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趣味が仕事のリブセンス村上太一社長、交友関係も経営者ばかり


 村上太一リブセンス社長の話をまとめ。<仕事が趣味でお金を使うことに一生懸命じゃないのは社長向き?>、<趣味が仕事のリブセンス村上太一社長、交友関係も経営者ばかり>、<ケチじゃないと言いつつQUOが貰える!とはしゃぐ村上太一リブセンス社長>、<金銭欲より効率欲?クレジットカード使用でつくポイントについて力説>などの話をやっています。


●仕事が趣味でお金を使うことに一生懸命じゃないのは社長向き?

2012/9/10:ここは当初、<リブセンス早くも東証一部へ市場変更 村上太一、東証一部史上最年少社長に?>というタイトルで書いていた話。リブセンスの村上太一社長の関係で、以前使おうと思って取っておいた記事があったんですよ。「若ければ精神的に無理が利く」 最年少上場社長、リブセンスの村上太一氏 C世代駆ける(日経新聞 2012/1/23 6:00)というものです。

 この記事で初耳だったのは、創業メンバーは4人いて、うち3人は高校時代からの知人だったというもの。有名じゃない企業は人材集めが難航しがちです。コネだより…なんてことはあったかもしれません。また、インタビューからはいくつか見えてくるものがありました。一つが、「お金を使うことに一生懸命じゃない」というもの。すっかりイメージの悪くなったグリーですが、以前グリー田中良和社長とリブセンス村上太一社長の共通点というものを書いており、そのときもこれを書いています。

 一方、当時、村上太一社長のガツガツしてない感じは田中良和社長と違うところかな、と当時思ったんですよね。グリーの田中良和社長は、仕事人間。インタビューだけだと田中良和社長もガツガツした印象を受けないので、村上太一社長の場合もわかりませんが、「高度経済成長期を、グリーだけでやろう」に当たるリブセンスの話はこれまで読んでいませんでした。

 ところが、今回読んでいると、村上太一社長も「仕事が趣味」というところが見えました。この後紹介していきますけど、結局、グリーの田中良和社長とは違う…と思ったところも、結局よく似たところだったのかもしれません。


●社長が若いことにメリットはある?敢えて長所を考えてみると…

 さて、具体的なインタビューの話。最年少東証一部上場社長ということもあり、「若いという魅力は何ですか」と聞かれていました。まず、村上太一社長は、「最年少というのを特別は意識していない」としていましたので、特に若さが特別とは考えていなかったようです。

 一方で、「若ければ体力は年配者よりもある。それ以上に精神的なものも大きいのではないか。結婚もしておらず家庭もないので、エネルギーを仕事にすべて集中できるし、新しい挑戦ができる」と答えています。これは前述した「仕事が趣味」にあたる話です。

 この部分を読み直していて、スティーブ・ジョブズの服装がいつも同じだった理由 選択肢を減らすという選択を思い出しました。人間は単純に考えることが多いだけで負担になるようです。仕事とプライベートの配分は人それぞれであり、どれが正解ということはありませんが、「仕事にすべて回せる」というのは武器になります。(ここだけ2019/08/09追記)


●部屋はワンルーム、夜食は牛丼…でも無理しているわけではない

 また、「お金を使うことに一生懸命じゃない」に関係するのは、「どんな日常生活を送っているのか」に答えた以下の部分で見えます。

「平日は朝午前8時30分に出勤。夜は付き合いで飲みに行くこともあるが、何も無ければ午後10時30分くらいに会社を出て外で夜食を食べて帰る。夜食は牛丼店とか定食屋とか。豪華でなくてもおいしければいい。家に帰ってからメールをチェックして午前1時とか2時に寝る」
「部屋はワンルーム。渋谷に8畳1間に住んでいる。10万円ちょっとかな。テレビはないし、料理もしている時間がないから冷蔵庫もレンジもない。コンビニエンスストアが近くにあれば困らない。別に自分を追い詰めているというわけではないし、そういう生活で特に困らない」

 最後の「別に自分を追い詰めているというわけではないし、そういう生活で特に困らない」がいいですね。自然体です。「こうじゃなきゃいけない」みたいにしちゃうと、体が持ちません。村上太一社長のような生き方を真似する必要はないでしょう。(ここだけ2019/08/09追記)


●圧倒的なナンバーワンを目指したい!意外に野心的だった…

 さらに、「休みは無くていいのか」と聞かれて答えている部分では、「お金を使うことに一生懸命じゃない」「仕事が趣味」両方が見えています。以下のような回答だったのです。

「社長という仕事はどこから仕事かはっきりしない。だから休みらしい休みはない。免許があるけど車は持っていないし、趣味も特にない。大学1年の時に会社をつくったくらいなので、仕事をするということ事態(引用者注:自体が適切か?)が好きなのでそれしかない。オンとオフ? もちろん境はないです。自分の中ではずっとオンでやっていますよ」

