てっきりこのまま辞めないつもりなのだと思っていたら辞任だそうな。突然来ましたね。
野依良治氏 理研の理事長辞任へ NHKニュース 3月6日 15時05分
理化学研究所の野依良治理事長が、今月いっぱいで辞任する意向であることが分かりました。STAP細胞の問題では給与の一部を自主返納していて、辞任の理由には、在任期間が長くなり、高齢となったことなどを挙げているということです。
ということで、辞職する理由は在任期間の長さと高齢というもの。STAP細胞問題ではないのだそうです。
野依良治理事長の年齢は現在76歳。まあ、確かに高齢です。在任期間の方は、"平成15年に理化学研究所の理事長に就任"し、今が「3期目」でしたので、長いというのもわかります。
最初4期目は断るという話かと思ったんですが、本来の任期は「3年後の平成30年3月まで」。"文部科学省に対し、今月いっぱいで理事長を辞任する意向を伝えた"とのことですから、本来の任期よりだいぶ早く辞めることになりました。
今年は平成27年ですから、3年後の平成30年だと79歳。任期まで勤めていたら、80目前でした。本当めちゃくちゃ高齢でしたね。
野依良治さんの息子さんは読売新聞の科学部記者だそうです。STAP細胞問題では読売新聞が当初黙殺状態でしたので、そのせいか?と疑っていました。
今回の件もそれに関係するかわかりませんけど、読売新聞がかなり早く伝えています。私が確認した中では最速でした。
理研・野依理事長が辞任へ…STAP問題区切り : 科学 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 2015年03月06日 14時34分
また、読売のこの記事は「STAP問題区切り」というタイトルがいいですね。いかにも野依良治理事長が適切な判断をして、事態を収集したかのように思わせます。
ただ、実際には野依理事長は事態を悪化させた主犯です。責任をとって辞職するのは当然でしょう。
読売新聞の記事の中身ですが、"理研を所管する文部科学省も了承し、後任の人選に入った。近く閣議に報告し、了解を得る"というのがNHKになかったところでした。
また、"STAP(スタップ)細胞の論文不正問題を受けた理研の組織改革が近く一段落すれば、国から「特定国立研究開発法人」の指定を受ける環境が整うことから、進退を決断したとみられる"ともありました。
野依理事長はこの特定法人指定が念願であり、STAP細胞問題で判断を間違えた理由の一つであったと思います。ただ、私はだからこそ醜く理事長の椅子にしがみつくと思っていました。辞めるというのは意外です。
読売新聞では"野依氏は13年に3期目を引き受けた際、理事長職は特定法人の指定にめどがつくまでという考えを示していた"ともあり、もともと辞める予定でしたと言っています。
以前に発言があったかもしれませんので本当かもしれませんが、やはり「STAP細胞問題が理由ではない」と言いたいように見えます。それどころか、立派な実績を作って勇退したと言わんばかりです。
ただ、まあ、世間的にはSTAP細胞問題が理由だと捉えられるでしょうね。「責任をとって辞職するのは当然です」と書きましたが、実際にはその理由を出さなかったために、野依理事長は責任を取る機会を逃してしまいました。
最後まで研究不正問題を軽視していたと言って良いと思います。
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