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美しすぎる検事総長ポクロンスカヤ、現在は議員で恋愛映画弾圧に力を入れる


 「美しすぎる検事総長」として日本でも人気があったナタリヤ・ポクロンスカヤさんの話をまとめ。<美しすぎる検事総長ポクロンスカヤ氏、現在は議員で恋愛映画弾圧に力を入れる>、<宗教関係者すらドン引きの発言「皇帝の銅像が涙。科学で説明できない奇跡」>、<プーチン支持の過激派!再びウクライナ侵攻正当化で広告塔に>などといった話をやっています。

冒頭に追記
2022/03/12追記:
●プーチン支持の過激派!再びウクライナ侵攻正当化で広告塔に



●プーチン支持の過激派!再びウクライナ侵攻正当化で広告塔に

2022/03/12追記:ロシアの二度目のウクライナ侵攻で、多くの犠牲者が出ています。ナタリヤ・ポクロンスカヤさんは、「美しすぎる検事総長」として日本でも人気があったのですが、そもそも彼女は一度目のウクライナ侵攻を正当化する役割で活躍した人なんですよね。彼女をもてはやした日本人も、間接的にウクライナ侵攻を支援した形です。

 うちではその後、議員に転向したナタリヤ・ポクロンスカヤさんのトンデモ行動をいくつか紹介していましたが、いつの間にか議員をやめて駐カボベルデ大使になっていた模様。さらに、ロシアのプーチン大統領は2022年2月2日、たナタリヤ・ポクロンスカヤさんを、海外交流を担当する政府機関の副長官に任命していたそうです。

 これを伝えた記事<「美しすぎる検事」政府副長官に ロシアの海外交流機関>(共同通信 / 2022年2月4日 0時22分)でも、<同氏は2014年にロシアがウクライナから編入してロシア連邦の一部となった「クリミア共和国」の元検事長で、ネット上で「美しすぎる検事」などと話題になった>と過去の役割を少し説明していました。

 記事では続けて、<ポクロンスカヤ氏はプーチン政権支持の強硬発言で知られる。タス通信によると、新しい任務に就くにあたり「ウクライナにいるロシア人同胞の権利保護に力を入れたい」と表明した>と説明。任命時はまだ二度目の侵攻前でしたが、今度もまたウクライナ侵攻の正当化で活躍することになりそうです

 議員時代のアホな行動を見ると、ナタリヤ・ポクロンスカヤさんは、美しいだけで中身がなさそうなだったので、議員をやるよりこういう広告塔という役割がベストでしょう。ただ、日本人はまたこれに騙されて、多くの死者を出しているウクライナ侵攻の正当化に加担しちゃいけませんからね。


●美しすぎる検事総長ポクロンスカヤ氏、現在は議員で恋愛映画弾圧に力を入れる

2017/12/29:ナタリヤ・ポクロンスカヤさんというのは、2014年春、ロシアによるウクライナ領クリミア半島の併合時にクリミア共和国の検事総長を務めた方。ただ、日本の皆さんには「美しすぎる検事総長」といった方が良いでしょう。クリミア併合の際は、ロシア正当化のための広告塔のような形で大活躍しました。

 彼女は、2016年9月の連邦議会の下院選で、政権与党「統一ロシア」の候補者として立候補して当選。現在は下院議員を務めています。新人議員とはいえ、知名度は抜群。日本で話題になったというだけでなく、ロシアでも人気が高いのだそうです。

 その彼女が「マチルダ」というロシア皇帝の恋愛映画に対し、真っ先に非難の声をあげ、上演を禁止すべきだと執拗に訴えていました。背景として、彼女のもとに、保守系の民族団体や宗教団体の陳情もあったというのがあるようです。以下のように口だけでなく、実際に積極的に動いていました。なお、宗教団体がこの映画を嫌う理由などは、この後でやります。

