ズンズン運動キッズスタディオン姫川尚美逮捕 ベビーマッサージ乳児死亡で

　キッズスタディオンのズンズン運動で乳児死亡に姫川裕里代表反論では、これからも逮捕されることはない…という感じだったので納得行かなかったベビーマッサージ乳児死亡の件。このタイミングで突然逮捕されました。

首そらすマッサージで乳児死亡　容疑のＮＰＯ理事長逮捕：朝日新聞デジタル　2015年3月4日09時42分

　生後４カ月の男児に自らが提唱する独自の施術をして死亡させたとして、大阪府警は４日午前、新潟県上越市のＮＰＯ法人「子育て支援ひろばキッズスタディオン」理事長、姫川尚美容疑者（５７）を業務上過失致死容疑で逮捕した。

　新潟県県民生活課や法人のホームページなどによると、法人設立は２００３年２月。大阪市淀川区と東京都豊島区にも事務所を構え、「乳幼児の免疫力を高める」などとうたい、体を揺さぶる「ズンズン運動」と称する施術や、首を９０度ほどそらせるマッサージを１回５千～１万円程度でしていた。事業報告書によると、年間約７００～１２００人が施術を受けていた。

　逮捕が難しいと言われていたのは、マッサージと死亡との因果関係が証明できないためです。以前キッズスタディオン代表は書類送検されたものの、不起訴処分となっていました。
(下の名前が違いますが、別名義とのこと。逮捕のキッズスタディオン姫川裕里(姫川尚美)、子育て本を出版で触れています)

　じゃあ、今回は証明できたんだろうと思うかもしれませんが、そうとも言い切れません。勘違いされている方も多いですが、逮捕＝有罪ではありません。警察がきちんと犯罪を証明できるかどうかは、逮捕時点ではわかりません。

　特に今回の件は事前に難しいとされていたことなので、予断を許さないと思います。赤ちゃんは結構原因不明の亡くなり方をする例があるようなのです。

　とりあえず、府警によると、"昨年６月２日、心拍に影響を与える危険性を認識しながら、施術を差し控える注意義務を怠り、大阪市淀川区の事務所で神戸市の生後４カ月の男児に施術し、６日後に低酸素脳症による多臓器不全で死亡させた疑い"があるとしています。


　別記事を見てみると、"男児の死亡以前にも施術を受けた乳幼児数人が意識を失ったり体調が悪くなったりして病院に運ばれていたことがわかり、府警は、姫川容疑者に危険性の認識があったと判断した"というロジックのようです。
(首曲げる施術で乳児死亡、ＮＰＯの理事長逮捕- 読売新聞（2015年3月4日07時20分）)

　なるほど、この線ならいけるかもしれません。なぜ死亡直後にはそうしなかったのか？と言う話になりますが、おそらく当時は過去の危険な事例まで警察が把握していなかったのでしょう。

　あと、ここで気になるのが以前の情報と異なる点です。ベビーマッサージ、効果怪しいどころか危険も NPO法人で2人死亡のタイトルでわかるように、大阪以前に新潟で亡くなった赤ちゃんがいたという話でした。ここでは「意識を失ったり体調が悪くなったり」であり、死亡例は書かれていません。

　誤報だったのかな？とも思いましたが、これも結局キッズスタディオンのベビーマッサージで死亡したと証明されていないせいかもしれません。逆に言えば、今回の件が進行すれば、以前の死亡例、さらには体調悪化の例なども問題化できるかもしれません。

　前述のように有罪になるかはまだまだわからないわけですけど、とりあえず、野放しにされなかったことは歓迎すべきです。こういった怪しい活動にはもっと社会が注意せねばなりません。


　追加
　　■逮捕のキッズスタディオン姫川裕里(姫川尚美)、子育て本を出版
　　■キッズスタディオン姫川尚美、ダウン症に効果あると謳い有料施術
　　■トンデモ医学教授の安保徹、乳児死亡疑いで逮捕の姫川尚美と共著も
　　■姫川尚美代表、ベビーマッサージによる死亡認める 危険性も認識

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逮捕された姫川裕里(姫川尚美)さんの著書