 グリーの田中良和社長は休みの日でも趣味で仕事をしていたと言いますが、リブセンスの村上太一社長もオンオフの切り替えがない、休みらしい休みはないといった感じで仕事中毒的な要素をバリバリ感じました。

 あと、「求人サイトで圧倒的なナンバーワンをめざし、スタンダードをつくっていきたい。一番をめざし続けなければ、あっという間に同業他社に追いつかれる」といった一番を目指すスタンスの発言も今回初めて聞きました。ガツガツした感じがない…と以前書いたのはこういう発言がなかったためですが、やはりここも似ていると言えるかもしれません。


●村上太一リブセンス社長、「わからなかったら人に聞く」を実践

2015/3/23:以前のリブセンスの投稿では、「ワーカホリック」という言葉も使いましたが、趣味が仕事で、休みの日でも仕事のことを考えていて、仕事が好きで堪らないというリブセンスの村上太一社長。今回、「かっこいい」から、社長になりたかった:日経ビジネスオンライン(古市 憲寿 2013年11月26日)で読んだ交友関係の話も非常に村上社長らしくておもしろかったです。

 ただ、まずは、その前に別の話を。以前の投稿と関係するやりとりがあったのです。これは、古市 憲寿さんの「初めの仲良しや仲間だけでやる段階から、ある程度会社を大きくしてマネジメントをしっかりさせる段階へのステップ。そこでトップの仕事も変わると思うんです。戸惑いなどはありませんでしたか」という質問に答えたものでした。

 戸惑いについては、「思い返せば、ないこともなかった」と回答しています。ただ、分からなければ「どうやればいいんですか」「社長って何をやればいいですか」と、実際に先輩経営者らに聞いていたとのこと。「いちいち人に聞くな!」と怒る人もいるのですけど、「わからなかったら人に聞く」を実践していたようです。


●社長が全部やらない方が良いし、社員にはチャレンジさせた方が良い

 「わからなかったら人に聞く」と違う方向性のように見えますが、社内での仕事に関しては、「やっているうちに、自分が意図的に意識して手を出さないようにするほうがいいことがある、というのも学びました」とのこと。「自分で何から何まで全部やってしまうと社員が育たないとか、答えをいきなり教えてしまうとダメにしちゃう」といったものです。

 こうしたことは本にもよく書かれており、村上社長も知っていた話。ただ、「腹の底からは理解できていなかった」といいます。でも、「会社の規模の変化に応じて理解できるようになった」「同じ本を読んでも経験値によって、本当の意味で入ってくる情報は違ってくるんだな、と身を持って感じた」といった話をしていました。

 ここで出てきた失敗を許容する、失敗させるという方向性の育て方は、私がいつも「良い」と言っているもの。前回もそれぞれのプロジェクトの報告だけ受けて、あまり口出しせずに任せているという話を書きました。その他、新人らにもいきなり権限持たせて新しいものを作ってもらうなどもしています。 もちろんいきなり成功しても良いんですが、「小さく作って失敗する」という私好みのやり方です。


●趣味が仕事のリブセンス村上太一社長、交友関係も経営者ばかり

 さて、ここからやっと最初に書いた交友関係の話。上記でもすでに、わからないことについては、「諸先輩方にお聞きしました」という話が出ていますが、他の話もありました。今回のもの以外のいろいろな記事を読んでいて村上社長で特徴的だと思ったのが、とにかくたくさん他社の名前を出すことです。これはあまり他の経営者のインタビューでは見ない独特なものだと思います。

 村上社長が起業した理由自体が会社を作りたかったからというものであり、何か新しいサービス・製品を作るということ自体が関心事なのでしょう。他社の名前がポンポン出てくるのもそういう理由だと思われます。ここらへんは「他社の話が非常に多く、他の会社・サービスに関心が高い」という話です。

 また、その会社の話の中にはちょくちょく「知り合いで…」というのがあったんですよね。で、その理由が今回この記事を読んでわかりました。まず、「普段の交友関係をお聞かせいただけますか。仲が良い人、というのはどんな人が多い」という質問に関して、「経営者が多いですね」と答えています。

 この知り合い方は仕事で出会うというのより、<仲が良い人から「会いたいと言っている人がいるから会ってみて」といった紹介から、というケースが多い>とのこと。こうして人脈がどんどん広がっていったようです。学生時代の友人にも会っていると話していましたが、比重は経営者が多いそうです。よく合う知人まで経営者というのは、非常に村上社長らしくて笑いました。

 「やはり、経営者の方々とは話が合いますか」の質問にも「合う気がします」としていました。別のところで書きましたけど、結婚する相手とも仕事の話がしたいって言っていましたからね。

