体験者が警戒するストーカー予備軍の特徴 女性1割被害,男性も4%使った記事では、ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力、DV)の話があったものの、軽い扱いでした。
●男性被害者も多いドメスティックバイオレンス
時事ドットコム:ストーカー被害、10人に1人=3割「命の危険」-内閣府調査(2015/03/27-08:31)
内閣府は27日、男女間の暴力に関するアンケート調査結果を発表した。(中略)
同調査は3年ごとに実施。今回は2014年12月に全国の成人男女5000人を対象に行った。(中略)
結婚相手からの暴力(DV被害)を受けた経験のある女性は23.7%、男性は16.6%。被害女性の44.9%、被害男性の75.4%が誰にも相談していないと答えた。
ストーカーでもそうでしたが、男性でも多いというのが驚きです。この点は向こうでも強調していました。
ただ、その後ドメスティックバイオレンスについて検索していると、この男性の多さが強調されていないのは「左翼の陰謀だ」みたいなのが、検索結果に出てきてうんざりしました。
私としては、男性のドメスティックバイオレンス被害が多いことを男性に知ってもらい、他人ごとでないのだと関心を深める、といった前向きな捉え方をしてほしかったです。
セクハラや痴漢などの性犯罪がそうなんですけど、なぜか男性 VS 女性の戦いになることが多いです。また、今回みたいに保守派による左派叩き・マスコミ叩きになるのも見かけますね…。
●子どもにも暴力の被害
痛ましいことに子供にまで被害が及んでいます。左翼がどうのこうの言っていないで、本当もうちょっと真面目に考えてほしいものです。
5人に1人がDV経験 子どもに被害も NHKニュース 3月27日 9時44分
婚しているかしたことのある人に、配偶者から暴力を受けた経験があるか尋ねたところ、「何度もあった」が7%、「1、2度あった」が14%で、合わせると、およそ5人に1人が「経験がある」と答えました。
そして、「暴力を受けた経験がある」と答えた人に対し、子どもへの被害について聞いたところ、「あった」と答えた人が27%でした。
(中略)
調査結果について、内閣府は、「DV被害者への相談に応じる場合には、その子どもへの被害にも目を向ける必要がある。今後、どのように有効な対策を取っていくべきか、関係省庁と検討していきたい」と話しています。
●離婚理由ランキング1位は
体験者が警戒するストーカー予備軍の特徴 女性1割被害,男性も4%でもリンクした
離婚理由ランキング 1位は浮気でも借金でもギャンブルでもないでやったように、離婚理由ランキング堂々の第1位はDV(家庭内暴力)でした。やはりDVは多いようです。
ただ、私が考えていた日本で特に多い…というのは、違っていたようです。
●世界では3割以上の人がドメスティックバイオレンスの被害にあっている
まず、世界全体についてのデータ。「左翼が~」と騒いでいる方がまた怒りそうですが、調査対象は女性のみみたいです。
女性の3人に1人がDV被害者、WHO 国際ニュース:AFPBB News 2013年06月21日 08:44 発信地:ジュネーブ/スイス
【6月21日 AFP】世界の女性の3人に1人以上がDV(配偶者、恋人などからの暴力)の被害に遭っており、アジアと中東で最もその割合が高いという調査結果が20日、世界保健機関(World Health Organization、WHO)より発表された。
WHOによると、女性に対する暴力の横行とその健康への影響に関して、史上初となる世界規模のデータによる組織的な研究を行った結果、パートナーから虐待を受けている女性の割合は全世界で30%に上るとの結果が得られたという。
WHOは要因として、被害者が名乗り出るのを妨げるタブーや、医療、司法制度の欠陥、男女間の暴力を大目に見てもよいという考え方などを挙げている。
"全世界の殺人被害女性のうち、パートナーによって殺害された割合は38%に上る"というショッキングな指摘もありました。
それから、よく言われることではあるものの、"虐待女性の子どもは、大人になって暴力を振るったり暴力の被害を受けたりする可能性が高くなる"という負の連鎖も指摘されていました。
●所得が高いグループではドメスティックバイオレンスが少ない
"今回の調査結果は、データを保持する世界81か国から提供された数値から統計的に算出したもので、特定の国を選出して示したものでは"ありません。ただ、大まかなグループによる数値は見ることができました。
・虐待の割合が最も高いのはアジア。バングラデシュ、東ティモール、インド、ミャンマー、スリランカ、タイでは、37.7%。
・次に多い中東が平均37%、サハラ以南アフリカが36.6%。
・北米、欧州、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドなど高所得国のグループは平均23.2%。
日本の今回の調査は、23.7%でした。高所得国のグループの平均とほぼ同じ。日本は平均的な多さのようで、同じような所得の組と比較しても特別悪いわけではありませんでした。
●3種類のDVである身体的暴行、心理的攻撃・脅迫、性的強要それぞれの割合
古い調査で申し訳ないですが、身体的暴行、心理的攻撃・脅迫、性的強要という3種類のDVについての調査がありました。2005年調査・2006年発表と思われる内閣府の調査ですので、おそらく今回と同じ調査の古いものでしょう。2006年発表なら3年ごとという計算にも合います。(今年は2015年)
【女性のDV経験】
身体的暴行 25.9%
心理的攻撃・脅迫 17.8%
性的強要 14.1%
上記のいずれか 32.9%
【男性のDV経験】
身体的暴行 13.3%
心理的攻撃・脅迫 9.5%
性的強要 3.4%
上記のいずれか 18.3%
(
図録▽配偶者からの暴力被害(DV、ドメスティック・バイオレンス)経験率(2006年4月16日収録、2010年5月13日更新、2012年5月14日更新))
こちらを見ると、女性は32.9%とかなり多かったようです。WHOの古いデータがないため正確な比較ができませんが、日本はつい10年前まで途上国レベルだったのかもしれません。
とはいえ、今年は23.7%でしたので、大幅に良化していると言えます。非常に歓迎すべきことです。左翼の陰謀だかマスコミの陰謀だか何だかは知りませんけど、広報の効果があったのかもしれません。
一方、男性は16.6%ですのであまり減っていません。やはり今後はこちらも強く報道していくべきでしょうね。
●男女でDVの内容に違い
2006年のデータを見ると、男性の性的強要が極端に少ないことがわかります。比較のために「上記のいずれか」を100とした場合の数値を見てみますね。
【女性のDV経験・「上記のいずれか」を100とした場合】
身体的暴行 79
心理的攻撃・脅迫 54
性的強要 43
上記のいずれか 100
【男性のDV経験・「上記のいずれか」を100とした場合】
身体的暴行 73
心理的攻撃・脅迫 52
性的強要 19
上記のいずれか 100
妻から夫へのDVは身体的暴行が少なく、心理的攻撃・脅迫が多いみたいな傾向があるかな?と予想していました。しかし、身体的暴行と心理的攻撃・脅迫は、男女であまり変わりませんでした。大きく異なっているのは性的強要のみという結果になっています。
以上です。
途中でも書いたようにこういったデータは広く周知されて、より良い社会を作っていけると良いと思います。
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