●本当のお金持ちは意外に無駄遣いしない…小金持ちの方が贅沢嗜好
2015/3/30:たびたびやっているお金持ちの話。何度も書いているようにお金持ちって意外に無駄使いをしない人が結構います。もちろんわかりやすい成金趣味な人は現在でもいますよ。ただ、そうでない人も多いのです。お金があるから贅沢する…というのは、むしろ貧乏人的な思考なのだと思います。
天才じゃなくてもお金持ちになれる(加谷珪一) :日本経済新聞(2015/2/5 7:00)という記事で話していた投資ファンド出身のコンサルタントの加谷珪一さんは、無駄遣いしちゃうタイプのちょっとお金持ちな小金持ち層に関して「リッチ貧乏」という言葉を使っていました。
<年収1000万円は本当のお金持ちではありません。日本で年収1000万円というと、大企業のエリートサラリーマンで妻は専業主婦というパターンが多いと思います。「自分たちは裕福だ」と思い込んで、世帯年収の多い共働き夫婦よりもぜいたくな暮らしをしてしまいがちです。これでは「リッチ貧乏」一直線です>
●大金持ちの方がリスクを取って資産運用する…というのは本当?
一方、<次元が違ってくるのは資産が1億円を超えてから>として、<1億円あれば、年5%で運用すると500万円。実際には税金がかかりますが、これだけあれば働かなくても何とか暮らせます>と説明。さらに、<不労所得だけで生活できるという心のゆとりが次のリスクを取る原動力になって、さらに資産を増やしていける>としていました。
ただ、これはどうかな?と思います。確か以前見たアンケートは、お金持ちになってくるとリスクを取らない傾向がありました。経験談、ましてや、投資コンサルタントであることを考えると、ここらへんは話半分に聞いた方がいいです。
上記で「1億円あれば、年5%で運用すると500万円(中略)働かなくても何とか暮らせます」と書いているように、資産が多ければ多いほど生活費を得るのは容易なのは事実。そして、それだけの大きいお金をわざわざリスクを取って減らす可能性を増やすというのは、愚かです。お金持ちになると、リスクよりも安定性というのは理に適っています。
●資産を増やすにはどこかでリスクを取らないと…で破滅する
変だな?と感じたのですが、加谷珪一さんは後半でリスクを減らすという話もしていました。ただ、これはお金持ちじゃない人が成り上がるためのときの話っぽいですけどね。お金がない人が大バクチ打って負ければ終わりだから、リスクは避けましょうということみたいです。同様の理由で私はそもそもリスクを取ることをおすすめしません。
<資産を増やすにはどこかでリスクを取らないといけませんが、期待したリターンを得られるかどうか、最後は運次第ということも多々あります。だからこそ、努力で排除できるあらゆるリスクを排除して、自分ではどうしようもない要素をできるだけ減らすことが欠かせません>
大金持ちの方が失敗できるって部分も確かにあるでしょうね。でも、それは結局バランスであり、大金持ちはリスクを取らない部分が多いので、一部でリスクを取れるということになります。お金持ちならリスク資産とそうではない資産で分散して、全体としてはリスクを減らせます。
●お金持ちになる人とならない人の違い 贅沢・無駄使いせず合理的
以上はリスクの話でしたが、うちで表題にした「お金持ちになる人とならない人の違い」の話になかなか行けませんでした。記事であった「お金持ちになる人」の一つは天才的な人。しかし、これは才能であり、ごく一部の人であり、参考になりません。もう一つの方は、最初に書いたお金持ちが意外に無駄使いしないという話と、実は関連してきます。
<お金持ちの多くは特別な才能なしに成功しています。彼らの共通点は、
徹底して合理的だということです。無駄なお金はびた一文使わず、その代わり意味があると思ったことには際限なく使います。お金へのこだわりは人一倍強いですが、いわゆる「守銭奴」ではありません。むしろ、お金を遊ばせずに投資や次の事業に回しているので、お金持ちほど意外とキャッシュを持っていないんです>
他に<一定の元手を運用してリターンを得るという意味では、投資も事業も一緒です。「リーズナブルでメリットが大きいものにお金を払う」とさらに言い換えれば、日々のお金の使い方だって同じ経済行為ですよね>ともおっしゃっていました。合理性に関する説明です。
また、「たいていはビジネスや投資の経験を通じて、失敗を重ねながら培ったもの」「若いころはふつうの生活をしていたという人も多い」ということで、心強いですね。あと、ここで「失敗」と出てきました。さっきは失敗しちゃダメって言っていたのに…と思うかもしれません。ただ、これは記事の中で失敗の大きさを区別していないためですね。
一発で終わる大きな失敗は避けるべきですが、小さな失敗は良い経験にもなります。コントロールされた範囲内のリスクにすることで、失敗してもやり直すチャンスを残すができます。
●人脈は大事だからどんどん広げるべき…と思いきやお金持ちは違った!
何に対しても合理的…といった話がありましたが、他に「人脈」という「資産」も重要だとしていました。ただし、"知り合いの数が多ければいい"というわけではないという意外なことをおっしゃっていました。ポイントは、自分にとって重要な人や社会的なキーパーソンと「ゆるいつながり」を保っておくことだといいます。
<そんな人と親しくなれる機会はそうそうありませんが、仕事で付き合いがあったとか、一度あいさつをした程度でも構いません。それをきっかけにして、何かあったときにちょっと話を聞けるくらいの適度な距離をキープしておくんです。そうすれば、あすになるか10年後になるか分かりませんが、人生の転機がやってきたときに的確なアドバイスをもらえるかもしれません。能力や知恵を持った人の話は、1000人に話を聞くよりずっと意味があります>
自分にとって本当に価値のある人だけを選んで、ギリギリの繋がりをキープしておくということ。逆に言うと、価値のない人とは繋がりを断っていいし、とても親しくできる人には限りがあるのでそこまでは目指さないという感じです。人に対してこう言ってしまうと冷たいのですけど、これも結局「合理的な考え方」だと言えそうでした。
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