・「信者の心情を侮辱し、人種・民族間の不和をあおる」恐れがあるとして、映画「マチルダ」をその観点から検閲するよう検事総長に求めた。
・映画を作ったアレクセイ・ウチーチェリ監督の資金調達や国家補助金の利用法で不正の疑いがあるとして調査を求めた。
・「映画は公開すべきではない」とした専門家による鑑定結果を提出した。
・映画の公開に反対する国会議員や一般市民の署名を多数集めて文化省、内務省などに提出した
・「映画には過激主義的な素材が含まれている」と自らの主張を訴える検事総長宛てのビデオまで作成して公開した。

 これを受けてなのか、当局側はウチーチェリ監督のスタジオの捜索なども実施。しかし、ポクロンスカヤ議員が主張するような監督の「違法行為」は今のところ見つかっていないそうです。
(ロシア皇帝の恋愛映画が社会を分断?:日経ビジネスオンライン 池田 元博 2017年10月27日より)



●ロシア皇帝ニコライ2世とバレリーナのマチルダの恋愛はでっち上げ?

 うちでは順番を元記事とは入れ替えているため、そもそもこの映画はどんなものなの?と気になるでしょう。この映画「マチルダ」は、19世紀末、皇帝即位前のニコライ2世とバレリーナのマチルダ・クシェシンスカヤのロマンスを主題にした劇映画。当然、タイトルのマチルダは、彼女の名前を取ったものと思われます。

 この即位前のニコライ2世とマチルダのロマンス、完全な捏造であったとしても、表現の自由を考えると批判されることは間違いでしょう。しかも、今回の場合は、「史実」だといいます。

 ロシア紙によれば、ソ連時代のバレエ関連の書籍にはマチルダについて「ロシア最後の皇帝の愛人」と記されていました。マチルダ自身、1950年代末に自叙伝を出版し、ニコライ2世との関係を詳細に明らかにしています。「最後の皇帝のロマンス」はソ連時代、バレエ関係者に限らず多くの国民が知っていたというので、何を今さら?という話です。


●反宗教とされた理由 ロシア正教会にとってニコライ2世は「聖人」

 さて、一部の宗教団体が「反ロシア、反宗教をあおる映画」と非難した理由についてです。ソ連時代のニコライ2世は「独裁者」という扱いでした。ただ、ソ連崩壊とともに一家を襲った悲劇や残虐な処刑の実態が明らかにされ、その評価も一変。

 政府系の全ロシア世論調査センターが今月実施した世論調査では、ニコライ2世に「好感を覚える」との回答が60%に上り、十月革命を主導したレーニンやスターリンよりも高かったといいます。

 ただ、この説明だけでは宗教が絡む理由がわかりません。ソ連崩壊で信教の自由が公に認められ、社会的な影響力を一気に増したロシア正教会は2000年、ニコライ2世とその家族を殉教者とみなし「聖人」としました。宗教団体が騒いでいる理由はこれです。

 宗教関係ではこのロシア正教会の関係者の反発が特に大きいようで、「聖人」であるニコライ2世の情事に焦点を当てた映画は「信者の心情を侮辱する」と非難。キリル総主教も芸術家の自由な表現の権利を認めつつも、「史実には誠実に向き合うべきだ」とクギを刺しています。前述の通り、愛人だったって方が史実なんですけどね。

 一方、民族主義団体が大きく騒いでいる理由は、記事では特に補足なし。よくわかりませんでした。ひょっとしたら日本の保守派が天皇を神聖視するように、ロシアの保守派もロシア皇帝を特別に扱っているのかもしれません。


●デモや集会だけでなく、脅迫、火炎瓶、放火、自動車で突撃

 ポクロンスカヤ議員や宗教団体や民族主義組織などが直接絡んでいるかどうかはわからないものの、こうした反発は過激化。上映禁止を求めるデモや集会だけでなく、2017年8月末にはウチーチェリ監督の事務所が入るサンクトペテルブルクの映画スタジオに火炎瓶が投げつけられる事件が起きたといいます。日本でもあるような右翼っぽい行動です。

