦共稼ぎが主流派なのか?
  ■フィンランドの「男女平等」は、女性が男性化することではない
  ■シンガポールのホワイトカラーエグゼンプションは残業などしない
  ■勝ち組専業主婦減少中 寿退社希望者の割合は僅か7.8%
  ■日本に必要な少子化対策は男性の雇用と収入の安定で、女性は不要?
  ■ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ

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