 ただ、「村上さんは今26歳。年齢は村上さんが下という場合が多いと思います」と言われていたように、年齢差はあります。村上社長は「合いますよ。私はあまり年齢を気にしませんし」と気にしていませんでしたけど、相手はどうなんでしょうね? 友達…っというのとは、ちょっと違うかもしれません。

 もう一つ変わっているなと思ったのが、経営者ネットワークの~会みたいなものに所属しているわけではないと回答していたこと。フリーの立場で、仲の良い人たちと個人的な付き合いがどんどん広がっていくんだそうな。これも前述したように、ビジネス上有利だからといった動機よりも、個人的な興味が先行しているためかもしれません。


●誤解されてる…ケチなイメージの村上太一リブセンス社長、ケチ疑惑を否定

2016/7/24:ブックマークだけしていて読んでいなかったリブセンスの村上太一社長の対談、というかインタビュー的な記事がありました。お金が欲しいんじゃなく、ムダをしたくないんです:日経ビジネスオンライン(古市 憲寿 2013年12月3日)というものです。

 インタビューでは、今はすっかり「人間のクズ」というイメージがついた古市憲寿さんが聞き手。村上太一リブセンス社長はお金を使いたがらない社長というイメージが強く、私もそういう風に紹介してきましたが、この古市憲寿さんに言われて「ケチではないんですよ!」と否定しています。

 そして、これはリブランディングしなきゃ!と言っていました。リブランディングというのは、ブランドイメージを再構築することです。「コストパフォーマンスを意識して、費用対効果が良いものにお金を使いたい。でも、なぜか私はケチっぽく思われているんですよ、世の中に(笑)」と言っています。


●ケチじゃないと言いつつQUOが貰える!とはしゃぐ村上太一リブセンス社長

 で、睡眠は大事なのでお金をかけてベッドは100万円…といった話を最初はしていたのですが、結局だんだんケチくさい話になっていて笑いました。まず、ホテルの話になって、「家と同じで、居住空間には特には……。だから、(引用者注:良いホテルには)泊まらないです」と言ってしまっています。

 さらに「あそこはサンキュッパでした。4千円しないんですよ」と、安いビジネスホテルであるスーパーホテルに最近泊まったという話に。そして、「泊まるとクオカードがつく。ああいうプラン、よくできていますよねえ」(村上)「そうですね。経費で泊まってクオカードがもらえる、すごく良いプラン」(古市)といった話をして、編集者に「社長が盛り上がるネタがクオカード…」と苦笑されていました。

 ただ、まあ、一応フォローしておくと、おそらくビジネスモデルとしておもしろいということでしょう。村上太一社長の話を聞いていると、本当によく他社の名前が出てきます。あまり他の社長さんにない特徴ですね。おそらく画期的だと思えるビジネスモデルのようなものに、興味があって仕方ないのだと思われます。ビジネスオタクって感じですかね。


●金銭欲より効率欲?クレジットカード使用でつくポイントについて力説

 あと、対談の最初の方で、担当編集のYさんから「起業して社長になりたいという背景には、お金や物欲、名誉欲といったものはないのか?」「一言で言えば『成り上がりたい』という、ルサンチマン、矢沢永吉っぽさが、村上さんに全然感じられないので『ホンマかいな?』と、アラフィフ世代には思えるんですよ」といった話が出ていました。

 そして、最後に金銭欲より効率欲という話があります。この直前にはクレジットカード使用でつくポイントについて力説しており、これまたケチくさい話で、「それでも細かいポイントとかが気になるんですね(笑)」と聞かれて、「うーん、効率的にしたい、というだけなんですけど」と答えています。

 「お金をためたい」わけでもないのか、あるいは単に「お金を使いたくない」のかという質問には、「ムダ使いしたくない。ムダはしたくない。それだけかなあ」との回答。編集者は、<「お金持ちになりたいとは思わないけれど、無駄遣いはしたくない」ですか。金銭欲より効率欲? うーん、本当に私たちが出会ってきた起業家とは世代が変わっているなあ…>との感想を述べています。

 私の場合は単なるケチのような気がしますが、企業のおもしろいビジネスが気になるってところも含めて、全体にわかるわかる!と思えるところが多い話でした。


【本文中でリンクした投稿】
  ■スティーブ・ジョブズの服装がいつも同じだった理由 選択肢を減らすという選択
  ■グリー田中良和社長とリブセンス村上太一社長の共通点

【関連投稿】
  ■リブセンス村上太一社長は仕事人間 結婚相手の希望条件まで仕事中心
  ■パクリサイトは次々撤退 リクルートもマッハバイトを作れない…その理由とは?
  ■企業・会社・組織についての投稿まとめ

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