●物を片付けられない人・捨てられない人へのNGワード 捨てては禁句
2022/11/29:物を片付けられない人・捨てられない人というのは、身内にとってはたいへんな問題です。ただ、そういう人たちには言ってはいけない禁句があるそうです。元ネタはNHKの番組「あさイチ」で、
どうする?親の家の片づけ|NHK あさイチ(2014年7月7日(月))によると、以下はNGワードだとされていました。
【NGワード】
・こんな物までとっておいて
・もういらないでしょ
・前はキレイ好きだったじゃない
・何でできないの
・やってあげているのに
・私が大変になる
・捨ててよ!
「どうする?親の家の片づけ」というタイトルを見てわかるように、実を言うと、「親の家の片づけ」というテーマでした。ですので、本当は元のNGワードは、【親を傷つけるNGワード】です。ただ、これは親にかぎらず、お子さんや配偶者でもほぼ同様でしょう。親じゃなくてもプライドが傷付けられるような言い方をされて、素直に聞けるものではありません。ということで、今回は親だけに限らずに全般に通用するものがないか見ていこうと思います。
上記で意外なのは、「捨てて」という直接的なものが禁句であること。具体的に経験者から成功例を聞くと、今はもう使われていない捨ててもらいたいものの「ほかの使い道がないか」を、まず持ち主自身に考えてもらっています。
大量にある物についてもは、必ずどのくらいの頻度で使っているかを聞き、「捨てる」という言葉は使わず「減らす」「残す」などの言葉を使うようにしたそうです。個人的には上記二つのうちでも、「減らす」より「残す」がより良いんじゃないかと思います。「減らす」も「捨てる」同様にネガティブな感じがありますけど、「残す」はポジティブです。
経験がなく全くの思いつきでしかありませんが、大量にあるもの以外でも、「これは絶対いるよね。でも、これはそうでもないよね」と残すものに比重を置いた方がより捨てる気持ちになりやすいのではないか?とも想像します。
親以外にも…という観点で見て行きたいと思ったものの、結局、親…高齢者特有のものにも触れざるを得ません。下記のようなデータがあり、高齢者の場合、ものを捨てられないことが転倒リスクになり得るのです。
【高齢者の救急搬送】
・転倒・・・およそ80%
(そのうち住居などでの転倒がおよそ60%)
※東京消防庁のデータを元に作成
先ほどの使わないものを処分してもらうところに関しても、いかに"動きの妨げになっているか、絵に描いて説明、処分の同意を得"るというやり方をやっていました。
それから、物を下に置くことが多くなってしまう理由も、観察していて老人特有の原因があることも指摘されていました。加齢によるものでどうしようもないことなんですが、どうも腕とひざの痛みが影響しているなのです。
私がこの話に関心を持ったのは、「高齢になってくると物が捨てられなくなってくる。高齢者の家に行くとごちゃごちゃになってくるところが多い」と聞いたことがあったためです。
この話は個人の体験談であり、そのまま一般論にすることはできません。しかし、NHKでこういう特集があるということは、ある程度そう感じている人が多くなっているのかな?と感じました。「物を下に置くことが多くなってしまう理由」なんかは老人特有で説得力ありますしね。
以下は本当は番組の導入部分の話であり順番が異なるのですが、雰囲気が伝わるエピソードです。
<最近、実家に帰るたびにモノが増えていることに違和感を抱く女性を取材しました。
増えていく傘、床に置きっぱなしの鍋、部屋を埋め尽くす衣類・・・。このままだと、生活に支障がでると女性は懸念しています。
しかし、母親に片づけを促しても、何かにつけて捨てない理由を言い返してくるため、女性も手に負えません。
改めて捨てられない理由を母親に聞くと、「ふんだんに物のある時代に育っていないからもったいなく感じる」ことと、「物には嫁いだ娘たちの思い出がある」から、とのこと。
娘には、「あんなにしっかりものの母親がなんで・・・」という、戸惑いに加え、「情けない」という気持ちも入り交じります。
お互いの気持ちが分かり合えぬまま、次第に、親子の距離が離れていったり、時にはけんかになってしまったりすることも・・・。>
NHKのこの特集も結局データを取ったわけではなく、経験談の延長でしかありません。ただ、事例の増加や身体の弱まりと相関性があるのでは?といったところは、やはり高齢者で特に顕著だという話に説得力を与えます。
また、高齢者で物が多いというのは、他の年代以上に困ることも指摘しておかないといかねいでしょう。「もう死んだときの話か?」と気分悪くされるそうですが、亡くなった後の遺族による片付けも精神的・身体的に負担なんですよね。
こういった遺品を片付ける業者もいるとは聞いたことがありますが、どちらにせよ物が多ければ多いほど負担になることは間違いありません。あらかじめ整理しておいた方が良いです。
…といった感じで書いてきましたが、実は私自身物がなかなか捨てられないタイプなんですよね。ほとんど物を買わない性格だからまだマシなものの、引っ越しのときもかさばってデメリットが大きいです。私も部屋の整理をもう少し進めようかと思います。
2022/11/29追記:今読み直していて、最近、私はものを減らせていないな…と痛感。1日1個捨てようと思っていたのに、最近できていないんですよね。で、これを読んでいて、いわゆるトーナメント戦みたいにして、相対的に必要性を見てみようかな?と思いました。こうすると、実際に捨てるかどうかは別として、相対的に最もいらないものは見つけることができそうです。
【関連投稿】
■
大還暦と長寿日本一・世界一 なんと還暦の倍で120歳超え ■
ゴキブリの出ない家にする方法 卵をダメにして繁殖を阻止 ■
団塊世代調査・老後の暮らし 夫は「夫婦で」、妻は「ひとりで」 ■
Eメールにおけるビジネスマナー 「させていただく」は間違いか? ■
独身男性の老後のお金は大丈夫? 既婚者より貯金していない傾向あり ■
人生・生活についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|