 さらに9月に入ると、今度はエカテリンブルクで「マチルダ」の上映を予定していた映画館に男が車で突っ込み、劇場内のロビーが全焼。モスクワではウチーチェリ監督の弁護士の事務所前で、何者かが乗用車2台に放火する事件も起きました。現場には「『マチルダ』は燃やすべきだ」と記されたチラシが残されていたとそうで、映画が関係しているのは明らかです。

 また、映画館に対する脅迫も相次ぎ、ついには大手映画館チェーンが一時、「観客の安全が確保できない」と上映中止を表明する事態となったとのこと。

 今検索するとその後大きな事件はないようですが、一歩間違えれば死人が出るようなことが複数起きており、えらいことになってしまいました。



●宗教関係者すらドン引きの発言「皇帝の銅像が涙。科学で説明できない奇跡」

2018/07/31:追記するのが遅くなって、元記事が消えてしまいました。再検索しての孫引きとなりますけど、"「ロシア皇帝像から涙」=美人検事長発言が物議-ウクライナ"(2017/3/5 アメーバニュース、おそらく時事通信の転載)というニュースについて。
http://news.ameba.jp/20170305-88/
(「ロシア皇帝像から涙」=美人検事長発言が物議-ウクライナ | andrewさんのブログより孫引き)

 当時、ナタリヤ・ポクロンスカヤさん(36)は、上映前の映画の検閲を強く求めたり、過去にロシア系住民に厳罰を求刑した疑惑が発覚したりと、スキャンダルの種になっていました。

 これに加えて、テレビのインタビューで「ロシア皇帝の銅像が涙を流した。奇跡だ」と主張し、物議を醸すことに。この銅像は、クリミアの検察本部に設置されている、ポクロンスカヤさんが敬愛してやまない最後の皇帝ニコライ2世のもの。当初の投稿で出たのと同じ皇帝であり、そのとき書いたように右派は彼を崇拝している感じでした。

 ポクロンスカヤさんは、2017年3月3日放送の正教会系テレビで「科学で説明できない奇跡。ロシア革命100周年に起きた」と述べていました。宗教系の人ってこういうヤバイところあるんですけど、当の正教会の方はドン引きしている模様。正教会の広報担当者は地元ラジオに「ノーコメント」を貫き、ポクロンスカヤさんの自由奔放な発言に困惑している様子だと報じられていました。


●皇室を政治利用して目立ちたいだけ…宮内庁からも痛烈批判

2019/10/21:ポクロンスカヤさんの非科学的な主張に宗教関係者すらドン引きというのが前回の追記。一方、今回の追記は、ポクロンスカヤさんの発言に皇帝の子孫などがドン引きという話。ロシア政府系「Sputnik 日本」のロシア皇帝の子孫らは、ポクロンスカヤ氏は気が狂ったと考えている(2018年06月05日 23:08)という記事からです。

 ポクロンスカヤ議員は、ロシア帝室家長のマリヤ・ロマノヴァ大公女とその息子ゲオルギー公がクリミアを訪問したことを批判したそうです。ポクロンスカヤ議員は、両氏を「自称君主」と呼び、大公女とその息子は親戚の皇帝ニコライ2世を裏切り、革命を誓ったキリル・ロマノフの子孫であると指摘したと書かれていました。

 これについて、皇帝一家の後継者らは、中傷であり、ポクロンスカヤ議員は歴史を知らないとして批判。ロシア帝室宮内庁のアレクサン・ザカトフ長官も、ポクロンスカヤ議員は皇室をテーマにして自分をアピールしようとしていると述べ、以下のように発表したとのこと。公式発表で強烈に非難されたのかもしれません。

「皇室はポクロンスカヤ氏の気違いじみた行為をまったく平静に受け止めている。我々は同氏の現在の精神状態に同情し、一日も早い回復を願っている」


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